毎日履くものだからこそ、肌触りや履き心地、フィット感にはこだわりたい……そう思って、パンツを選んでいる男性は意外と多いのではないだろうか?
ワコールはこのほど、20代~50代の男性1870名を対象に「男性の下着(パンツ)に関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。
(1)男性が最も愛用している下着のタイプ
まず、現代の男性がどのような下着を選んでいるのかを理解するため「最も愛用している下着のタイプ」を尋ねたところ、1位「ボクサータイプ(55.6%)」、2位「トランクスタイプ(34.4%)」、3位「ブリーフタイプ(3.6%)」となり、55.6%がボクサータイプ派であることがわかった。
年代別に見ると、20代は59.0%、30代は62.2%、40代は57.1%、50代は45.6%で、年代が上がるにつれてやや減少する傾向が見られた。さらに、50代では「トランクスタイプ(45.8%)」の支持も高く、ボクサータイプ派とトランクスタイプ派が拮抗する結果となった。
(2)男性の下着の購買行動
自身の下着の購買行動として、83.3%の男性が「自分で選び、買っている」と回答。自分で購入していない人でも「自分で選ぶが、買うのはパートナー、親などに任せている(6.7%)」と答えており、回答者の90%が自分の意思で下着を選んでいる。
(3)男性の下着へのこだわり
近年、メンズアンダーウェアの多様化が進むなかで、自分なりのこだわりを持って下着を選ぶ男性も増えている。今回の調査でも、「下着へのこだわり」を尋ねたところ、「とてもこだわりがある」「こだわりがある」と回答した人は34.7%。約3人に1人が下着にこだわりを持っていることがわかった。
「こだわりのポイント(複数回答可)」としては、「履き心地(46.9%)」、「肌ざわり(45.2%)」、「通気性(40.2%)」「フィット感(35.2%)」が上位を占めている。
■男性の30%が下着にデザインの美しさや上品さを求めていることが判明
「あなたは、下着にデザインの美しさや上品さを求めていますか?」と質問したところ、全体の30%の男性が「とても求めている」「求めている」と回答。
さらに「デザインの美しさや上品さを求めているポイント(複数回答可)」を質問すると、1位「柄、色使い(59.0%)」、2位「素材(生地、レースなど)(52.9%)」、3位「装飾(アップリケ、クリスタルなど)(10.9%)」という結果に。色や柄だけでなく、素材の質感やディテールへのこだわりも求められているようだ。
(4)男性の下着意識
「あなたは気合を入れたい日にはきたい勝負パンツを持っていますか?」と質問したところ、21.2%が勝負パンツを所有していることが判明。なかでも20代は所有率が高く、30.8%が「持っている」と回答した。
■お気に入りの下着を身につけることで心理的な変化がある人は27.6%
下着による心理的な変化を調査するため、「あなたは、お気に入り(またはこだわり)の下着を身につけることで、心理的な変化がありますか?」と質問した。
その結果、20代~50代全体では「とてもある」「ある」と回答した人が27.6%。年代別で見ると、20代は37.6%、30代は25.2%、40代は24.4%、50代は23.2%と、若い世代ほど下着による気持ちの変化を感じやすい傾向が見られた。
「心理的な変化(複数回答可)」の内容としては、「安心できる(35.8%)」「リラックスできる(34.6%)」「気合が入る(31.7%)」が上位に挙がった。
年代別で見ると、20代は「自信が持てる(41.1%)」、30代は「気合が入る(36.5%)」、40代は「安心できる(37.6%)」、50代は「安心できる」「リラックスできる」(ともに43.9%)がそれぞれ1位に。若い世代は“気持ちを高めるために”、中年層では“心を落ち着けるために”お気に入りの下着を身につけているようだ。
挑戦してみたい下着のタイプの1位は、「より肌ざわりがいいパンツ(46.1%)」
近年は、下着のバリエーションがますます豊富になっている。そこで、「挑戦してみたい下着のタイプ(複数回答可)」について質問したところ、1位「より肌ざわりがいいパンツ(46.1%)」、2位「より通気性がいいパンツ(42.5%)」、3位「よりフィット感が高いパンツ(41.1%)」が上位に。快適さを求めて新たな下着にチャレンジしたい意向があることがうかがえる。
一方で、「ウエストテープにロゴが入っているパンツ(16.9%)」や「はいて歩くとカロリー消費が期待できるパンツ(16.9%)」も4位にランクイン。ファッション性や機能性に優れた下着への関心も高まっているようだ。
■ウエスト部分のブランドロゴが見えることを想定して下着を選ぶことがある人は22.1%
「ウエスト部分のブランドロゴが見えることを想定して、下着を選ぶことはありますか?」と質問したところ、「とてもある」「ある」と回答した人は全体で22.1%、20代では36%という結果に。近年、下着のウエストロゴをさりげなく見せるコーディネイトが再び注目されている影響もあり、年代が下がるほど、ウエストロゴが見える可能性を想定して下着を選ぶ傾向が見られた。
<調査概要>
調査期間:2025年9月
調査対象:
(1):男性1,870名(20代~50代)
(2):(1)で「あてはまるものはない」と回答した人を除いた、男性1,776名(20代~50代)
(3)(4):(2)で「自分で選び、買っている」「自分で選ぶが、買うのはパートナー、親などに任せている」と回答した人のうち、男性1,000名(20代~50代)
調査手法:インターネット調査
出典元:株式会社ワコール
構成/こじへい







DIME MAGAZINE



















