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鏡餅はいつから飾るのがベスト?知らないとマズい「飾ってはいけない日」

2025.12.11

伝統的な正月飾りの鏡餅は、12月13日以降から鏡開きまで飾ります。特に縁起がよいとされる12月28日に飾るのがおすすめです。飾る場所や飾り方など、基本的な作法を守ることも大切です。

鏡餅は、日本の伝統的なお正月飾りとして欠かせない存在ですが、いつから飾るべきか迷っている人もいるのではないでしょうか。飾る時期や避けるべき日など、知っておきたい基本情報を紹介します。

鏡餅を飾る時期はいつ?

■鏡餅を飾る一般的な時期

鏡餅を飾り始めるのに適しているのは、『正月事始め』とされる12月13日以降です。正月事始めとは、新年を迎える準備を始める日のことを指します。

中でも12月28日は、『八』の字が末広がりで縁起がよいとされ、特におすすめの日です。飾る期間は、鏡開きをする1月11日頃までが一般的です。

お正月の準備は大掃除を済ませてから行うのが基本なので、鏡餅も部屋をきれいにしてから飾りましょう。

■鏡餅を飾るのは避けるべき日や地域による違い

鏡餅を飾る際には、避けた方がよい日にも注意が必要です。特に12月29日は、『二重苦』を連想させることから縁起が悪いとされています。

また、12月31日は『一夜飾り』となり、年神様(としがみさま)に失礼にあたるとされるため避けましょう。理想は12月28日までに飾り終えることですが、難しい場合は30日に飾るのがよいとされています。

地域によって、鏡餅を下げる時期が異なります。関東では1月11日、関西では1月15日が一般的です。

鏡餅の由来や飾る意味

鏡餅
(出典) pixta.jp

毎年、鏡餅を飾っていても、その由来や意味をよく知らない人という人は少なくありません。ここでは、由来や意味に加えて、形や飾り方、飾る場所についても紹介します。

■鏡餅の由来と歴史

鏡餅の歴史は、平安時代までさかのぼります。当時は『餅鏡(もちかがみ)』と呼ばれており、後に鏡餅と呼ばれるようになったとされています。

鏡は、古くから神秘的な力を宿す神聖なものとされており、鏡餅は新年に訪れる年神様をお迎えするためのお供え物として用いられてきました。

また、鏡餅には神様が宿る依代(よりしろ)、つまりご神体そのものという意味もあります。現在でも、お正月に鏡餅を神殿・神棚に祭り、祈りを捧げる風習が残る地域もあります。

鏡餅が二段重ねになっているのは、『福が重なるように』という願いが込められているためです。

■鏡餅の飾り方に込められた意味

一般的な飾り方は、『三方』と呼ばれる台の上に『四方紅(しほうべに)』という和紙を敷き、その上に『紙垂(しで)』『裏白(うらじろ)』『譲り葉(ゆずりは)』を重ねて、鏡餅を置きます。

飾りの一つである橙(だいだい)は『代々』とも書かれ、一本の木に何年も実がなることから、『家系が代々続くように』という願いを込めて飾られるものです。

裏白は、葉の裏が白いことから清らかな心を表し、『夫婦が白髪になるまで仲むつまじく過ごせるように』という長寿祈願の意味もあります。

譲り葉は、新しい葉が出てから古い葉が落ちることから、『家督を子孫に譲り家系が続くように』との願いが込められています。

■鏡餅を飾る場所や方角

鏡餅は、年神様の依り代となる大切なお供え物であるため、飾る場所選びも重要です。伝統的には神棚や床の間、仏壇などの神聖な場所に飾ります。

近年では住宅事情に合わせて、家族が集まるリビング・ダイニングに飾る家庭も増えています。鏡餅は複数飾ることもできるため、子ども部屋や台所など、年神様をお迎えしたい場所に置いても構いません。

飾る際は、人の生活空間より一段高い位置に置くのが望ましいとされています。テレビの上などの騒がしい場所は避け、落ち着いた場所を選びましょう。

飾る方角については、その年の『吉方(恵方)』に向けて配置するのがよいとされています。

鏡開きの意味や作法

鏡餅を飾る
(出典) pixta.jp

鏡開きは、お正月に飾った鏡餅をいただく新年の大切な伝統行事です。最後に、その由来や意味、正しい作法を紹介します。

■鏡開きの由来や意味

鏡開きは、年神様が宿った鏡餅をいただくことで、その霊力を分けていただき、一年の無病息災を祈る行事です。

その起源は、室町時代から江戸時代の武家社会で行われていた、『具足開き』にさかのぼります。武士たちは、甲冑(具足)に鏡餅をお供えする『具足餅』の風習を持っており、正月明けに木づちでたたいて割って食べていました。

もともとは1月20日に行われていましたが、徳川家光の月命日と重なったため、1月11日に改められたといわれています。このため、関東地方では1月11日、関西地方では1月15日というように、地域によって鏡開きの日付が異なるのです。

■鏡開きの作法

鏡開きの重要な作法は、刃物を使わないことです。『切る』という行為は、切腹を連想させるため縁起が悪く、木づちや手で割るのが正式な方法です。また、『割る』という言葉も避け、『開く』と表現するのが正しいとされています。

乾燥して硬くなっている鏡餅は、木づちでたたけば簡単に割れます。木づちがない場合は、布や新聞紙で包んだ金づちでも代用可能です。あまり乾燥していない場合は、水に一晩浸してから電子レンジで温め、手でちぎるとよいでしょう。

鏡開きした餅は、お雑煮やぜんざい、お汁粉にして食べるのが一般的です。小さなかけらも残さずいただくのが作法とされているため、細かく砕かれたものは揚げ餅・かき餅などにして無駄なくいただきましょう。

鏡餅を飾り、新年を迎えよう

鏡餅
(出典) pixta.jp

鏡餅は、一般的に12月28日に飾り、29日(二重苦)や31日(一夜飾り)は避けるのが望ましいとされています。神棚や床の間などに飾り、鏡開きの1月11日または地域によっては15日まで飾りましょう。

鏡餅には年神様をお迎えする意味があり、形や飾り方、場所にもさまざまな意味が込められています。鏡開きは年神様に感謝の気持ちを伝え、新しい年の福をもたらす大切な行事です。正しい作法で行い、清々しい気持ちで新年を迎えましょう。

構成/編集部

Author
2年間のイギリス留学で培った英語力を活かして、外資系企業に勤務。国際結婚を機に渡米し、20年以上アメリカに在住。 現地の大手企業での勤務経験を経て、ライターとして活動を開始。 これまでに多岐にわたる分野で800本以上の記事を執筆。 得意分野はビジネス・教育・ライフスタイル系で、責任感を持ち丁寧な仕事を心掛けています。 現在は子育てにも奮闘中で、休暇で日本を訪れるのが楽しみの一つです。

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