町中華にガチ中華。とかく中華料理が人気であるが、2025年にブームとなっているのが「麻辣湯(マーラータン)」だ。
中国の伝統的な薬膳スープで、花椒(ホアジャオ)のビリッと痺れる辛さ(麻)と、唐辛子のピリピリとした辛さ(辣)が病みつきになるという。
そんな麻辣湯ブームのいま、累計出荷数約751万個もの大ヒットとなっているカップ春雨麺『中華房 麻辣燙』が「袋麺」になって登場した。袋麺といえば、好きな具材を好きなだけトッピングできるのが醍醐味。
これは……やるっきゃない!
同製品を手掛ける『医食同源ドットコム』営業部係長・伊藤有規さんに、アレンジレシピを教わった。
『中華房 麻辣燙(ちゅうかぼう まーらーたん)』の快進撃
アレンジレシピの前に、カップ春雨麺『中華房 麻辣燙』の誕生についてご存知だろうか?
始まりは、5年以上前のコロナ禍。中国人女性スタッフの「本場のおいしさを知ってほしい」という熱意だったそうだ。
「当時は麻辣湯のマの字もなかった頃。彼女いわく、中国ではすごくポピュラーなスープ料理なのに、日本ではあまり認知されていない。ぜひ知っていただきたいと開発がはじまりました。
現地の味を知るスタッフが手がけたこともあり、すごく苦労していましたね。中国人が食べても『そうそう、これこれ』と違和感がなく、日本人が召し上がってもおいしいこと。バランスのとれたスープが出来上がった後は、麺にも悩み、〝おいしく健康に〟を目指す弊社はグルテンフリーのさつまいも春雨を採用しました」
2024年9月に発売するやいなや、20代の女性を中心にTikTokなどSNSで話題に。また、家族でハマった!という声も聞くなど、40~50代のリピーターもいるという。
かくいう筆者(アラフォー・女性)も病みつきだ。赤みを帯びた熱々のスープを飲むと、独特のビリッと痺れる辛さが口内を駆け抜け、パンチ力バツグン。そこにもちもちっとコシのあるさつまいも春雨が絡み、ハフハフすする時間はたまらない!
いまやスーパーやコンビニ、ドラッグストアなどで山積みになっている姿もよく見かける。本場の味をベースにした、一度食べたら忘れられないインパクトのある味わいも、発売からわずか1年で累計出荷数約751万個にもなった快進撃に貢献しているのであろう。
アレンジしたいというラブコールに答えて「袋麺」発売
カップにお湯を注ぐだけで、いつでもどこでも本格的な麻辣燙が楽しめるのは素晴らしい。だがしかし、一つ難癖をつけるとしたら具材が少々さみしい……湯葉をはじめ、ニンジン、チンゲン菜、キャベツ、青ネギ、ゴマの6種の具材が入っているものの、どうしたってスープと麺が主役なのであるっ!
こんな贅沢な悩みを訴える者は、筆者だけではなかったもよう。「お客様から『カップは食べやすいが、独自に具材を足したい』とご要望をいただき、袋麺の発売を決めました」。
両者のちがいを訊ねると「ありません」と即答。内容量も同じで、単純に袋状にしただけだという。だから器に入れて、湯を注ぐだけでも食べられるのか!
「カップタイプですでに味わいは完成しているので、これ以上、手を加えないほうがいいと考えました。
カップタイプはいつでもどこでも食べられる利点がありますが、どうしても飽きが出てきます。袋麺タイプなら、つくるひと手間はありますが、お鍋でお好きなようにアレンジ自在。リピーターの方はもちろん、辛いものがお好きな方や麺料理が好きな方にも、自由に楽しんでいただけたらと思います」
オフィシャル推奨!アレンジレシピ
味のチェックも兼ねて、社内スタッフは皆さん週に1度は『中華房 麻辣燙』を食べているそうだ。「毎週食べていると何か足したくなって、いろいろ試しています。その中でもおすすめのレシピとアレンジをご紹介しますね」。
■アレンジ1「注ぐだけ! ミルクのコクが辛みをまろやかに」
『中華房 麻辣燙』の魅力はビリッとくる辛みだが、かなり辛みが強いのも事実。辛すぎるのは苦手、まろやかに味変したいといった方には「牛乳か豆乳を注ぐだけ」のアレンジがおすすめだ。
作り方は超簡単。規定量通りに作った『中華房 麻辣燙(袋麺)』に牛乳か豆乳を好きなだけ加えて煮立たせるだけである。さっそく筆者も作ってみた。
麺とかやくがゆだったら、2種のスープを入れる。……と、鍋からぶわ~っとあの痺れる香り!
そこへ今回は牛乳を、どぼ~っと目分量で入れる。沸騰させないようおたまで混ぜながら加熱したら出来上がりだ。
なお、このタイミングで卵を割り入れ、加熱するのもおすすめとのこと。しかし筆者は生卵原理主義者のため、器に盛ってから味変で楽しむことにした。このあたりも好き好きでよい。
筆者はちょうど冷凍庫にあった刻みネギも“追いネギ”。出来上がった姿は、いつもの赤みがかったスープから白い牛乳が覗き、いくぶんかまろやかな印象だ。
さっ、難しいことは抜きにしていただきまーす!
すすると……ビリッとした辛みはそのままに、スープが一層飲みやすくなった! カップタイプに牛乳を注いでもよいが、袋麺アレンジなら牛乳も鍋で煮立たせられるので、スープがぬるくならなくていい。
■アレンジ2「野菜不足解消!好きな野菜を、好きなだけ」
袋麺といえば、好きな野菜をたっぷり加えて「野菜マシマシ」にするアレンジも醍醐味である。『中華房 麻辣燙』も野菜と相性バツグン。スープのインパクトが強いので、もりもりたくさんのせても負けないぞ!
おすすめの一つは、中華料理にもよく登場する「トマト」。「生のままトッピングしてもよいですが、おすすめは少し煮込むこと。一口サイズにカットして加熱することで、より酸味や深みが出ますよ」。
また、水菜も生でも加熱しても食べられる野菜なので、どっさり加えるとおいしいそうだ。
■アレンジ3「寒い日に!〆までおいしい鍋料理」
スパイシーなスープの美味しさに定評のある『中華房 麻辣燙』。鍋料理の要領で、スープの中にネギや白菜、肉類などの好きな具材を入れて楽しみ、〆に春雨を加えて食べるというスタイルもおすすめだ。
「辛いものがお好きな方は、残ったスープにごはんを入れておじやにしてもおいしいですよ。溶き卵を加えるとまろやかになります」
■アレンジ4「ごはん泥棒! 麻婆ナス&豆腐風麻辣湯」
ここからは、料理好きなあなたにおすすめしたい2つのレシピを紹介する。
まずは、社内スタッフからとくに好評だったというアレンジ。「ひき肉が入っているぶん、お肉のコクや旨みが加わって、食べ応えもあります」。
●材料(1人分)
・ニンジン 1/2本
・ピーマン 1個
・玉ねぎ 1/2個
・ひき肉 100g(お好みの肉でOK)
・中華房 麻辣燙 1食分
・オイスターソース 大さじ1
・ごま油 大さじ1
・水 400ml
●作り方
1.ニンジンは短冊切り、ナスとピーマンはヘタをとって縦8等分ほどに切る。
2.フライパンにごま油を入れて中火で熱し、ひき肉を炒める。ひき肉に軽く火が通ったら、ニンジン、ナス、ピーマンの順でフライパンに入れ、さらに炒める。
3.2にオイスターソースを入れ、全体になじませる。
4.3に水400mlを入れ、沸騰させる。
5.春雨、かやくを入れ、90秒煮込む。
6.粉末スープ、液体スープを入れ、よくかき混ぜたら完成。
■アレンジ5「クリーム好きに!きのこたっぷり 豆乳とクリームシチュー風麻辣湯」
シチューのルーを入れるだけで、クリーミーな麻辣燙の出来上がり。寒い季節にももってこいのアレンジだ。
●材料(1人分)
・マッシュルーム 2個
・しめじ パック1/4
・まいたけ パック1/4
・豚細切れ肉 約50g
・中華房 麻辣燙 1食分
・シチューのルー 1ピース
・油 大さじ1
・豆乳 200ml
・水 200ml
●作り方
1.マッシュルームは薄切りにし、しめじと舞茸は食べやすい大きさにほぐす。
2.フライパンに油を入れて中火で熱し、豚肉を炒める。
3.豚肉に火が通ったら、マッシュルーム、しめじ、舞茸を入れて炒める。
4.3のフライパンに水、豆乳を入れ、軽く沸騰させる。
5. 春雨、かやくを入れ、90秒煮込む。
6.粉末スープ、液体スープを入れ、よくかき混ぜたら完成。
このほかにも、優勝間違いなしの「とろけるチーズ」や変わり種「納豆」のトッピングなど、アレンジ自在な『中華房 麻辣燙(袋麺)』。これから寒さが本格的になってくる季節。今日ご紹介したレシピも参考に、ハフハフすすって体の中からポカポカになろう!
文/ニイミユカ
楊国福麻辣湯は、中国の国民的な人気チェーン店。日本では関東・関西エリアを中心に合計20店舗を展開し、海外でも7,000軒以上の店舗を展開している人気の麻辣湯専門…







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