米誌『ニューヨーク・タイムズ』など海外メディアが「Japanese Walking」という名前でこぞって取り上げた健康法がインターバル速歩だ。
話題の「日本式ウオーキング(インターバル速歩)」とは?
日本で2007年に発表されたこの健康法が、海外でバズった。提唱した信州大学特任教授の能勢博さんは「海を渡って話題になり、うれしい」と語る。
「この健康法は、息が弾むような早歩きとゆったり歩きを3分ずつ、1日5セット以上、週4日以上を目標に取り組みます。早歩きは個人の全力の70%以上を目標に。5か月ほど継続することで、体力が約20%上昇し、10歳くらい若返った体力が得られます」
この「早歩き」による〝適度な強度〟があることが重要だという。
「ただ単に歩くだけでは筋力アップにつながりません。下肢の筋肉を積極的に使い、鍛えつづけるからこそ、体力が増強されます。そして心肺機能などにも負荷をかけるため、持久力も基礎代謝も上がるのです。これらの結果、様々な健康効果が期待できます」
1日の目標はあくまで目安。大事な指標は、早歩きの時間が週に合計60分以上になることだ。
世界一の長寿国といわれる日本で生まれた健康法が、海外の健康寿命も延ばすかもしれない。

しっかり背筋を伸ばして姿勢よく。早歩きのときは、いつもより歩幅を3~5cm広げよう。肘を90度に曲げて、大きく振ると、自然と大股で歩けるようになる。

DIMEの読み
健康寿命がさらに伸び、ピンピンコロリが叶う人が増えれば、社会課題になっている医療費削減問題の解決にもつながるかもしれない。元気な高齢者が増え、世の中も元気になる未来に期待したい。
取材・文/田村菜津季 イラスト/安藤 直 編集/寺田剛治







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