電子決済テクノロジーのグローバルリーダーであるVisaは、QRコード決済向けVisa Scan to Payソリューションの本格的導入を発表。アジア太平洋地域における加盟店での受け入れを大幅に拡大した。
これによって数百万の加盟店が、広く使われているウォレットや決済アプリを通じてVisa決済を利用できるようになり、消費者は日常の買い物から海外旅行中のショッピングまで、より多様な支払い方法を柔軟に選択できるようになる。
以下、2025年11月12日にシンガポール(Singapore Fintech Festival 2025 現地11月12日〜14日開催)にて発表されたリリースをベースに、その概要をお伝えする。
支払いの選択肢を広げ、アジア太平洋地域をつなぐ
日々の支払いをよりシンプルでスマートにするため、Visa Scan to Payは、Samsung Wallet(アジア太平洋 ※1)、LINE Pay(台湾)、VNPT Money(ベトナム)、Woori CardおよびHyundai Card(韓国)など主要な銀行アプリやデジタルウォレットのほか、Lakala(中国本土)、FOMO Pay(シンガポール)、VNPAY(ベトナム)、NextPay(ベトナム)、OpenRice(香港)といったアジア太平洋地域のQRコード決済サービスと連携していく。
これは、対応するデジタルウォレットと世界中のVisa加盟店(店頭、オンライン)をつなぐVisa Payのローンチの一環であり、消費者はVisa Payにより好きなウォレットや決済アプリを利用してタッチ決済、スキャン決済、オンライン決済を行なうことができる。
※1:オーストラリア、香港、日本、マレーシア、シンガポール、インド、台湾、ベトナムを含むアジア太平洋地域の8市場を指す。時期については、国ごとに異なる。
消費者体験を向上させ、併せて加盟店を支援
■消費者のメリット
・シームレスな体験
デジタルウォレットや決済アプリを利用して世界中どこでもタッチ決済、スキャン決済、オンライン決済が可能に。国内でも海外でも同じ決済体験を実現できる。
・多様な支払い方法
Visa Payソリューションにより、多様な選択肢、柔軟性、利便性を提供し、好きな方法で支払いが可能に。
・セキュリティ&信頼性
Visaのグローバルネットワークにより安全で信頼性の高い取引を実現。どこでも安心してショッピングを楽しめる。
■加盟店のメリット
・より幅広い支払い方法に対応
自国のデジタルウォレットを使う何百万人もの外国人旅行者に瞬時に対応できる
・コスト削減&運用の簡素化
既存のQRインフラストラクチャーを活用し、決済処理コストを削減して運用を簡素化
・事業の成長
Visaの信頼性の高いネットワークにより、事業を成長させ、エンゲージメントを強化し、新たな市場への参入が可能に
Visa Scan to Payの展開は、電子決済におけるVisaのリーダーシップと市場ニーズに合わせたソリューションを強化するものだ。これによりパートナーが加盟店へのリーチを拡大し、消費者エンゲージメントを強化できるよう支援。そして消費者は、国内で使い慣れた方法を利用して海外でも支払いを行なえるようになる。
構成/清水眞希







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