小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

物価高騰で外食の頻度に変化は?平日と休日に求める料理の違いが浮き彫りに

2025.12.02

平日の食事には「やさしさ」を、休日の食事には「楽しさ」を求めている?

平日と休日の食事(朝食・昼食・夕食)に対する感覚についての質問に対する回答をもとに、「電通 食生活ラボ」独自の感情区分(「楽しさ」「力強さ」「好奇心」「ぬくもり」「やさしさ」「賢さ・同調性」を抽出した。【図表8】

平日の食事では「食べる人の健康や好みに寄り添った料理を選びたい」「体に負担の少ない、まろやかで安心感のあるものを食べたい」「食べやすく配慮された料理を食べたい」といった”やさしさ”に関する項目が、休日の食事よりも高い傾向にある。平日の朝食は休日に比べて4.8ポイント、昼食は3.6ポイント、夕食は4.5ポイント高かった。【図表9】

休日の食事は「気分が高まる食事をしたい」「五感を使い心が満たされる食事をしたい」「ワクワク楽しませてくれる食事をしたい」といった”楽しさ”に関する項目が、平日の食事よりも高い傾向にある。休日の朝食は平日に比べて3.2ポイント、昼食は休日3.5ポイント、夕食は1.2ポイント高かった。【図表10】

【図表8】「電通 食生活ラボ」独自の感情区分
設問「『朝食』『昼食』『夕食』『間食』『夜食』のそれぞれに関して、あなたはどのように捉えていますか?当てはまるものをそれぞれお知らせください」の回答をもとに、「電通 食生活ラボ」独自の感情区分を抽出。

【図表9】
Q.「朝食」「昼食」「夕食」「間食」「夜食」のそれぞれに関して、あなたはどのように捉えていますか?当てはまるものをそれぞれお知らせください。

【図表10】
Q.「朝食」「昼食」「夕食」「間食」「夜食」のそれぞれに関して、あなたはどのように捉えていますか?当てはまるものをそれぞれお知らせください。

食事を「心まで含めたやりくり」と捉える現代

本調査を通じて見えてきたのは「心まで含めたやりくり」の実態だ。いまや共働きが一般化し、出社回帰が進む中で、家庭内での料理に誰がやるべきかは関係なく 、”そのときに都合がつく方が担当する”という、より柔軟な形へと変化している様子が明らかになった。

また、物価高が続く昨今、外食から足が遠のいていることもわかった。「家で作るのは面倒。だけど外食は高い。だからやむなく、家で作らねばならない」という家計と家事を天秤にかけて”家で作る”選択をする人が増えてきているのではないだろうか。

そうした中で、一から手づくりする料理だけではなく、冷凍食品や惣菜、弁当などを適宜取り入れる”ハイブリットな家庭料理”が定着しつつある。中でも冷凍食品の活用は、昨今の一大トレンドといっても過言ではなく、今や家庭の食卓でメインを張ることも珍しくない。冷凍食品に野菜を足してオリジナルのアレンジをするなど、幅広い使い方もここ数年で浸透してきた。新型コロナウイルスの影響が落ち着き、外食が増えた時期もあったが、物価高によって自炊回帰が進む中で、”出来合いものを上手にやりくりする”のが今のスタイルになりつつある。

さらに、本調査では、「食事をするタイミングによって料理に求める価値が異なる傾向」が見られた。仕事や学業に追われる平日の食事には「やさしさ」が求められ、忙しない日々の中でも、体と心をいたわりたい様子がみられた。一方で、休日は平日とは違い、心躍る「楽しさ」「ワクワク」といった高揚感を求めており、食体験の中で自分の好奇心を満たそうという様子がみられた。

「時間」「お金」といった限られたリソースの中でやりくりしながら、食事に求める「気持ち」も満たすことが、現代の食生活におけるポイントだと考えられる。

<調査概要>
・目   的:日本の食生活における生活者の意識や実態、満足度、トレンドなどを把握
・対象エリア:全国
・対象者条件:15~79歳
・サンプル数:1300
・調 査 手 法:インターネット調査
・調 査 期 間:2025年9月2日~9月4日
・調査委託先:株式会社電通マクロミルインサイト

出典元:株式会社電通

構成/こじへい

Author
1986年、神奈川県生まれ。ライター歴は15年目で、現在は主にPR、芸能、YouTube関連の記事を執筆しています。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2025年11月14日(金) 発売

昭和レトロvs平成レトロ、あなたはどっち派?DIME最新号は、「ヒット商品クロニクル」大特集!あの頃、我々の心を掴んだ人、モノ、コト、懐かしのCM。計300点のロングセラーで学ぶ〝温故知新〟!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。