トレーニング後のプロテインをはじめ、大豆バーやサラダチキンなど健康のためにたんぱく質を意識する人が増えている。たんぱく質ブームともいえる現在、どのような意識を持ってたんぱく質は摂取されているのだろうか。
『ホットペッパーグルメ外食総研』は、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」にて「たんぱく質を意識的にとっているか」について20代~60代の男女1,035人にアンケート調査を実施したので、結果をレポートしよう。
「意識的にたんぱく質をとるようにしている」割合は40.2%!たんぱく質を意識的にとる理由1位は「健康的な体づくりのため」
まず、「あなたは食事において、意識的にたんぱく質をとることをしていますか?」という質問をした。
「一日何グラム以上など目標を決めて守っている」割合は3.3%、「一日何グラム以上など目標は決めているが守れていない」は4.3%、「目標は決めていないができるだけとるようにしている」は32.6%で、3つ合わせて「意識的にたんぱく質をとるようにしている」割合は40.2%であった。一方、「特に意識していない」は59.8%という結果に。
「意識的にたんぱく質をとるようにしている」人を対象に、「なぜたんぱく質をとろうと思いますか?」と聞いた質問では、「健康的な体づくりのため」が76.4%で圧倒的1位であった。
2位以下には「筋肉をつけたいから(筋トレしているから)」(36.5%)、「免疫力の維持・向上」(32.7%)、「ダイエットのため」(27.6%)が続いたが、何か特定の効果を求めるだけでなく、「たんぱく質は体に良い」という健康への意識が見られる。
※「意識的にたんぱく質をとるようにしている」人n=416/複数回答
たんぱく質をとろうとして食べるものトップ3は「納豆」、「豆腐」、「ゆで卵」!選ぶ基準は「おいしいから」
「意識的にたんぱく質をとるようにしている」人を対象に、「食事の中でたんぱく質をとろうとするとき、何を食べようと思いますか?」と聞いた質問では、「納豆」(67.3%)、「豆腐」(66.3%)といった大豆製品が1位・2位に輝いた。
3位は「ゆで卵」(57.5%)で、4位~6位には「ヨーグルト」(56.0%)、「チーズ」(45.0%)、「牛乳」(44.7%)といった乳製品がランクイン。大豆製品や卵、乳製品で日常生活の中に無理せずたんぱく質をとり入れている人が多そうだ。
※「意識的にたんぱく質をとるようにしている」n=416/複数回答
前問(「食事の中でたんぱく質をとろうとするとき、何を食べようと思いますか?」)に続き、「なぜそれを食べようと思いますか?」と聞いた質問では、「おいしいから」(57.2%)が最も多く、「良質なたんぱく質がとれるから」(45.0%)、「比較的安いから」(42.5%)が続いた。
※「意識的にたんぱく質をとるようにしている」人n=416/複数回答
たんぱく質≠筋トレ・ダイエットの時代に!『ホットペッパーグルメ外食総研』所長からの解説
近年の“たんぱく質ブーム”によって「たんぱく質は体にとって重要である」という認識が広まり、大豆バーやサラダチキンなどのたんぱく質を売りにした商品も次々登場しています。そこで、今回はたんぱく質をどう生活に取り入れているか調査してみました。
「意識的にたんぱく質をとるようにしている」人は全体の4割くらいで、理由については、「健康的な体づくりのため」が圧倒的に多いことがわかりました。
以前は「筋肉をつけたい」、「ダイエットしたい」時にとるイメージだったたんぱく質ですが、特定の目的を持つ人に限らず、健康的な体づくりに必要だという考え方が浸透していることがわかります。
また、具体的に何を食べているかを見ると、「納豆」「豆腐」「ゆで卵」といった身近な食材が上位に。
たんぱく質をとるための食べ物を選ぶ理由で一番多かったのは「おいしいから」。これらから、普段の食事の中でおいしく、上手にたんぱく質をとっていこうという意識が見えます。
近年の健康意識の高まりもあり、たんぱく質を意識的にとる人はこれからも増えていくと想定されます。外食でもたんぱく質がとれることを強調したお店やメニューを目にする機会が増えています。
こうした意識の高まりの受け皿としての外食は、今後ますます必要とされてくるかもしれません。
調査概要
調査期間:2025年8月8日(金)~2025年8月9日(土)
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20代~60代男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
有効回答数:1,035件(男性517件、女性518件)
関連情報
https://www.hotpepper.jp/ggs/
構成/Ara







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