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ウォークマン、ザウルス、ブレンビー、ポケベル、あの頃みんなが夢中になったヒット商品が集結

2025.12.29

数々のヒット商品を紹介しつづけてきた『DIME』は、2026年春に40周年を迎える。そこで2025年11月14日に発売したDIME1月号では「【完全保存版】僕たちを夢中にさせたヒット商品クロニクル」と銘打ち、創刊となった1986年前後を基軸に、時代を彩ったエポックメイキングなモノ&サービスを振り返る特集を展開した。そこから見えてきたのは、ユーザーの「暮らしを便利にしよう」「楽しくしよう」という作り手たちの〝思い〟だった。

本記事はガジェット編として70年代から2000年代までの傑作アイテムをピックアップ、我々の記憶になった〝その思い〟を感じてほしい!

1990 ← 1979
『ウォークマン』が鮮烈デビュー!音楽の聴き方が大きく変わった

携帯音楽プレーヤー

 1979年  屋外でも家ナカでも音楽を満喫することを可能に

ソニー『ウォークマン TPS-L2』

ソニー『ウォークマン TPS-L2』

音楽はリビングのステレオで聴くものだった時代に、屋外で歩きながら音楽を聴くスタイルを生み出した携帯型音楽プレーヤー。極言すれば『iPod』の先祖で、全世界の販売数は約150万台! 初代は乾電池仕様で駆動時間が短かく、屋外よりも主に自分の部屋で好きな音楽を聴く用途に使われていた。

ビデオデッキ

1970~1980年代には、ソニー、東芝、三洋電機らのベータ勢と、日本ビクター、松下電器、シャープらVHS勢によるビデオ規格の争いが勃発。録画できる時間やレンタルビデオの品揃えなどの要因でVHSが優勢に。

 1981年  プロ用として支持された〝ベータ機〟

ソニー『ポータブルビデオレコーダー SL-F1』

ソニー『ポータブルビデオレコーダー SL-F1』

業務用のベータカムに対応。同規格のテープは小さくて編集もしやすく、ビデオカメラ(上写真/別売り)を含むプロ用機材は長く残った。

 1983年  中村雅俊さんのCMでおなじみに

ナショナル『マックロード NV-150』

ナショナル『マックロード NV-150』

「マックロード」が愛称のVHS機。世界初の3倍録画モードを搭載することによって大ヒット。ベータマックス陣営を劣勢に追い込んだ。

ラジカセ

1970年代の〝巨大なラジカセブーム〟の反動で、女子ウケを狙った〝ステレオ仕様のミニラジカセ〟が登場。当時は主にテレビのアニメや音楽番組を録音するのに使われ、友人から借りたテープをダビングする際はダブルデッキが重宝した。

ラジカセ、ザウルス、ゲームボーイ、あの頃夢中になったアイテムが勢揃い!DIME最新号の大特集は「ヒット商品クロニクル」

数々のヒット商品を紹介しつづけてきた『DIME』は、2026年春に40周年を迎えます。そこで今月発売のDIME最新号は「[完全保存版]僕たちを夢中にさせたヒット…

 1984年  所有欲を刺激するオシャレデザイン

三洋電機『テープレコーダー U4』シリーズ

三洋電機『テープレコーダー U4』シリーズ

「オシャレなテレコ」がキャッチコピー。ミニラジカセブームを巻き起こし、初代の売れ行きは約100万台。写真の『U4SS』はテレビの音声も受信&録音できた。

ファクシミリ

家庭にも普及していったのが1980年代。会社や取引先への書面を自宅から簡単に送れる利便性が注目された。個人事業主や零細企業などは廉価な家庭用の機種を購入。不動産などの一部業界やお役所では今なお不可欠な存在。

 1987年  10万円以下の高コスパなヒット商品

村田機械『M-1』

村田機械『M-1』

モデムや制御系部品を内製化し、初めて10万円を切る価格を実現。今で言うところの〝コスパの高さ〟で、累計65万台という大ヒット商品に!

ヘッドホン

初代『ウォークマン』には小型軽量ヘッドホンが付属していたものの、音にこだわる層はそれに満足しなかった。そこで音響メーカー各社はイヤーパッドが小型軽量で音のいいヘッドホンを開発。音楽好きから注目されるようになった。

 1988年  今なお現役!小型軽量機のロングセラー

KOSS『Porta Pro』

KOSS『Porta Pro』

折りたたんで収納できる携帯性とコスパの高さが評価され、ロングセラーに。今なお現行製品であり、デザインは当時のままだ。

READ BACK DIME
音楽のジャンルによってLPとCDの販売数は大きく違った!

当時はLP(レコード)からCDへの移行期。どちらで新譜を出すのかは、音楽ジャンルやアーティストによって実に様々。クラシックはCD、邦楽のポップスはLPの割合が多かった。

READ BACK DIME

1986年6月19日号

ミニコンポ

1982年登場のCDが普及するのに伴い、ミニコンポ時代が到来。CDからカセットテープへダビングするニーズも高まり、パイオニアは『PRIVATE』、トリオ(現JVCケンウッド)は『ROXY』、ソニーは『Liberty』といったブランドを用意。進学祝いの定番だった。

 1989年  LP、CD、カセットなど1台で楽しめることを提案

KENWOOD『ROXY G5』

KENWOOD『ROXY G5』

CD、グライコ(グラフィックイコライザー)、ダブルデッキを基本構成とするミニコンポ。写真はシリーズ中期モデルで、AVアンプへの発展性も持っていた。

〈EDITOR’S MEMORIES〉
中学生の頃、進級祝いでパナソニックのミニコンポを買ってもらいました。当時はそのようなニーズも高かったようです。(DIME編集 田尻)

ビデオカメラ

ソニーの8mmビデオとビクターのVHS-Cという両規格が対立するものの、1989年発売の『ハンディカム』のヒットでソニーの勝利に。16万円前後と高額だったが、西田さんいわく、当時の大学生はバブリーで、バイトすれば十分買えたという。その後、ビデオカメラはDV規格で統一された。1989年 〝パスポートサイズ〟のネーミングが人気に

ソニー『ハンディカム CCD-TR55』

ソニー『ハンディカム CCD-TR55』

出っ張りがない〝パスポートサイズ〟を実現した『ハンディカム』の初号機。浅野温子さんのCMで国民的なブランドになった。

 1990年  強力な手ブレ補正をアピール!

パナソニック『ブレンビー NV-S1』

パナソニック『ブレンビー NV-S1』

世界初の電子式手ブレ補正を採用。CMでは、鈴木保奈美さんがカメラを持って踊り、手ブレ補正の効果を訴求していた。

鈴木保奈美さん

ワープロ

1980年代から1990年代にかけて文書作成で活躍していたのが「ワープロ(専用機)」。当時、シャープ『書院』、富士通『OASYS』、NEC『文豪』、東芝『ルポ』などの製品があり、西田さん宅では兄が大学のレポートを作るために〝2行表示〟のものを購入したとか。

 1990年  書類作成からプリントまで1台で完結!

シャープ『書院 WD-A30』

シャープ『書院 WD-A30』

インクリボン方式のプリンタを内蔵。業務用はCRTが多かったが、本機はシャープらしく液晶を搭載していた。

規格競争も相まって録画文化の華が咲いた時代

田尻 西田さんがビデオデッキを買われたのはいつ頃ですか?

西田 1985年頃でしたね。

田尻 当時、ビデオの規格にはVHSとベータマックスがありました。どちらをお持ちでした?

西田 うちはベータでした。画質がいいと伝え聞いた私が「ベータがいい!」と勧めたので。だけど数年後にレンタルビデオが始まると、私の田舎にある小さな店にはベータの作品がほとんどなくて。結局、VHSに買い替えました(笑)。

田尻 1980年代半ばにはビデオのレンタルが始まっていたんですね。私はその頃、もっぱら録画して見るだけでした。

西田 当時はビデオデッキの録画設定が難しくて、まともに扱えるのは家族で私だけ。毎週録画の機能がなく、1週間ごとにチャンネルと開始時刻、終了時刻を設定する必要がありました

田尻 1990年代になると新聞のテレビ欄に「Gコード」が載り、その数字を入力すれば録画設定ができるようになりましたね。

西田 あれって、特許をアメリカの企業が持っていて、ライセンス料がメチャ高かったと聞いています。でも、テレビ欄にGコードがないと新聞が売れないので、新聞社は渋々払っていたようです。

田尻 当時の録画需要って、それほど大きかったんですね。

西田宗千佳さん

ジャーナリスト 西田宗千佳さん
IT・先端技術からエンターテインメントまで幅広く取材する。様々なメディアへの寄稿や著書も多数。

田尻健二郎

DIME編集 田尻健二郎
2004年以降、PCやテレビいったガジェット関係の取材・原稿執筆などをしてきた。社会人の初ボーナスで『VAIO』を購入。

当時の福井県民は〝ドリフ〟を観ていない!?
西田さんの実家があった福井県では1980年代当時、放送局が2つしかなく、TBS系列の名番組『8時だョ!全員集合』を観たことがなかったとか。「ビデオデッキを買ってもそこまで頻繁には録画していませんでした」

ネットのない時代なのにテレビ電話が登場!?
1988年、ソニーと三菱電機などが相次いで『テレビ電話』を発売。カメラと小型CRTを内蔵した電話機で、動画ではなく、白黒の静止画を撮影し、音声データに変換して送るために、送信中は通話ができなかった。

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2025年12月16日(火) 発売

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