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なぜ、チケットの転売はなくならないのか?3人に1人が「転売禁止法」を知らない事実

2025.12.05

チケット不正転売禁止法の施行から数年が経過した現在も、非正規の転売サイトやSNS上での個人間売買による詐欺被害、当日の入場トラブルといった問題が後を絶たず、ライブエンターテインメントを純粋に楽しみたいファンの気持ちが損なわれる状況が続いている。

こうした中でチケットプラスは、全国のライブ・フェス・イベントのチケット購入経験者1,200人を対象に「チケット不正転売に関する実態調査」を実施し、その結果を発表した。

全体の3人に1人が転売チケットに接触(購入・検討)

転売チケットを購入したことがあるか質問したところ、購入したことがある「購入経験者」は20.4%、購入を検討したことがある「購入検討者」は11.8%という結果となり、全体の3人に1人が転売チケットに接触していたことがわかった。世代別に見ると、20代の「購入経験者」は34.0%、「購入検討者」は16.5%であり、20代の2人に1人が転売チケットに接触していたことがわかった。

転売チケットの購入経路について質問したところ、一番多かったのはチケット取引者をサイト上つなぐ「個人間仲介サイト」(51.6%)であり、「フリマアプリ」(38.1%)、「SNS」(36.0%)がそれに続いた。誰でも簡単にチケットを出品・購入できるサイトの拡大やSNS環境の普及が、不正取引を後押ししていると明らかになった。

また、所持しているチケットを転売(販売)した経験に関しても質問し、全体の16.7%が転売したことがあるとわかった。転売行為が、転売で利益をあげる業者によっておこなわれているだけでなく、一般生活者にも浸透していると明らかになった。

転売チケットに接触したことがある人の約50%がトラブルに巻き込まれた経験があるという結果に

転売チケットの取引の中でトラブルを経験したかどうかの質問をしたところ、転売チケットに接触したことがある人の内、2人に1人(48.7%)が転売取引で何らかのトラブルを経験していることがわかった。

<転売チケット取引によるトラブルの内容>
・トラブルの内容は多岐にわたり、購入者が被害にあうことが多い。
・中でも多かったのは、定価だと思って購入したものが「高額転売だった」(19.7%)。
・その他、「代金支払い後、販売者と連絡が取れない」(17.4%)、「中止時の返金がない」(14.5%)などの問題も起きている。
・取引相手から「脅しや恐喝を受けた」(6.2%)という回答もあった。

また、転売チケットの購入価格について質問したところ、転売チケットに接触したことがある人の内、3人に1人(34.5%)が定価より高い価格で転売チケット購入・購入検討をしていた。その多くは、「定価の1.5倍程度」(35.0%)で、中には「定価の10倍以上」(2%)の取引もあったことが判明した。

3人に1人が「チケット転売禁止法」を認知していないと判明

2019年に施行された「チケット転売禁止法」に関して、チケット高額転売が法律で禁止されていることを知っているか質問したところ、内容まで「知っている」と回答した人は67.8%となった。反対に、32.2%の人は法律のことを「全く知らない」、もしくは法律を「聞いたことがあるが内容は知らない」と回答。3人に1人がチケット転売禁止法を認知していないことが明らかになった。

転売が問題である理由を理解しているか質問したところ、「理解していない」と回答した人が18.3%いる結果となった。

チケット転売禁止法の認知率や転売に対する問題意識がまだ高くない現状がある一方で、法律や問題点を理解していても、「転売は違法だが仕方がないこと」「みんなやっていること」という認識が根強く残っている状況もあった。

さらに、個人間取引仲介サイトのように、誰でも簡単にチケットを出品・購入できる環境が拍車をかけ、転売行為を減らすことができない現象が続いていた。

73%が転売行為を容認できないと回答

転売行為を容認できるか質問したところ、73.3%が転売を「容認できない」と回答した。転売行為に対して、多くの人が厳しい目をもっていることが判明した。

また、転売防止のために顔認証・公式リセールを導入するチケットサービスが増えていることついて、64.9%が顔認証・公式リセールなどの転売防止システムに賛同していることがわかった。

<本人確認や公式リセールのシステムに対する賛成意見>
・多くの人が“安心感”、“安全性”、“公平性”をチケット取引に求めている結果に。
・回答として多かったのは「公平にチケットがいきわたるから」(75.1%)
・その他、「トラブルなく安全に取引ができる」(55.8%)、「転売/買占め防止につながっている」(54.8%)といった賛成意見も過半数を超える結果に。

<調査概要>
調査名  : チケット不正転売に関する実態調査
調査方法 : インターネットアンケート調査
調査期間 : 2025年10月
調査対象 : 全国のライブ/フェス/イベントのチケットを購入経験者1200名

出典元:株式会社チケットプラス

構成/こじへい

Author
1986年、神奈川県生まれ。ライター歴は15年目で、現在は主にPR、芸能、YouTube関連の記事を執筆しています。

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