IPOに当選しやすくなる4つのポイント
IPOは、初値で株価の上昇が大きく見込まれる企業ほど応募が多くなり、抽選となる。
どんなに投資したくても、抽選に当選しない限り、購入することができない。
以下は、IPOに当選しやすくなるための4つのポイントである。
(1)成行にする
IPOの申込は、仮条件の〇円から〇円のなかで、指値することができるが、当選するためには、どの価格でも購入するという成行で購入するとよいだろう。成行としても、仮条件の価格内で、公募価格は決定される。
(2)できるだけ多くの株数を申込
申込株数が多いほど、その票数が上がる証券会社が多い。例えば、100株申し込んだ場合は、1票、500株申し込んだ場合は5票というように、多くの株数を申し込めば当選する確率が上がる。ただ、申込には、預ける資金が必要となるため、資金力が必要となる。
(3)たくさん申し込む
資金力がない場合に、IPOのたくさんの銘柄に申し込むという方法で当選確率を上げる方法がある。例えば、SBI証券の場合、IPOに申込み、落選すると、IPOチャレンジポイントが受け取れる。その次のIPOの申込時に、ポイントを使用すると、ポイントが多いほど当選確率が上がるようになっている。このポイントを増やすには、たくさん申し込む必要がある。
(4)主幹事で申し込む
IPOを行う時、主でIPO業務を受け持つ主幹事証券会社と、補助をする複数の証券会社が共同で、IPO業務を行う。IPOの募集株数のうち、大部分を主幹事証券が引き受けるため、主幹事証券は多くの株数を募集できる。そのため、主幹事証券で申し込む方が、当選確率は上がる。
上記の当選しやすくなるポイントを全て行っても、人気のIPOはなかなか当選できない。特に、(3)は根気が必要になってくるし、(4)もIPOごとに主幹事証券で申し込むためには、複数の証券会社で証券口座を開設しておく必要がある。また、申込期間、抽選日、当選後の購入申込、とスケジュールを把握しておく必要がある。
IPOの注意点
一方で、IPOで上場するベンチャー企業は、上場したといってもまだまだ発展途上の企業も多い。プライム市場に上場しているような大企業と比べて、発信する情報も少なく、投資判断のための十分な情報がないことがある。
また、業績も安定しておらず赤字になることもある。投資する際には、大企業に比べてリスクが高いということを理解して投資する必要がある。
文/大堀貴子







DIME MAGAZINE













