大阪・関西万博で話題となった関西エリア。そんな関西エリアの中心地である大阪市24区の家賃相場はどのくらいなのだろうか。
アットホームは、大阪市24区の2025年9月の募集家賃を2023年同月と比較し賃貸市場の変化を調査した「大阪市24区の募集家賃ランキング」の調査結果を発表したので、詳細をお伝えしよう。
シングル向き:大阪市24区の賃貸マンション平均家賃ランキング
家賃水準が高いのは中央区・西区など大阪都心部で、平均家賃は7万円台後半。上昇率が高いのは港区・大正区・西淀川区など西部エリアや東成区など都心近隣エリアであった。
上昇率上位5区のうち、東成区を除く4区は大阪市平均家賃を下回る。港区は弁天町駅周辺の再開発が家賃上昇に影響しているようだ。西淀川区や大正区は、万博関連や建設従事者の滞在需要が家賃を押し上げていた。
ファミリー向き:大阪市24区の賃貸マンション平均家賃ランキング
ファミリー向きにおいても上位6区(中央区・北区・西区・天王寺区・浪速区・福島区)はシングル向きと同じ顔触れとなった。大阪市平均家賃を上回るのは上位6区のみ。
上昇率が高いのは東淀川区・都島区・北区など北部エリア。浪速区は生野区に続いて外国人居住者の割合が高く、民泊需要も旺盛だ。
万博後も続く賃貸需要。IR・新線開業が追い風に!アットホームラボ株式会社 執行役員 データマーケティング部 部長 磐前淳子氏の解説
大阪市の募集家賃は、シングル向き全24区、ファミリー向きは西成区・大正区を除き22区で上昇しました。
シングル向きでは、家賃水準が中位の北西部で上昇率が目立ち、中でも港区や大正区など湾岸エリアは万博関連需要が追い風となりました。一方、ファミリー向きは北部を中心に上昇。背景に新築マンション供給や外国人居住者の増加があります。
大阪・関西万博は閉幕しましたが、カジノを含む総合型リゾート(IR)建設や大阪市中心部を南北に通る新線「なにわ筋線」の開業など大型開発が控え、地元仲介会社からは今後の賃貸需要の活性化を期待する声が上がっています。
対象データ・期間
「不動産情報サイト アットホーム」で登録・公開された大阪市内の居住用賃貸マンションについて、2023年9月と2025年9月の登録・公開物件情報の平均家賃を比較
※各区の一般的な相場を反映するため、重複物件および同一棟の同一階の物件はユニーク化して算出
※「家賃」は入居者が1カ月に支払う「賃料+管理費・共益費等」 ※上昇率は小数点第2位を四捨五入したもの
※アットホーム調べ
構成/Ara







DIME MAGAZINE




















