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80年代の熱狂から〝今〟へ。荻野目洋子さんが語る40年目の現在地

2025.12.24

数々のヒット商品を紹介しつづけてきた『DIME』は、2026年春に40周年を迎える。そこで2025年11月14日に発売したDIME1月号では「【完全保存版】僕たちを夢中にさせたヒット商品クロニクル」と銘打ち、創刊となった1986年前後を基軸に、時代を彩ったエポックメイキングなモノ&サービスを振り返る特集を展開した。

本記事ではその中からDIMEが創刊した80年代に『ダンシング・ヒーロー』で彗星のごとく現われた荻野目洋子さんのインタビューを@DIME向けに再構成して配信していく。圧倒的な歌唱力とダンスパフォーマンスは今なお多くの人に愛され、影響を与えつづけている荻野目さんにデビューから約40年、当時の思い出を振り返っていただくとともに、彼女の〝今〟を聞いた。

荻野目さん

おぎのめ ようこ/千葉県出身。84年、『未来航海-Sailing-』でデビュー。1990年の連続テレビ小説『凛凛と』でヒロイン畠山郁役を務めた。代表曲に『ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)』『六本木純情派』など、多数。ラジオ番組『荻野目洋子 Pure Life,Pure Music』は全国18局で放送中。

あの頃、僕らを夢中にさせたヒット商品が大集合!DIME最新号の特集は「ヒット商品クロニクル」

数々のヒット商品を紹介しつづけてきた『DIME』は、2026年春に40周年を迎えます。そこで2025年11月14日(金)発売の今月のDIMEでは「[完全保存版]…

音楽番組が豊かだった時代。NY五番街からの中継も

 多くのアイドルやアーティストがテレビを賑わしていた’80年代。『未来航海-Sailing-』で84年にデビューした荻野目洋子さんもそのひとり。しかし、荻野目さんが本格的に芸能活動を始めた最初の仕事は意外にも声優としてだった。

「あだち充さん原作のアニメ『みゆき』のヒロイン役に抜擢されたんです。相米慎二監督の『ションベン・ライダー』のオーディションを受けた時の私の声が印象に残ったらしく、それがきっかけで声をかけていただいて。

私自身は歌手として活動していくことを目標にしていたので、全く計画になかった仕事が突然舞い込んできたような感じでした(笑)」

 当時はまだ中学3年生。声優業をこなしつつ、同時に歌のレッスンも一年間続けた。「同年代の子の何倍も生きているような感覚がありました」と多忙だった時期を振り返るも、「そのすべてが自信につながりましたし、間違いなく私にとって必要な時間だったなと思います」と述懐する。

そしてデビューから2年後、さらなる転機が訪れる。7枚目のシングル『ダンシング・ヒーロー』のヒットだ。

「発売したのが85年の11月で、年末の『ザ・ベストテン』のスポットライトというコーナーに出させていただいたんです。そこで火がつき、翌年からはトップ10にランクインするようになりました」

 多くの人の心を動かしたのはゴージャスなビートサウンドだけではない。荻野目さんが繰り出す爽快なダンスも世代を超えて魅了した。

「それまで基礎的なレッスンをしていたものの、実はダンスが苦手だったんです。だから、テレビで初披露するギリギリまで猛特訓してました。三浦亨さんが付けてくださった振付はすごく素敵なんですが、そのぶん難しくて(笑)。

私も私で、もっと人を惹きつける動きはないだろうかと、マドンナのライブ映像を見て研究してました。イントロや間奏で見せるチャールストン・ステップは唯一、私がやってみたいとお願いして取り入れてもらったダンスなんです」

キャッチコピーは『ハートは、まっすぐ。』

荻野目さん

 その後もアーティストとしての快進撃は続いた。ユーロビートやダンスナンバーを軸とした音楽性はやがて「荻野目ビート」という言葉を生み出し、歌謡曲とは一線を画した世界観を築き上げていく。

「当時は音楽番組も多く、すごくお金もかかってましたよね。海外のミュージシャンがゲストで来日したり。私もフィル・コリンズさんと共演させてもらったことがあります。

でも、一番驚いたのがニューヨークの五番街を貸し切って、そこから中継で歌を披露したこと。嬉しさというより、〝私ごときがいいんですか!?〟という気持ちでいっぱいでした(笑)」

 夢のような環境と、それを覆うかのように目まぐるしく変化していく日々。そんな中、荻野目さんが常に大事にしていた言葉がある。

「事務所の平哲夫社長から言われたんです。私は家族で東京に住んでいたのですが、まわりには夢をつかむために地元から離れて頑張っている子が大勢いて。『君はハングリー精神でほかの子に負けてるんだから、それ以上に真摯に努力していかなければいけないよ』って。

デビューしたときにちょっとしたご縁で糸井重里さんに『ハートは、まっすぐ。』というキャッチコピーを付けていただいたのですが、何事にも自分の心に素直に向き合っていくという信念は、今も変わらず大切にしています」

人気漫画『みゆき』がアニメ化
若松みゆき役で声優デビュー

©あだち充/小学館

『みゆき』

あだち充の人気漫画『みゆき』が1983年にテレビアニメ化。主人公の義妹・若松みゆき役を等身大の演技で好演。「アニメや原作ファンにも名前を知っていただき、初めてサインをしたのもこのときでした」

荻野目さんの青春アイテム

荻野目さんの青春アイテム

10代の頃からワープロで原稿を
「シャープのCMに出させてもらっていた頃、ワープロを頂いたんです。10代の頃から文章を書くのが好きで、連載を持っていたときは重宝してました」

荻野目さんの青春アイテム

今も昔の機種を自宅に保存しています
「毎日持ち歩いて歌の練習に使ったり、ラジオを聴いたりしてました。何度か買い替えましたが、カセットのタイプが愛着ありますね」

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