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にっぽん丸が2026年5月に引退!エモくて懐かしい35年の歴史を辿る

2025.12.29

2026年5月で引退するクルーズ船「にっぽん丸」の歩みとラストクルーズ、そして伝統を受け継ぐ新造船「三井オーシャンFUJI/SAKURA」の情報をまとめて解説します。

1990年のデビュー以来、日本を代表するクルーズ船として親しまれてきた「にっぽん丸」。美食とおもてなしの船として、多くの人々に愛されてきました。そんなにっぽん丸が2026年5月のクルーズをもって、ついに引退します。

本記事では、にっぽん丸が歩んできた35年の歴史や引退スケジュール、さらにバトンを受け継ぐ新造船「三井オーシャンFUJI」「三井オーシャンSAKURA」の情報を、公式発表をもとに分かりやすくまとめます。

にっぽん丸 引退の概要~35年の歴史に幕を閉じる~

日本のクルーズ黎明期から業界を牽引し、多くの船旅ファンにとって憧れの存在であり続けたにっぽん丸。その引退発表は、多くのリピーターや旅行業界関係者に深い感慨を与えました。

まずは、にっぽん丸のこれまでの歴史から引退に至るまでの経緯、そして最後の日まで展開されるプロジェクトの全容について紐解いていきます。35年という歳月の中でにっぽん丸が築き上げた実績と、フィナーレに向けた花道の詳細をご確認ください。

■にっぽん丸が歩んできた歴史

にっぽん丸は、日本の客船史においてさまざまな功績を持つ客船の一つです。初代にっぽん丸は、1973年に日本船として初めて世界一周クルーズを運航した船として名を馳せています。

三代目となる現在のにっぽん丸は、1990年に就航。2001年にはスエズ運河・キール運河・パナマ運河という「世界三大運河」を通航し、日本の客船として初めてバルト海を周遊する世界一周クルーズを実現しました。

35年で運航してきたクルーズは約2,000本以上、総乗客数は60万人を超えるにっぽん丸。これまでの総航海距離は、なんと地球約133周分に相当します。また、にっぽん丸の代名詞とも言えるのが「美食の船」の称号です。旬の食材を現地で調達して新鮮なうちに提供するという徹底したこだわりと、歴代総料理長による洗練されたメニューは、他の追随を許さない高い評価と、多くのファンを獲得してきました。

にっぽん丸は、あらゆる面で「海の旅」の可能性を広げてきた存在であり、日本のクルーズ史を語るうえで欠かせない一隻です。

■2026年5月横浜帰着のクルーズをもって引退

多くの乗客に最高の船旅を届けてきたにっぽん丸は、2026年5月10日横浜港への帰着をもって、その長い歴史に幕を下ろします。2010年と2020年には大規模なリニューアルを行い、船内設備のアップデートや「オーシャンビュースイート」の新設など、常に時代のニーズに合わせた進化を続けてきました。しかし、35年という船齢や、今後の環境規制への対応などハード面での近代化が必要だという経営判断により、引退が決定されました。

2026年4〜5月にかけては、グランド・フィナーレと銘打った12本の特別クルーズが設定されており、日本一周や人気寄港地をめぐる航路がラインナップされています。いずれも、長年にっぽん丸を愛してきたリピーターや「最後に一度乗船したい」というファンを意識した内容で、早い段階から多くのコースが満室・キャンセル待ちとなっています。

■にっぽん丸グランドフィナーレ特設サイト開設

引退発表に合わせて、商船三井クルーズは「にっぽん丸グランドフィナーレ特設サイト」を開設しました。このサイトは単なるスケジュール案内ではなく、35年間の軌跡を振り返るアーカイブとしての機能も果たしています。

歴代の船長やクルー、そしてゆかりのある著名人からのメッセージが掲載されており、船に関わった人々の熱い想いに触れることができます。

参照:にっぽん丸グランドフィナーレ特設サイト

■「みんなの“にっぽん丸”写真展」開催

引退プロジェクトの一環として、「みんなの“にっぽん丸”写真展」が開催されることになりました。公式ホームページでは、船内外を問わず、みんなの心に残ったにっぽん丸の写真を募集しています。

船内での笑顔や寄港地での美しい風景など、それぞれの視点で切り取られたにっぽん丸の姿は、この船が単なる移動手段ではなく人々に愛された存在であった証といえるでしょう。

にっぽん丸 クルーズ 2025〜2026|ラストクルーズスケジュール

引退までの残り時間は限られており、文字通り最後のチャンスとなるクルーズが目白押しです。特に2025年の年末から2026年の春にかけては、季節のイベントと引退記念の特別プログラムが融合した、二度と体験できない航海が続きます。

ここでは、現在発表されているクルーズスケジュールの概要をご紹介します。

■2025年12月のクルーズスケジュール

2025年12月は、にっぽん丸にとって最後の冬となります。この月には全8本のクルーズが設定されています。船内でクリスマスマーケットが開催される「クリスマスクルーズ」や、洋上で初日の出を拝める「ニューイヤークルーズ」など、特別な日がさらに特別になるクルーズが予定されています。

2025年11月現在、予約は既に埋まりつつありますが、まだ若干の空室が確認できるプランもあります。詳しくは公式ホームページでご確認ください。

■2026年1月以降のクルーズスケジュール

年が明け2026年に入ると、いよいよカウントダウンが加速します。1月から引退となる5月までの期間には、全15本のクルーズが予定されています。この期間のラインナップは、まさに「ベスト・オブ・にっぽん丸」と呼ぶにふさわしい内容です。

新春を祝うクルーズから始まり、春の訪れを感じるクルーズ、そしてゴールデンウィーク期間を利用した日本一周クルーズなど、人気の高いコースが目白押しです。特に4月から5月にかけてのラストランに近い日程は長年のファンからの予約が殺到しており、現状は多くのコースで「キャンセル待ち」の状態となっています。

にっぽん丸のは次の世代へ…伝統や想いを受け継ぐ新造船

にっぽん丸の引退は寂しいニュースですが、それは同時に、新しい時代の幕開けでもあります。にっぽん丸で培われた「和のおもてなし」と「美食」の伝統は、これから紹介する2隻の新造船へと確実に受け継がれていきます。

■2026年9月デビュー予定「三井オーシャンSAKURA」

にっぽん丸引退の約4ヶ月後、2026年9月にデビューを予定しているのが「三井オーシャンSAKURA(サクラ)」です。船名の「SAKURA」は、その美しさで多くの人を魅了する桜に由来し、三井商船が過去に運航しており国内外で活躍した「さくら丸」および「新さくら丸」にも共通しています。日本の美しさの象徴と、多くの人々に愛されたクルーズ船への敬意を込めて名付けられました。

特筆すべきは、全客室がオーシャンビューかつスイート仕様であり、9割の客室にバルコニーが完備している点です。これにより、プライベートな空間で海風を感じながらくつろぐという、極上の過ごし方が実現します。また、過去の客船の伝統や想いを受け継いでおり、にっぽん丸で評価の高かった美食も堪能できます。季節や寄港地の食材などを取り入れた料理はもちろん、洋食やアジア料理など地球を何周もしてきたシェフだからこそお届けできるメニューが揃う見込みです。乗客定員は約450名と、にっぽん丸と同規模に設定されており、乗客一人ひとりに対するきめ細やかなサービスが期待できるでしょう。

三井オーシャンSAKURAのデビューは、2026年9月19日。にっぽん丸が引退を迎える横浜港から出港するクルーズから、SAKURAの歴史が始まります。12月までの約3か月間にわたり、3〜6日間を中心とした全29本のクルーズが運航予定。秋の絶景クルーズやクリスマスクルーズなど、にっぽん丸で人気だったテーマクルーズも楽しめます。

参照:三井オーシャンSAKURA特設サイト

■2024年から活躍中「三井オーシャンFUJI」

三井オーシャンSAKURAに先駆けて、2024年12月から既に運航を開始しているのが「三井オーシャンFUJI(フジ)」です。三井オーシャンFUJIは全長約198m、客室229室・定員458名という、にっぽん丸より一回り大きなクルーズ船です。船旅の魅力は、その名からも感じる日本らしいおもてなしと、ゆったりした時間を楽しめる、広くて設備の充実した空間です。

2026年は74本のクルーズが予定されており、中期(5~9日)以上のクルーズが中心です。ハワイ4島を周遊する31日間のクルーズでは、ハワイの魅力と本場の文化を感じられる多彩なイベントが開催されます。大人の時間をゆったり過ごせる“上質な日本の船旅”を提供しているのが、三井オーシャンFUJIです。

参照:三井オーシャンFUJI

※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。

夫婦でフリーランスライター(歴5年)、活動中の三児の母。生活・AI・オーディオ・住宅・エンタメ・ビジネスなど、丁寧なリサーチと実体験を基に年間約100本執筆しています。小学校教諭一種免許を活かして難しい話題も分かりやすくお届けします。趣味の料理やお菓子作り、主婦業を楽しむ工夫をしながら、言葉を紡ぐ「ことのは育児」を実践中。夫婦で生活お役立ちブログ:おうち空間、オーディオ系ブログ:milky way を運営しています。

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