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お年玉は何歳まで渡すもの?スマートな「やめ時」の見極め方

2025.12.10

お年玉の由来や、世間一般の終了パターンを解説します。また、年齢・学年別の金額相場から、円満に終了するための伝え方、基本的なマナーまで詳しく確認しましょう。

お年玉をいつまで渡すかという問いに、絶対的な正解はありません。この習慣は、時代とともに大きく変化してきたものだからです。

お年玉の歴史的な背景を振り返りながら、各家庭が自分たちに合った終了タイミングや、金額を決めるためのヒントを紹介します。

お年玉の意味・由来と各家庭で決めるべき理由

■お年玉の本来の意味と歴史的な由来

お年玉の歴史には諸説ありますが、江戸時代に庶民に広まっていた新年の贈り物全般が、『年玉』と呼ばれていたといわれています。

しかし、現在のように子どもへ現金を渡す習慣として定着したのは、高度経済成長期に当たる1955〜1964年(昭和30年代)ころのようです。

都市部を中心に経済が発展する中で、目上から目下へ渡す年始の贈り物という性質が強まり、次第に子どもへ現金を渡す風習へと変化していきました。お年玉は、時代とともに形を変えながら受け継がれているのです。

■終了タイミングは家庭ごとの価値観で決まる

お年玉をいつまで渡すかに、明確な正解はありません。『高校卒業まで』以外に『成人まで』『社会人まで』など、家庭によって基準は大きく異なります。

終了時期の違いは、経済的自立や学業専念といった家庭ごとの考え方や、親戚関係・地域の習慣、家計事情なども影響します。他家庭と比べず、家族間で考えをすり合わせ、親戚間でルールを共有することで余計なトラブルを防げるでしょう。

お年玉はいつまで渡すのか【パターン別】

お年玉を渡す
(出典) pixta.jp

お年玉をいつまで渡すかは、多くの人が悩むポイントです。高校卒業時・大学卒業時・成人や社会人になってからなど、判断基準は家庭によってさまざまです。

ここでは、代表的な終了パターンを紹介するので、家庭に合った判断軸を見つける参考にしましょう。

■高校卒業までで終了する

お年玉の終了タイミングを、高校卒業とする家庭は多く見られます。これは、高校卒業後に進学や就職などで進路が分かれ、経済状況や自立の度合いが個々に異なってくるため、統一した基準が設けにくくなるためです。

また、法律上の成人年齢が18歳へ引き下げられたことで、高校卒業を『お年玉卒業』の区切りとする家庭も増えています。経済的にも、進学後のアルバイトや就職による収入獲得など大きな転換期に重なるため、親戚間でルールを統一しやすいというメリットもあります。

■大学・専門学校卒業まで継続する

学生である間は、継続してお年玉を渡すという考え方も一般的です。

その背景には、『学生のうちは経済的に自立していない』という考え方があります。大学や専門学校に通う間は、学業に専念するためアルバイトの時間が限られ、収入も不安定になりやすいためです。

一方で、大学生になると金額設定に悩む声もあり、高校生と同額では物足りなく感じる場合もあれば、高額にしすぎると負担が大きくなる懸念もあります。家計状況や学生の生活実態に応じて柔軟に調整することが、学生期間の継続を無理なく続けるポイントです。

■成人や社会人になったタイミングで終了する

成人や社会人になった時点でお年玉を終了する家庭も多く見られます。2022年4月の民法改正により成人年齢が18歳へ引き下げられましたが、従来通り『20歳の成人式まで』という考え方も根強く残っています。

社会人になるタイミングを基準にする家庭では、『安定した収入を得るようになったら終了』という軸で判断する傾向です。高校卒業後に就職した場合は18歳で、大学卒業後なら22歳前後が終了時期となるため、進路によって年齢が変わる点が特徴です。

成人を基準にする場合は、法律上の年齢で区切れるメリットがあります。ただし、18歳で成人となっても大学生として学業を続けている場合、経済的な自立度を考慮して継続する家庭も少なくありません。

判断の重要なポイントは、年齢そのものより経済的な自立の有無にあるといえます。

年齢・学年別のお年玉金額相場

お金とお年玉袋
(出典) pixta.jp

お年玉をいつまで渡すかを判断する際、悩ましいのが金額設定です。年齢や学年によって相場は大きく変わるため、適切な金額を把握しておく必要があります。

未就学児から大学生・専門学校生まで、年齢層に分けて金額の相場を見ていきましょう。

■未就学児・小学生の相場は500~5,000円

未就学児から小学生へのお年玉相場は、500~5,000円程度です。未就学児には500~1,000円が目安で、お金の価値を理解していない年齢のため、『もらった』という体験を大切にする家庭が多く見られます。

小学校低学年では1,000~3,000円となり、入学を機に増額するケースも一般的です。小学校高学年になると3,000~5,000円が相場で、分かりやすい目安として『学年×1,000円』という計算方法を採用する家庭もあります。

■中高生の相場は3,000~1万円

中学生・高校生のお年玉相場は、3,000円〜1万円が一般的です。各家庭の経済状況やお小遣いの有無、小学生のときに渡していたお年玉の金額など個々の背景によって、渡す金額の幅は広がります。

小学生よりもやや高い傾向になる背景には、中学生・高校生の生活スタイルの変化があります。部活動や塾、友人との交際費など、小学生時代よりお金を使う場面が増えるためです。

自分で考えて使い道を決める経験を積む時期でもあるため、ある程度まとまった金額を渡すことに意味があります。

■大学生・専門学校生の相場は1万円前後

大学生・専門学校生へのお年玉相場は、1万円前後が相場です。この年代になると、アルバイトで収入を得ている人もいますが、学業に専念してほしいという配慮から渡し続けるケースが中心です。

親戚から渡す場合は、5,000〜1万円と幅を持たせる家庭も見られます。負担を抑えたい場合は5,000円に設定し、親戚間で上限を決めておけば不公平感も生まれません。

一方で、「もう渡さなくてもいいのではないか」と悩む人も増えてきます。大学生になると金額も高くなるため、家計への負担も考慮すべきでしょう。相手との関係性や経済状況に応じて、無理のない範囲で判断することが大切です。

お年玉をやめるときの伝え方と親戚間トラブルを回避する方法

お年玉
(出典) pixta.jp

お年玉の終了タイミングを決めたときは、どのように伝えるかが重要なポイントになります。親戚間で金額や年齢のルールがバラバラだと、思わぬ不満やトラブルにつながるケースも少なくありません。

以下、円満に終了するための具体的な方法を順に見ていきましょう。

■事前に親戚間でルールを決める方法

お年玉のトラブルを防ぐには、事前に親戚間で金額の上限・年齢や終了時期・一律金額か年齢ごとの差をしっかり話し合いましょう。

お正月前に、両親や兄弟姉妹で『何歳まで』『上限いくら』と合意しておくことで、不公平感や家庭ごとに金額の差が出ないようにできます。

次に、何歳まで渡すかの終了時期も明確にしておくと安心です。『20歳まで』『高校卒業まで』など共通認識を持つことで、ある家庭だけが大学生にも渡し続けるといった状況を防げます。

年齢による金額差をつけるか一律にするかも、事前に決めておきたいポイントです。子ども同士が金額を比較してしまうケースもあるため、大人同士のコミュニケーションをしっかり取ることが、気持ちの良い新年を迎える鍵となるでしょう。

■子どもへの上手な伝え方と切り替え方

お年玉終了を伝える際は、なるべく早めに予告しておくとスムーズです。子どもが中学生や高校生になった段階で、「お年玉は高校卒業までだよ」と伝えておくことで、心の準備をしやすくなります。

最後の年は「今までありがとう」「今年で最後だよ」と、感謝やお祝いの言葉とともに節目のプレゼントを渡すと、前向きな区切りになります。

もし終了後も関係を大切にしたい場合は、好きなお菓子や小さなギフトを贈るなど、自然な形で交流を保つ方法もおすすめです。

お年玉を渡す際に知っておきたい基本マナー

お年玉袋
(出典) pixta.jp

お年玉をいつまで渡すべきかという問題以外に、気を付けたいのが渡し方のマナーです。ポチ袋の選び方や宛名の書き方、お札の折り方や入れ方には、相手への敬意を示す作法があります。

最後に、お年玉を気持ちよく渡すために押さえておきたい基本マナーを、詳しく見ていきましょう。

■ポチ袋の選び方と宛名の書き方

お年玉を渡す際には、ポチ袋選びにも心を配ることが大切です。受け取る子どもの年齢に応じてデザインを選ぶことで、より喜ばれるお年玉になるでしょう。

小学校低学年までの子どもには人気キャラクターが描かれたポチ袋が喜ばれ、中高生には大人っぽいシンプルなデザインが適しています。

宛名は必須ではありませんが、表面の左上に相手の名前を書くことで特別感が演出でき、複数の子どもに渡す際の取り違えも防げます。贈り主の名前は裏面の左下に記入するのが基本マナーです。

■お札の入れ方と包み方のルール

ポチ袋へお札を入れる際は、肖像画が描かれている面が表です。まず表面を内側にして、左側から1/3を内側へ折ります。次に、右側から1/3を重ねるように折りましょう。

こうして3つ折りにすることで、相手がポチ袋を開けたときに肖像画の面が最初に見える配慮ができます。4つ折りは縁起が悪いとする人もいるため、なるべく3つ折りにするのが無難です。

お札をポチ袋に入れる際は、3つ折りの右側が上になるようにし、肖像画が逆さまにならない向きで入れましょう。新札を使用し、折り目を軽く付けることで、受け取る側への思いやりが伝わります。

■避けるべき金額と縁起に対する配慮

お年玉を渡す際、『4』と『9』は避けるべき数字とされています。理由は、『4』が『死』を、『9』が『苦』を連想させるためです。

4,000円や9,000円といった金額は、不吉な印象を与える可能性があるため避けましょう。特に小学4年生など、学年×1,000円で計算すると忌み数になるケースでは注意が必要です。

また、お札の枚数を奇数にする配慮も大切です。偶数は『割り切れる=縁が切れる』という連想から縁起が良くないとされます。こうした細やかな配慮が、お正月の祝い事にふさわしい心遣いとなります。

お年玉をいつまで渡すかは周囲と相談しておこう

お年玉を渡す
(出典) pixta.jp

お年玉をやめる年齢は、高校卒業・大学卒業・社会人などパターンがあり、家庭ごとの価値観で決めることが大切です。金額相場は、年齢を重ねるごとに少しずつ増えていき、大学生では1万円前後が目安となります。

親戚間で事前にルールを決めることで終了時のトラブルを回避でき、子どもへの伝え方も工夫次第で円滑に進められるでしょう。ポチ袋の使い方や忌み数を避けるマナーも押さえておくと、子どもたちとより良い関係を築くきっかけになるはずです。

構成/編集部

Author
IT系専門学校を卒業後、事務職やコールセンターのオペレーター勤務を経て2016年よりライター業を開始。 主な趣味はポイ活・投資・読書・競馬鑑賞など。 時間があればポイントサイトの比較やチェックをしている。

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