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FRB利下げ後の世界経済はどうなる?シュローダーが分析する2027年までのシナリオ

2025.11.27

シュローダー・インベストメント・マネジメントから同社エコノミスト・チームによる四半期マクロ経済見通し(2025年10-12月期)が発表された。本稿では、同社リリースをベースに、その基本シナリオや今後想定されるシナリオについて概要を紹介する。

四半期マクロ経済見通し(2025年10-12月期):基本シナリオ

■米国

市場参加者は米国経済減速を懸念しているが、それを裏付ける証拠は少ないと考える。2025年の米国経済は 堅調さを維持しており、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げと財政政策の効果により、2027年にかけて、市場予想を上回る経済成長をみせると予想している。

堅調な米国経済はFRBが2026年の追加利下げを控える要因になると考えるが、金融政策は次期FRB議長の人選にも影響を受けると想定される。

■ユーロ圏

ユーロ圏経済は予想を上回る成長をみせており、今後も、緩和的な財政・金融政策の恩恵を受け、経済成長が加速するとみている。下振れリスクは後退したものの、サプライチェーンのボトルネックや納期の延長が物価上昇を招く可能性があり、インフレ圧力は高まっていると考えられる。

労働市場の堅調さから、サービス部門のインフレは持続する可能性 が高いとみている。経済成長の勢いが持続し、インフレリスクが高まる中、欧州中央銀行(ECB)は2027年半ばから2回の利上げを実施すると予測する。

■英国

インフレのピークアウト、労働市場の緩み、そして財政引き締めにより、英国では追加利下げへの期待が高まっている。 イングランド銀行は12月に25bpsの利下げを行ない、政策金利を3.75%に引き下げるとみている。

しかし、生産能力の制約、生産性の低さ、最低賃金引上げ等が相まってインフレが持続し、市場予想ほど政策金利が低下しない可能性も懸念される。

■エマージング諸国

中国の長期的かつ構造的な経済成長減速は継続すると考えられるが、短期的には反転する可能性も想定される。ただし、 住宅市場の低迷が続く中、デフレから持続的な脱却をもたらすほど経済が強くなる可能性は低く、当局が製造業主導の成長に引き続き注力していることは、過剰生産能力が懸念事項であることを示唆している。

経済成長は大幅な景気刺激策を正当化するほど弱くはない一方、市場参加者の高い期待に応えられるほど強くもないという環境に向かうと考える。

今後想定される他のシナリオ

基本シナリオ以外で最も可能性の高いリスクシナリオとして、「ハト派的なFRB議長の選任」 と「インフレ第二波」を想定している。「ハト派的なFRB議長の選任」では、堅調な経済環境にもかかわらずFRBが政策金利を2026年に2%まで引き下げることで、リフレーション圧力がかかることを想定。

また、「インフレ第二波」については、関税の影響や食料・エネルギー価格の高騰によりインフレが加速、賃金上昇を通じてさらなるインフレ圧力を招くことで、経 済成長は鈍化するというスタグフレーション方向のシナリオが想定される。

・本資料は、情報提供を目的として、シュローダー・インベストメント・マネージメント・リミテッド(以下、「作成者」といます。)が作成した資料を、シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社(以下「弊社」といいます。)が和訳および編集したものであり、いかなる有価証券の売買の申し込み、その他勧誘を目的とするものではありません。英語原文と本資料の内容に相違がある場合には、原文が優先します。
・本レポートは、Schroders Investment Management Limitedが海外の機関投資家向けに作成した資料を、シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社が翻訳・編集したものです。本レポートは、シュローダーのグローバルベースの一般的な取り組み・考え方をご紹介する目的で作成しており、日本の投資者を対象としない内容を含む場合があります。
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・シュローダー/Schroders とは、シュローダー plcおよびシュローダー・グループに属する同社の子会社および関連会社等を意味します。

関連情報
https://www.schroders.com/ja-jp/jp/asset-management/

構成/清水眞希

@DIMEはサイトローンチ時より編集業務に携わる。現在は雑貨や家電、オーディオなどの新製品に加え、各種の社会調査・統計、話題の新スポットからイベント情報などを担当。信条は正確さとわかりやすさ。最近の趣味は日付が変わる時刻のウオーキング。

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