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「料理は失敗してもご愛嬌!」速水もこみち流、初心者でも楽しめるキャンプ飯の極意

2025.11.24

「食事に出かけて料理と会話を楽しむのもすごく好きですが、キャンプは〝お出かけ〟を超えて〝旅〟。気の合う仲間との屋外料理は、気持ちがより弾みます。

家のキッチンと違って薪は火の加減が難しく、『ちょっと火が落ち着いてきちゃったから、誰か薪を入れて!』と共同作業ができるのもキャンプの醍醐味。『焦げちゃったね』なんて笑いながら、その焦げも味になる。

正解のないキャンプ料理は面白いんですよ。全員で味見をして、この味付けでいこうと〝同じ舌〟にする。そうやって味を共有したみんなが『おいしーい!!』と、笑顔になる瞬間が最高です」

そう語るのは、レシピ本を多数出版するなど料理上手で知られる、俳優の速水もこみちさん。

〝キャンプ飯〟歴は4~5年。テレビ番組をきっかけに自然の中で料理する気持ちよさを知り、プライベートでも家族や仲間とBBQなど、デイキャンプを楽しんでいるという。

そんな速水さんの初のキャンプ料理本が『速水もこみち 最高のキャンプ飯 手順はシンプル 焚き火でガツンと 五感で楽しむレシピ』(小学館)だ。

『速水もこみち 最高のキャンプ飯 手順はシンプル 焚き火でガツンと 五感で楽しむレシピ』
著/速水もこみち

初のキャンプ料理本へ挑戦!

「書籍化は、もともとキャンプ企画などでお世話になっていた『BE-PAL』さんから声をかけていてだいて『ぜひ!』と。掲載されているレシピは1~2日で一気に練り上げて、撮影には3~4日かけました。

スペアリブやステーキといったがっつり系の肉料理からボリューム満点ランチ、サッと作れるオードブルやデザートなど。46種類の料理をすべて撮影で作り、平らげたので、現場のチームは毎日お腹がパンパンに(笑)。愛用のファイヤーピット(薪ストーブ)を何度も運んで筋肉痛になったのも、いい思い出です。次の日は『イテテテ……』と言いながら長風呂して、幸せな余韻でした」

これからキャンプを始めたい人向けのオススメレシピは?

「僕もまだ初心者なんですが、キャンプを始めるにあたって料理の前にまずは道具かなと。服など格好から入る。これ大事です(笑)。キャンプ服って面白くて、ポケットがやたら多い。そのポケットは使わないし、何も入ってないのに、無駄にチャックを開け閉めしちゃったりして。肝心なしまったものが行方不明になるとか、よくやっています。僕自身、格好やギアから入るタイプです。

速水さんが初心者におすすめする『ガーリックシュリンプ』

今回の本で作りやすいのは、『ガーリックシュリンプ』。エビを焼いてソースを絡めるだけだから簡単です。『パスタポモドーロ』も、作りやすい。揚げたバジルを添えるのはお家で食べる時なども、アクセントにいいですよ。

僕はキャンプへ行く時には必ず道の駅へ寄って、地元の食材や旬を楽しむのですが、たいていりんごは売っている。『赤ワインとスパイスで煮たりんご』もスパイスと鍋へ放り込んで待つだけです。

〆のデザートで定番の焼きマシュマロは、チョコとビスケットでサンドしてリッチに。撮影では誰のマシュマロが先にぷくっと弾けるか勝負したりして、盛り上がりました」

《みんなで楽しめるサプライズなキャンプ飯》《キャンプ場に着いたらサッと作れる一品》など、本にはたくさんのレシピがあって迷ってしまう。

「何品も作るのは大変です。何かひとつ、材料を準備してトライしてみる。例えば、冬キャンにぴったりの『チキンスープ』。3~4時間煮込むので、『その間に子どもたちと何をして遊ぼうかな』『近くを散歩しようかな』と想像するだけでわくわくしませんか。そんなふうにこの本を楽しんでもらえたらなと、思います。ちなみにチキンスープは、カレーやラーメンに贅沢に使うのもあり。カレーにする時には気軽に市販の固形ルウでOK。甘口~中辛くらいが合うと思います」

速水さんの料理は彩が美しく、見た目からもう〝おいしい〟。盛り付けの秘訣をこっそり教えてもらった。

「盛り付けって難しくて楽しい。エビを焼いたとして〝エビが向きたい角度〟があったりするんですよ(笑)。できた料理と食材が求めている向きなり、並びなり、盛り付けのポイントがある。経験を積むことで、伝わってくるものがあると思います。手っ取り早く盛り付け上手になるには、お皿選びですね。白、黒、グレー、それ以外の色を購入してみて、自分がよく作る料理がどのお皿でいちばん映えるか、見極める。いつもの料理がお皿の色でまったく印象が変わって、楽しい実験です」

確かに『チキン~BBQスタイル~』など、思わず写真に手を伸ばしてしまいそうな、食欲をそそられる盛り付けになっている。

いかめしは縦のカットすることで特別な雰囲気に

「チキンなら、お皿の外までわざとイタリアンパセリを散らしてみる。スパイスの時もあるし、そんな視覚的なサプライズも昔からよくします。『いかめし』も普通は輪切りのところを、縦半分に切ってみるとか。『ホットドッグ』もソーセージを縦半分に切ると、焼いた時に皮と断面の味の違いが感じられて、うまさがアップしますよ」

初心者が〝料理愛〟を育てるには?

話をしていると、速水さんがどれほど食を愛し、料理を愛しているか伝わってくる。

「四六時中、料理のことを考えていますね。〝料理脳〟になっているので、街中でアートに出会っても、自然の景色を見ても、全部料理につなげてしまう。食材も日々、勉強しています。上海蟹を食べるためだけに中国へ行っていた時期も。中国料理の幅広さと奥の深さにはまって、本場の点心の作り方を現地で習ったこともあります。ビデオカメラを構えて、お店で勉強させてもらいました。ただ、点心は番組等で披露したことはないですが、勉強したことをアレンジしていろいろな餃子をつくりますね。妻(俳優の平山あやさん)が栃木出身なので、名物の餃子はわが家でも定番なんです」

そう言って、プライベートで作った餃子の写真を見せてくれた。カメラロールにぎっしり詰まった食べ物の写真の中から出てきたのは、親しい人を招いた際の、おもてなしの餃子。それはまるでアートな進化系餃子だった。

料理は初心者だけど、速水さんのレシピに興味がわいた。そんな人への、アドバイスを訊いた。

「カップ麺に何かちょい足しする、インスタント麺をアレンジする、そんなところから料理を始めるのがいいと思います。僕も若い頃は、お店のメニューをマネして、インスタント麺でマヨネーズラーメンを作ったりしていました(笑)。そうやって舌を育てていく。

スパイスならカレー粉。何種類かのスパイスがブレンドされていて入門編にちょうどいい。焼いたチキンに振りかけたり、肉の下味に使ったり、あれこれ試していくうちにガラムマサラが好みだな、など味がわかってくると思います。そうやってスパイスの舌も育つ。興味があれば、カレー粉、ガラムマサラ、クミンパウダー、カイエンペッパー、乾燥パセリあたりをまず揃えてみては。使いきれなかったら、ブレンドしてみても面白いです」

ブレンドすることで、経験値の高い速水さんでも新しい発見があるそう。失敗してもご愛嬌。臆せず、料理を楽しんでほしいと語った。

『速水もこみち 最高のキャンプ飯 手順はシンプル 焚き火でガツンと 五感で楽しむレシピ』
著/速水もこみち
https://www.shogakukan.co.jp/books/09311601

料理上手で知られる俳優・速水もこみちさんの料理への飽くなき探究心は止まらない!キッチンを飛び出し、直火にこだわって作り上げた速水さん初のキャンプ料理本が誕生。自身もここ数年どハマりしているというキャンプ飯のおすすめレシピがたっぷり詰まった一冊に。

取材・文/渡部美也 料理・キャンプ場写真/三浦孝明 インタビュー写真/黒石あみ
ヘアメイク 高橋幸一(Nestation) アシスタント 濱野歩美

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