スイスの高級機械式時計クロノスイスは、「ネオ デジター グラニット」、「ネオ デジター サンド」を2025年12月より、全国の正規代理店にて発売する。
建築学的な長方形のケースが印象的な針なき、デジタルレギュレーター
初代「デジター」のデビューから20年後の2025年、クロノスイスは創業者ゲルド=リュディガー・ラングが生み出したアイコニックなモデル「デジター」のオマージュとして「ネオ デジター」を発表した。
ヴィンテージデザインのインスピレーションと、機械技術の常識を覆す挑戦から生まれた「ネオ デジター」。単なる時計ではなく、常識への挑戦、そして針のない機械式デジタル時計という、かつてないほど大胆な宣言であった。この先駆的な精神が、現代に蘇る。
「ネオ デジター」のルーツは、1920~30年代の機械式革新の黄金時代に遡る。デジタル表示やジャンプ式時刻表示を備えた「針のない時計(montres sans aiguilles)」が、普及した時代。この革新的な精神こそが、後のクロノスイスのインスピレーションの源となった。
2005年、ラング氏は初代「デジター」を発表し、針のない完璧な機械式腕時計として稀有な時計製造技術と型破りな美学の融合に成功。
「ネオ デジター」を象徴するのは、建築学的な長方形のレクタンギュラーケースだ。
オリジナルモデルを忠実に継承した樽型(トノー)シルエットを、アトリエ・ルツェルンのデザインチームが完全に再構築し、彫刻的でありながら丁寧な仕上げを施し手首につけやすいケースを実現した。
ケース側面のサンドブラスト加工は、シャープで幾何学的な構造デザインに軽やかな雰囲気を与え、絶妙なコントラストを添えている。リューズは、クロノスイスの伝統的なオニオンクラウンを現代的にアレンジし、伝統と革新を実現。
針のないレギュレーターという異色のタイムピースは、湾曲した文字盤の12時位置に「ジャンピングアワー」、中央に「スイープミニッツ」、6時位置に「スイープセコンド」、3つの窓で時間を表示し、針なきデジタルレギュレーターを完成させた。
未来的でありながら、ノスタルジックな感覚を併せ持つ希少な機械式時計が誕生した。
「ネオ デジター」は、ルツェルンで開発された手巻きキャリバー C.85757によって駆動する。クロノスイス独自の専用モジュールを搭載し、正確でリズミカルな時間表示を可能にした。エネルギー効率、視認性、分盤と秒盤の滑らかな表示を保証する。
裏蓋のサファイアクリスタル製の長方形の窓を覗くと、ムーブメントの精密な駆動を目の当たりにできる。
また、職人の手によるギョーシェ装飾が施された、芸術的なゴールドやルテニウムメッキの部品の美しさも楽しめる。
裏蓋の窓は、ラング氏がかつて使用した歴史的なオールドキャリバーFEF〈ファブリック デボーシュ ドゥ フルリエ社(Fabrique d’Ebauches de Fleurier SA)〉へのオマージュでもある。
「ネオ デジター」は単なる復刻ではなく、コレクターズアイテムであり、ユニークで芸術的なデザインをもつ機械式時計だ。
製品概要
価格: 各2,970,000円(税込)
サイズ:長方形 縦 48mm × 横 30mm × 厚さ 9.7mm、ラグ幅20mm
機能:12時位置: ジャンピングアワー、中央: デジタル分表示(スイープ式)、6時位置: ランニングセコンド(スイープ式
ケース:ステンレススチール、サテンポリッシュ仕上げ
ベゼル:サンドブラストとサテン仕上げのつや消しブラッシュド加工
風防:サファイアクリスタル(両面反射防止コーティング)
ケースバック:サファイアクリスタル(スクリューダウン式)
リューズ: 新しいオニオンクラウン
ムーブメント:手巻き、キャリバーC.85757(自社開発ジャンピングアワーモジュール搭載)、振動数:3Hz、21,600振動/時、パワーリザーブ:約48時間、石数:19石
ダイヤル:MSA(針のない時計)、レガシーロゴ。
防水:5気圧防水
ストラップ:ヌバックレザー/ロゴ入りピンバックル(スチール)
発売時期:2025年12月
限定数:世界限定 各99本
関連情報
https://jp.chronoswiss.com/ja
構成/Ara







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