ダイソーの「底面給水ポット」は、110円・220円で買える二重構造の植木鉢。底部に水をためて土へ少しずつ給水できるため、水やりの頻度を減らせるのが特徴だ。実際に観葉植物を植えて数週間試したところ、根腐れもなく元気に育ち、こまめな水やりが苦手な人や留守がちな人に最適な園芸アイテムだと感じた。
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俗に「水やり三年」という言葉があるように、園芸で意外と難しいのが、植物への水やり。
筆者は、これを忘れて枯らせてしまったり、逆に水が多すぎて根腐れさせてしまうことが、時々あった。
「なにかいい方法はないかな?」と探して見つけたのが、ダイソーの「底面給水ポット」。「自動で植物に水を与えることが出来る植木鉢」と説明書きがあり、「そんな便利なものがあるのか!」と園芸ビギナーの筆者は、ほくほくと購入した。

■実は二重構造の植木鉢
本製品は、サイズは4号(外径12cm)、5号(外径15cm)、6号(外径18cm)の3種類。価格は4号が110円、ほかは220円となっている。
筆者の住む地域では6号が人気らしく、各店しょっちゅう品切れとなっている。色は、各サイズとも落ち着いたアッシュグリーンとブラウンの2種ある。
「『自動で植物に水を与える』とは、どういう仕組みなのか」と気になって、購入してすぐ構造を確認した。
見ると、このポットは二重構造となっており、内側の黒いポットは底面の一部が突き出て、何箇所ものスリットが開いている。そして、側面下部が一部凹んでいる。

外側の色付きポットは、側面下部に3cm四方の穴が開いている以外に、これといって特徴はない。重ね戻した際に、黒いポットの凹みと色付きポットの穴は合わせておく仕様。
使い方は?園芸達人に聞いてみた
はて、どう使うのか? 使い方は書かれていないので困ったが、推測するに、黒いポットには土を入れ、普通に植物を植える。黒いポットのでっぱりのぶんだけ底部に空間ができるので、そこには水をためておくのではないか。あとは、土が水を随時吸収し続け、水やりの手間が省けるという仕組みなのだろう。というか、これ以外に考えられない。
念のため、園芸に関してはプロ級の知人に確認したところ、やはりそうだった。ついでに、注意点などないか聞いてみると、答えが返ってきた。
「これから寒くなるので心配ないでしょうけど、たまっている水に藻がつく、虫が卵を産むなどはあるかも。根腐れの可能性もあるでしょう。
でも、球根植物だと、土の上から水をやると、濡れた球根が腐りやすくなります。そのポットなら上の土を濡らさないので、根っこだけに水を吸わせるという点では、よいのではないかと思います」
なるほど、勉強になった。さっそくダイソーの観葉植物を買い求め、植え替えを行った。底に水をため、ときどき黒ポットを上げて水量や汚れ具合を確認する。水がなくなったら補充するが、土の上からの通常の水やりは行わなかった。

数週間これを続けてみたが、観葉植物たちはいたって元気。何か特別なコツがあるというわけではないが、観葉植物に起きやすい根腐れを回避するため、底面の水がほぼなくなってから、水を補充するようにした。
しょっちゅう水を継ぎ足して、常に底面が濡れた状態はおそらく良くないと思う。また、上の土が乾燥しているときは、上からの少量の水やりも行ったが、夏が過ぎたこともあり稀である。
いずれにせよ、ずぼらな自分には「底面給水ポット」の導入により、水やりの頻度が減らせたのは嬉しい。出張や旅行で留守がちな人には、特におすすめしたい園芸アイテムである。

■商品詳細
商品名:底面給水ポット
価格:110円(4号)、220円(5号、6号)
原産国:日本
材質:ポリプロピレン
商品サイズ:
4号―高さ13cm×直径12cm
5号―高さ16cm×直径15cm
6号―高さ19.5cm×直径18cm
種類:サイズは4号、5号、6号の3種、色はアッシュグリーンとブラウンの2種
商品ページ(4号):https://jp.daisonet.com/products/4550480381503
撮影・文/鈴木拓也
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