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肥満症の5つの疑問を専門医に聞く…その肥満症「あなたのせい」じゃないかも?【PR】

2025.12.11PR

「ダイエットを頑張ってもすぐにリバウンド……。自分って意思が弱いんだなぁ……」

そんな悩みを持ち続けている人もいるのではないだろうか。DIME編集部のチバも、社会人になってから何度もダイエットに取り組み、リバウンドを繰り返している。今年はついに腰を痛め、歩くこともままならず、一時期は杖を使った生活を余儀なくされた。

痩せることが痛みの緩和に繋がると言われても、そもそも痩せるための運動もできず、ご飯もしっかり食べないと頭も回らない――。と、モヤモヤしていたチバが痩せる方法を検索していると、自分は「肥満」ではなく、「肥満症」で治療対象かもしれないと気づいた。

健康になるための「やるべきこと」が違うのかもしれないと思ったチバは、オーダーメイドで肥満症を含め心と体の治療を行う医療法人みなとみらい理事長の田中俊一先生に話を聞きにいくことにした。

DIME編集部チバ
現在体重102kg。社会人になってから、10キロ以上の増減を繰り返し続けている。

「肥満」と「肥満症」の違いとは?

田中俊一先生
生活習慣病の治療に睡眠の視点から取り組む、睡眠と糖尿病のスペシャリスト。

新入社員の1年間で20キロ太ったというチバ。お酒が飲めないため、食べることで、人付き合いをしてきた結果だと語る。かれこれ10年近く、“ぽっちゃり体型”を維持してきてしまったそう。

チバ「忙しい日々の中、食べることでストレスを発散していた部分もあると思います。ただ、正直このままだと、健康状態はどうなっていくのか……という不安はありますね」

田中先生「肥満の方は、脂質や血糖値、血圧などの上昇なども現れがちです。あと、様々な数値に異常が現れてくると同時に、睡眠時無呼吸症候群を併発している方はとても多い。このように、単に太っているだけではなく、関連する病気をお持ちの方は、“肥満症”なんです。チバさんもなにか数値に異常がありませんか?」

チバ「実は、脂質異常症は既に指摘されています……」

田中先生「正式に受診をされるとチバさんは肥満症と診断されるかもしれませんね。肥満と肥満症は意味が違います。肥満症の状態を放置すると、命に関わる病気に繋がりかねません。わかりやすい例としては心血管系の大きな病気です。心筋梗塞や脳梗塞などが有名ですね。40代くらいからこのような心血管系の大きな病気を起こす人が出始めます」

まさに「自分ごと」で、いつも以上に取材に気合が入るチバ。肥満症に関するさまざまな疑問を先生にぶつけてみた。

Q、肥満は自己責任? 
A、NO! 現代人の肥満は自己責任ではないかも!?

チバ「僕もさすがにこのままじゃダメだと思う瞬間はあり、何度もダイエットをしてはリバウンドしています。妻から“食欲をセーブできないあなたが悪い!”と言われて心が痛む日々です……」

田中先生「肥満を自分のせいだけだと思ってしまう人が多いですが、実はそうではないケースもあるんですよ。肥満には遺伝的要因もありますし、脳の視床下部に問題が起こっていると過食に走ることも。社会や環境による要因だってある。20~30年くらい前に、“自己管理ができないから太っている”という論調がアメリカを中心に流行りましたが、今は違いますよ。肥満から肥満症になってしまった場合は治療をするものです」

チバ「食べ物を減らして、運動を行えば、体重管理は誰でも同じようにできる。と、思い悩まなくていいということですか?」

田中先生「確かに、以前は食べる行動を理性でコントロールできるものだという考え方が主流でしたから、チバさんがそう思ってしまうのは仕方ない。しかし、実際はそうではないです。確かに許容量以上に食べると太りますが、その食行動のコントロールができないことを“自分のせい”だけだと思ってはいけません」

チバ「長時間労働で、夜中に食事をするというのが当たり前の生活をしている人がたくさんいます。僕もそうですが、仕事柄規則正しい生活ができないということも、食のコントロールができなくなる要因と言えるのでしょうか」

田中先生「まさにそういう人は、睡眠の質の悪さが過食に繋がっている可能性がありますね。その中でもそこまで太らない人と太る人がいる。では、太ってしまう人について注目すべきはなにか。それは、“体重を加速度的に増やしている要素”です。そこに睡眠などが大きく関わります」

チバ「徹夜とか、毎日寝る時間が違っているとか、そういう要素は良くないということですか?」

田中先生「そういうことです。睡眠時無呼吸症候群は、肥満との関係が非常に大きいとされています。睡眠中に呼吸が繰り返し止まると日中の眠気が出やすく、覚醒や食欲の調節に関わる神経ペプチド、オレキシンが関与すると考えられています。オレキシンは覚醒を維持し食欲にも影響するため、睡眠不足や不規則な睡眠が続くと食欲の変化や過食傾向を招く一因になり得ます」

チバ「ハードワークなど、逃れられない社会的な要因というのが、結果的に肥満に繋がりかねない食行動スイッチを誘発してしまうわけですね」

田中先生「しかも、睡眠時無呼吸症候群の原因は肥満だけではなく、骨格などの遺伝因子のほか、年齢も関係しているため、太っていなくとも発症するケースがある。睡眠時無呼吸症候群を持っている人は、睡眠の問題を抱えているから、肥満が加速しかねない要素を持っているとも言えるわけです。まさに肥満が自己責任と言えるのか……という話でわかりやすい例ですよね」

Q、肥満症と関連するのは生活習慣病だけ? 
A、NO! もっとたくさんある

ここぞとばかりに徹底的に疑問をぶつけるチバ。

チバ「肥満というと、生活習慣病と関連が深いイメージでしたが、それだけではないんですね。肥満に関連する病気はどれくらいあるのでしょうか」

田中先生「BMI25以上の肥満で、肥満に関連する代表的な11種類の健康障害のいずれかを合併している場合、肥満症と診断されます。さらに複数の病気が互いに影響しあうこともあるため、肥満症はぜひ改善してもらいたいところ。例えば睡眠は私たちの体にとって非常に重要な時間です。人間の体の修復は主に夜間に行われます。しかし、睡眠時無呼吸症候群で良好な睡眠がとれないとどうなるでしょうか。脳も心臓も肝臓も胃も、修復できないと様々な問題が生じます。慢性の胃炎や肝障害、アルコール性肝障害、脂肪肝なども修復不全が関係しています」

チバ「肥満だから睡眠時無呼吸症候群になりやすい、睡眠時無呼吸症候群だからしっかり体が回復できなくて、ほかの病気を発症させたり悪化させたりするという悪循環に陥るわけですね。肥満は万病のもとだなと改めて思いました!」

■肥満症に関連するとされる11の健康障害。

1. 耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常など)
2. 脂質異常症
3. 高血圧
4. 高尿酸血症・痛風
5. 冠動脈疾患
6. 脳梗塞・一過性脳虚血発作
7. 非アルコール性脂肪性肝疾患
8. 月経異常・女性不妊
9. 閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群
10. 運動器疾患(変形性関節症:膝関節・股関節・手指関節、変形性脊椎症)
11. 肥満関連腎臓病

Q、病気を薬で治療していれば、肥満症は放置してもいい? 
A、NO! 肥満症は放置厳禁

チバ「肥満症は改善した方がいいとは思いつつも、目の前の問題として、脂質異常症は薬もあるし、薬を飲んで数値が安定すればとりあえずいいんじゃないかな……と思ってしまっている自分もいることを正直に伝えます!」

田中先生「チバさん、ぜひうちに来て一緒に頑張りましょう!(笑) 肥満症と関連する病気は先ほどお伝えしましたよね。特に肥満と睡眠は大きく関わっていて、たとえ脂質異常症の薬を飲んで数値が下がっていたとしても、肥満を放置していたら、睡眠時無呼吸症候群にかなりの確率でなりますよ」

基本的に元気なチバは、ここ数年「まだ大丈夫だろう」を繰り返し、好きな物を心ゆくまで食べ続けてきた。

チバ「そうですよね……」

田中先生「生活習慣病が血管系の大きな病気に繋がることは多くの人が知っていることですが、睡眠時無呼吸症候群も、血圧をぐんっと上げかねない要素です。呼吸をしていないわけですから、血液中の酸素濃度が低下して、体は危機的状態だと思って交感神経を活性化させて、血圧が上がってしまう。つまり、肥満を改善して、睡眠もいい状態に持っていくと、血圧が落ち着いてくるケースはとても多い。突然死を避けるためにも、肥満症の治療は積極的に検討してもらいたいところです」

Q 肥満症の人は治療をちゃんと受けている。 
A、NO! 診断されている人は実質一桁%

チバ「僕のような人ってたくさんいると思います。でも、僕の通った整形外科の先生からは肥満症の治療の話は出ませんでした。肥満症の治療が適切に受けられている人って意外と少ないのですか?」

田中先生「肥満症で自分が治療対象だと自覚していない人は沢山いらっしゃると思いますね。チバさんのように受診した科によっては、肥満症というワードが出てこないこともあり得ます」

実際に日本人の20歳以上の成人人口のうち、男性の31.5%、女性の21.1%がBMI25以上の肥満だという(*1)。「肥満症」は推定約1600万人が抱える疾患だとされているものの、診断されている人はわずか2.4%ほどだ(*2)。

肥満症は中高年において珍しい疾患ではない。
*1 出典:令和5年「国民健康・栄養調査」より
*2 出典:Copyright (C) 2025 IQVIA. IQVIA Claims (2022~2024) をもとに作成。 無断転載禁止

チバ「医師の探し方のアドバイスがほしいです!」

田中先生「基本は内科。中でも循環器内科や糖尿病内科などを標榜する医師がおすすめで、肥満症に詳しい医師が比較的多い領域です。そしてなにより、“食事制限をやらなきゃだめだ!”という風に一方的に言う医師ではなく、いくつかの選択肢を提示してくれる人がいいですね。運動療法や、食事療法、必要に応じて薬物療法(※)や、外科療法などいろいろな治療法がありますから。その方にあった方法をより具体的に考えてくれる医師と出会うのが理想的です」

※薬物療法には、GLP-1受容体作動薬や食欲抑制に関連する薬剤、漢方薬など、複数の選択肢があります。

チバ「すぐに薬物治療をすすめてくれる医師がいいというわけではないんですね」

田中先生「薬物治療は、基本的に食欲をコントロールしてくれる作用がメインです。使えば効果は期待できますが、ほかの手段を尽くして駄目だった場合に使うのが原則です」

肥満症の疾患啓発のための「肥満症を知る」というHPもあるため、肥満症の治療に関する情報や、受診すべき医療機関を悩んだ時に検討する際の参考にしてもらいたい。

「肥満症を知る」リンクはこちら

Q、メタボリックシンドロームって肥満症のこと? 
A、NO! 定義が違う。

チバ「肥満症については理解できてきました。ちなみに、メタボとは意味が違うということですよね」

田中先生「メタボという言葉は広く使われていますが、肥満症と同じ意味ではありません。メタボは内臓脂肪型肥満に血糖・血圧・脂質の異常が2つ以上重なった状態を指します。一方、肥満症はメタボより広い概念であり、メタボ検診だけでは肥満症の診断基準となる11種類の関連疾患すべてを網羅できるわけではないです」

「メタボ検診で問題がなかった=肥満症ではない」は間違い!

肥満症治療は痩せることが目的ではない

「僕はやっぱり先生にお世話になりたいです!」

チバ「ストイックにやらないと……と思い、糖質制限を頑張った時期もあったんです。でも、すぐ体重は戻りました。先生に伴走してもらいながら取り組んだ方が着実に一歩一歩進める気がします!」

田中先生「糖質制限は短期間で体重を急速に落とせますが、そのやり方ではリバウンドしてしまいます。目指すべきは、一生続けられる方法です。一時的に良くなってすぐ戻ってしまうような努力は意味がない。最初は体重という数字をゴールにしてしまいがちですが、食行動を改善して、結果として体重が減少するという流れが肥満の改善には重要です。肥満症治療で減量することで、様々な病気のリスクを下げ、健康的な生活を送ることを目指してほしいですね」

現在72歳の先生の血圧は120を超えず、脈拍も60ほど。BMIも22.2と理想的な数値だ。毎日ぐっすり眠り、とても健康的な生活を送っているという。

肥満症かもしれない……という人は医療機関を受診し、治療へ一歩踏み出してもらいたい。そして、QOLの改善につなげよう!

提供:ノボ ノルディスク ファーマ株式会社

取材・文/田村菜津季 撮影/木村圭司

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