2026年の正月休みはいつまで？最大9連休の年末年始休暇を有意義に過ごす方法

年末が近づくと、正月休みはいつまでなのか気になる人が増えてきます。まずは、2025～2026年の年末年始のカレンダーを確認しておきましょう。併せて、正月休みと有給休暇の違いについても解説します。

2025～2026年の正月休みはいつまで？

■2026年の年末年始は最大9連休になる

2025～2026年は、年末年始にかけてカレンダーの並びがよく、2025年12月27日（土）〜2026年1月4日（日）まで最大9連休となる可能性があります。

国民の祝日である元日（1月1日）を含め、多くの企業や官公庁では、通常12月29日から年明けの1月3日までを年末年始休暇としています。2025年は12月27日・28日が週末に当たるため、9連休になる予想です。

2025～2026年にかけては、例年より長い休みになる可能性が高いため、余裕を持った計画を立てて充実した年末年始を過ごしましょう。

■正月休みと有給休暇の違い

正月休みは多くの場合、企業が就業規則で定めた『会社全体の休日』です。そのため、国民の祝日である1月1日以外については、休日にしなくても法的に問題はなく、日数に関しても企業独自で設定できます。

一方、有給休暇は労働基準法に基づく個人の権利で、労働義務のある日に休暇を取得するものです。正月休みを会社指定の休日にしている場合は、基本的に労働義務はないため、有給休暇としては取得できません。

ただし、会社規定の休みの前後に有給休暇を組み合わせ、休日を延長することは可能です。また、一部の企業では『計画的付与制度』を導入し、年末年始などの特定期間に有給休暇の取得を労使協定で決めている場合もあります。

業界別の正月休み

正月休みがいつまでになるのかは、業界や業種によって異なります。ここでは、2025～2026年の業界別の休暇期間を見ていきましょう。

■一般企業

一般企業の場合、会社の規模や規定によって異なります。2025〜2026年は、12月27日（土）〜1月4日（日）が最大9連休となる企業も多いと考えられます。

通常であれば、12月29日〜1月3日が休みとなる企業が多い中、2025〜2026年にかけては土日と重なります。このため、例年より長い休暇となる企業も多いでしょう。

特に、BtoB取引がメインの企業では、取引先も休業するため、この期間に合わせて設定する可能性があります。

有給休暇を組み合わせれば、さらに長期間の休みを取ることも可能ですが、所属する企業の就業規則や前年の実績を確認しておくのがおすすめです。

■小売・サービス業

小売・サービス業の場合、年末年始は1年のうちで最も繁忙期となるため、休みの期間は短めになるのが一般的です。

1月2日には営業を再開する店舗も多く見られ、特にデパートやスーパーでは『初売り』『福袋セール』といった、年始イベントを開催することもあります。

コンビニやファミリーレストランなどは、年末年始もほぼ通常通り営業を続ける傾向にあります。しかし、近年では働き方改革や人手不足の影響から、元日を完全休業にする飲食チェーンや小売店も増えました。

例えば、12月31日夕方から1月1日正午までを休業にするといった対応も見られます。

■製造業や建設業

製造業や建設業では、他業界と比較して長期になる傾向があります。背景には、工場や現場の設備を停止することによるコスト削減の側面があります。施設の運営費・人件費を考えると、従業員全員が同時に休暇を取得した方が効率的なためです。

建設業では、年末の工事を12月28日までに終え、年明けは安全祈願の後で現場業務を再開する傾向があります。2025年は12月27日が土曜日になるため、前日の12月26日（金）を最終作業日とし、1月5日（月）から再開という現場も多いでしょう。

公共機関・行政サービスの正月休み

公共機関や行政サービスの休業期間は、一般企業とは異なる傾向です。また、鉄道などの公共交通機関では、年末年始には通常の時刻表とは異なるダイヤで運行されます。

以下で、各機関の具体的な休業期間や注意点について確認しておきましょう。

■市区町村役所

市区町村役所の場合、法律に基づき12月29日〜1月3日までの6日間を休みとするのが基本です。

2025～2026年は、12月29日が平日であるものの、最終営業日は12月26日（金）となり、実質的に12月27日（土）〜1月4日（日）までの9連休となるケースが多いでしょう。

役所の『御用納め』は2025年12月26日（金）、『御用始め』は2026年1月5日（月）です。ただし、出生届や死亡届などの重要な手続きは、当直担当者や休日受付窓口で対応している自治体もあります。

■銀行・郵便局

銀行・郵便局は、銀行法施行令に基づき、12月31日〜1月3日までの4日間を休みとするのが基本です。2025〜2026年の年末年始は、1月4日が日曜日に当たることで、12月31日（水）から1月4日（日）まで5連休となります。

金融機関の多くは、12月30日（火）午後3時が年内最後の営業となり、新年の業務開始は1月5日（月）午前9時からとなるでしょう。休業期間中でも、ATMは基本的に年中無休で稼働していますが、銀行によって手数料は異なります。

出典：銀行法施行令 第5条 | e-Gov 法令検索

■鉄道各社の年末年始ダイヤと特別運行情報

正月休みの期間中、鉄道各社は特別ダイヤで運行します。

JR各社、特に首都圏主要路線では、2025年12月30日〜2026年1月5日まで特別ダイヤで運行予定とされていますが、詳細や地方路線の運行は最新の公式案内で確認しましょう。一部路線では、大晦日〜元旦に終夜運転が実施される予定です。

また、地下鉄や私鉄各社も、12月30日（火）〜1月3日（土）まで土日・休日ダイヤでの運行が基本となります。終夜運転は、行わないケースが多いので注意しましょう。

旅行や帰省の計画は、各鉄道会社の公式サイトで最新情報を確認し、時間に余裕を持って立てることをおすすめします。

医療機関の正月休み

多くの医療機関では、年末年始に5～6日間程度の連続休診となるため、日頃から通院している人や常用薬がある人は、事前に確認しておくことが必要です。ここでは、2026年の正月休みの例を医療機関の種類別に紹介します。

■クリニックや診療所

クリニックや診療所によって、休みの期間は異なります。多くの場合カレンダー通りとなり、12月29日あたり〜1月3日ころまで休診となるのが一般的です。

2025年は12月26日（金）・27日（土）までの診療後、翌年1月5日（月）から再開するケースが多いでしょう。

医療機関の休診情報は、各クリニックのホームページなどで事前に確認できる場合が多いので、かかりつけ医のスケジュールを早めに把握しておくことが大切です。

■総合病院や大学病院

総合病院や大学病院などでは、基本的に一般外来が休診となります。2025～2026年は、12月29日（月）〜1月4日（日）まで一般外来診療を休止し、1月5日（月）から通常に戻るでしょう。

外来診療の一部が休診になる一方で、入院病棟は通常通り稼働しています。また、救急外来も通常通り稼働しているため、急な体調不良・事故の際には受診可能です。特に、救命救急センターを備えた病院では、24時間体制で対応しています。

正月休みまでに済ませておきたいことは？

2026年は最大9連休となる可能性があるため、各機関の休業期間を把握し、計画的に年末年始の準備を進めることが大切です。連休中に困らないよう、正月休みまでに済ませておくべき準備について見ていきましょう。

■銀行振込や公共料金の支払い

2025年の銀行窓口の最終営業日は、12月30日（火）です。ただし、最終営業日は窓口の混雑が予想されるため、振込や公共料金の支払いは早めに済ませておくのがおすすめです。

インターネットバンキングは、休業期間中も基本的に利用可能ですが、銀行によってはサービス内容が制限されることもあります。ATMも年末年始は利用できますが、時間帯によっては利用できない場合もあるでしょう。

また、公共料金の支払いは口座振替の場合でも、引き落とし日が休業期間と重なると、翌営業日に処理されるため注意が必要です。年が明けた1月5日（月）も窓口の混雑が予想されるため、可能であれば12月第4週までに必要な手続きは済ませておきましょう。

■各種証明書の取得や行政手続き

転職や住宅ローン契約などで、住民票・戸籍謄本・印鑑証明書などの書類が年始すぐに必要になる場合は、余裕を持って12月中旬までに取得しておくと安心です。

2025～2026年は12月27日（土）〜1月4日（日）まで市区町村役場の休みとなるケースが多く、例年より休業期間が長くなる傾向にあります。コンビニでの証明書発行サービスも、自治体によっては年末年始にシステムメンテナンスで利用できない場合があります。

また緊急時のために、各自治体の休日・夜間用の連絡窓口を、事前に確認しておくことも大切です。

■処方薬の準備や緊急時の対応確認

常用薬がある人は、正月休みの前に手元の薬の量を確認しておきましょう。かかりつけ医に受診するタイミングによっては、普段より多めに処方してもらえるか相談してみるのもおすすめです。

また、急な体調不良に備え、市販の解熱剤・風邪薬を用意しておくほか、各自治体の休日当番医情報を事前に確認しておきましょう。

家族に乳幼児や高齢者がいる場合は、救急安心センターや小児救急電話相談の連絡先を、スマホ・携帯に登録しておくと万が一のときに安心です。

■ごみ収集のスケジュール確認

年末年始のごみ収集スケジュールは自治体ごとに異なるため、事前に確認しておきましょう。2025～2026年の正月休みは最大9連休となり、ごみ収集も例年より長く停止する可能性があります。

一般的には12月31日（水）〜1月4日（日）までが収集休止期間ですが、自治体によっては12月30日（火）から休みとなるケースもあります。確認方法として最も確実なのは、各自治体の公式サイトです。

年末の大掃除で出た粗大ごみを、年内に収集してもらいたい場合は、12月中旬ころまでに申し込んでおきましょう。ただし、自治体によっては12月初旬に予約枠が埋まってしまうこともあります。

2026年の正月休みを充実させるには？

2025～2026年の正月休みは最大9連休となるため、さまざまな過ごし方が可能です。連休をより有意義に活用するためのポイントを紹介します。

■混雑を避けて帰省や旅行を楽しむ

2025年の帰省ラッシュは12月27日（土）から始まり、12月30日（火）まで続く見込みです。高速道路の下り線では、12月27日（土）の午前中から28日（日）にかけてがピークになると予想されます。

新幹線利用の場合、12月28日（日）・29日（月）が最も混雑すると想定されます。年末年始のチケット予約は、乗車日の1カ月前から可能になるため、早めに手配しておきましょう。全席指定となる期間もあるので、事前に確認しておくことが必要です。

Uターンラッシュは、1月2日の夕方から始まり、1月3日（土）の夜にかけてが最も混雑するでしょう。状況によっては、1月4日（日）の夜間まで長引く可能性があります。

混雑を避けたい場合は、早朝に出発するか、閑散期の12月22日（月）～24日（水）や1月5日（月）～8日（木）の移動を検討するのも一つの方法です。

■自宅で家族や友人とのんびり過ごす

正月休みを、自宅でゆっくり過ごすのもよい方法です。家族で古いアルバムを見ながら、思い出話に花を咲かせるのもよいでしょう。

また、家庭用カラオケを楽しむ人も増えています。カラオケ機器がなくても、近年はインターネットに接続して利用できるサービスもあるので、気軽に楽しめるのが魅力です。

ほかにも、ボードゲーム・トランプ・UNOなどのカードゲームやDVD鑑賞、年末年始の特番を家族で見るなど、さまざまな楽しみ方があります。自宅での過ごし方を工夫すれば、普段できない家族との時間を有意義に過ごせるでしょう。

■趣味や自己啓発に活用する

読書や創作活動など、趣味や自己啓発の時間に充てるのもよいでしょう。まとまった時間を生かし、普段手に取れない本を1冊読み切るのもおすすめです。

また、プログラミングや語学などのオンライン講座を受講すれば、キャリアアップに直結するスキルを集中的に習得できます。新年に向けて、以前から興味があった趣味の教室に、申し込んでみるのもよいかもしれません。

長い正月休みを計画的に使うことで、リフレッシュしながら自己成長も実現できます。

2026年の正月休みを有意義に活用しよう

2025～2026年の正月休みは、最大9連休となる可能性があります。一般企業の休業期間は、12月27日（土）～1月4日（日）になると予想されますが、業種によって差があります。

公共機関・金融機関・医療機関など、それぞれ休業期間は異なるため、年末までに済ませておきたい手続きがある人は、早めに済ませておくことが大切です。

休暇を有効活用するには、混雑を避けた帰省計画や自宅でのんびり過ごす方法、趣味や自己啓発への時間の使い方も検討してみましょう。

構成／編集部