行政手続きや税金・医療などの情報確認がオンライン上でできる「マイナポータル」。便利なサービスでできることや使うメリット、利用手順を解説します。
目次
マイナンバーカードの普及に伴い、利用者が増えているマイナポータルとは、行政手続きをオンラインで申請できるサービスです。
年金や税、医療など自分の公的情報の確認や自治体からのお知らせの受け取りなど、生活に関わるさまざまな機能を1つにまとめているため、来庁する手間を省ける点が魅力です。
この記事では、マイナポータルの基本から、オンライン上でできること、メリット・デメリットまでをわかりやすく解説します。
マイナポータルとは?まずは基本をわかりやすく解説

ここではまず、マイナポータルの役割やマイナンバーカードとの違い、スマホからの利用方法など、基本的なポイントを整理しておきましょう。
■行政手続きができるオンラインサービス
マイナポータルとは、行政手続きや自分に関する情報の確認をオンライン上でできる「デジタル窓口」です。
これまで、転出届や児童手当の申請などの手続きは、平日の日中に役所や該当する施設へ行き、紙の書類を記入して窓口に提出する必要がありました。そこで、2017年にマイナポータルのサービス提供が始まり、これらの手続きを自宅や職場からインターネット経由で行えるようになりました。
■マイナポータルとマイナンバーカードの違い
マイナンバーカードは、本人確認書類として使えるICチップ付きのプラスチックカードです。マイナンバーカードがモノであるのに対して、マイナポータルはインターネット上のサービスである点が大きな違いです。マイナンバーカードの情報をもとにログインして操作することで、行政手続きや情報確認が行えます。
マイナポータルでできることって?わかりやすく解説
マイナポータルでできることは、一般的に①オンライン申請、②年金・税・医療などの情報確認、③通知機能、④外部サイトとの連携に分けられます。できることを具体的に見ていきましょう。
① 行政手続きの検索やオンライン申請ができる
マイナポータルでは、さまざまな行政手続きをオンラインで申請できます。代表的なのは転出届の申請手続きでしょう。オンライン申請に対応している自治体であれば、引越し前にオンラインで転出届を提出し、引っ越し後に転入届の提出だけを行う流れにしておくことで手続きを簡略化できます。ただし、転入届の提出はオンラインではできないため、引っ越し後に新しい住所の自治体の窓口への来庁が必要です。
また、一部の自治体では、マイナポータル経由でパスポート申請も可能となっており、書類の記入や窓口での待ち時間を減らせます。
児童手当や出産・子育て関連の手続きも一部オンライン化されているため、出生後の各種申請の提出など、来庁せずに自宅で済ませることが可能です。
②自分の情報の確認ができる
マイナポータルを利用すれば、年金や医療、税、保険など、自分が開示している公的情報をまとめて確認できます。健康保険証としての利用状況や確定申告で使用する医療費通知のデータ、年金関連の情報など、あらゆる情報を必要な時に手軽に把握できる点が魅力です。
③政府からの通知やお知らせを受け取れる
自治体や各種機関からの重要なお知らせがマイナポータル経由で届き、新着情報があるたびに知らせてくれるため、すぐに確認や見直しができます。紙の通知を見逃すリスクを減らし、手続きの抜け漏れ防止につながります。
④外部サービスと連携できる
マイナポータルでは、年金や確定申告関連など、複数の外部サイトとの連携が可能です。あらかじめつなげておくことで、確定申告や年金に関する手続きをオンライン上で行えるようになり、利便性が向上します。
■その他にマイナポータルでできること
その他にも、マイナンバーカードを健康保険証として利用する際の手続きや、自分の代わりに行政手続きを行う代理人の設定などができます。さまざまな機能がオンライン上で行えるため、マイナンバーカードと連携してすぐに使える状態にしておくと便利です。
マイナポータルの使い方
マイナポータルを利用するには、はじめにマイナンバーカードとの紐づけが必要です。ここでは、マイナポータルの使い方を解説します。
■マイナポータル公式サイト・アプリへアクセスする
マイナポータルの利用は、スマートフォンまたはパソコンから行います。スマホの場合は、App StoreまたはGoogle Playで「マイナポータル」と検索し、公式アプリをインストールしましょう。アプリを起動して「ログイン」ボタンを押すと、必要な準備やマイナンバーカードの読み取りの案内が表示されます。
■マイナンバーカードを使用してログインを済ませる
次に、マイナンバーカードと暗証番号(数字4桁)を使ってログインします。パスワードは、3回連続して入力を間違えるとロックがかかるため、不安な場合は事前に確認して控えておくと安心です。スマホアプリの場合は、案内に従ってスマホの裏側にマイナンバーカードを重ねて読み取ると、数秒で認証が完了します。読み取りがうまくいかないときは、カードを当てる位置を少しずつ動かしたり、ケースを外して再度読み取ったりすると改善される可能性があります。
パソコンの場合は、①ICカードリーダーにカードを利用する、②スマートフォンで二次元コードを読み取る、このいずれかの方法でログインします。
■利用したいサービスを検索する
ログイン後は、画面に表示される「手続き」「やることリスト」「お知らせ」などの項目から利用したい機能を選び、ガイドに沿って操作を進めます。ホーム画面上でサービスが見つからない場合は、「さがす」メニューを選択し、検索窓に直接入力したり、「よく検索されているキーワード」から探したりすると便利です。







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