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最高出力1360PS、最高速度360km/hを誇るメルセデス・ベンツの電動スポーツコンセプト「CONCEPT AMG GT XX」

2025.11.20

メルセデスベンツは、「Japan Mobility Show 2025」において、4ドア電動スポーツカー「CONCEPT AMG GT XX」を日本初公開した。

アファルターバッハが提案するパフォーマンスの未来

このCONCEPT AMG GT XXは、メルセデスAMGが将来投入予定の4ドア量産スポーツカーの姿を鮮烈に示すコンセプトカー。

3基のアキシャル・フラックス・モーターとゼロから開発されたハイパフォーマンスバッテリーを搭載し、まったく新しい次元のパフォーマンスを生み出す革新的な駆動コンセプトによる実走行可能なパイロットモデル。

今後AMG.EAをベースとする量産モデルに採用予定の数々の先進技術が盛り込まれた同コンセプトモデルによって、パフォーマンスブランドとしてEV時代をリードしていくメルセデスAMGの姿勢を明確に打ち出している。

CONCEPT AMG GT XXは、革新的な3基のアキシャル・フラックス・モーターと新開発のハイパフォーマンスバッテリーを組み合わせることで、これまで電動モビリティの世界ではほとんど不可能とされてきた限界領域まで何度でも挑戦可能な「連続的パフォーマンス」の新たなレベルに到達している。

また、約5分間の充電でおよそ400km(WLTP)の航続距離を充電可能。これは、アファルターバッハからベルギーのF1サーキット「スパ・フランコルシャン」間(日本では、ほぼ東京~京都間)の距離におよそ相当する。

さらにアキシャル・フラックス・モーターは、従来の電動モーター(ラジアル・フラックス・ モーター)と比べてはるかにコンパクトかつ軽量であり、何より高出力。

パワー密度は従来の電動モーターのおよそ3倍に達し、同時に重量は約3分の2軽量で、必要とするスペースもわずか3分の1程度となっている。このコンパクトなモーターデザインにより、駆動系のレイアウト設計においてより高い自由度が得られる。

この革新的な電動モーターを3基も搭載することで、CONCEPT AMG GT XXは圧倒的なシステム出力を発揮。最高出力は1,000kW(1,360PS)超に達し、最高速度は360km/h超を実現。

これらのモーターは、フロントとリアにそれぞれ配置された2つのハイパフォーマンス・エレクトリック・ドライブ・ユニット(HP.EDU)に組み込まれている。

リアのHP.EDUには2基のアキシャル・フラックス・モーターが搭載されており、それぞれコンパクトなプラネタリーギア(遊星歯車装置)とインバーターをひとつずつ備えている。

さらにフロントのHP.EDUは、1基のアキシャル・フラックス・モーター、スパーギア(平歯車)式トランスミッション、そしてインバーターで構成されている。

フロントの電動駆動システムはブースターとして機能し、フロントタイヤに追加のパワーやトラクションが必要なときだけ作動する。フロントモーターが不要な状況ではディスコネクトユニット(DCU)がモーターを切り離し、不要なドラッグロス(抵抗損失)を低減することで効率を高める。

また、独立して作動する3基の電動モーターによるAMG Performance 4MATIC+は、前後輪へのトルク配分を完全に可変制御可能。これにより、高いトラクション性能と走行安全性、さらには効率性の向上が実現されている。

なおCONCEPT AMG GT XXに搭載されるハイパフォーマンスバッテリーは、完全に新規開発されており、AMG ONEやで培った豊富な経験、そしてアファルターバッハのメルセデスAMGと、英国ブリクスワースにあるメルセデスAMGハイパフォーマンス・ パワートレインズ(HPP)のエンジニアたちの知識が結集している。

この高電圧バッテリーは、高い出力を繰り返し安定して発揮することでクルマ全体の卓越した連続性能を保証。さらに、急速なエネルギー吸収能力と高いパワー密度も特長となっている。

この優れたシステムパフォーマンスを支えているのは、主に新開発のバッテリーセル、セルの直接冷却、高電圧化の3つの要素。

このバッテリーセルは、極めて高度なパフォーマンス要件を満たすため新たに設計された。CONCEPT AMG GT XXでは、背が高くスリムな円筒形セルを採用。

このフォーマットは、セル冷却の面で多くの利点をもたらす。直径が細くセルの中心部から外側のケースまでの距離が非常に短いため、負荷時に発生する熱を迅速に放散することで各セルを最適な温度範囲内に保つことが可能になる。

セルの化学組成は、CONCEPT AMG GT XX専用に開発されており、カソード(正極)にはNCMA(ニッケル/コバルト/マンガン/アルミニウム)を用い、アノード(負極)には、シリコンを含む素材が採用されている。

これにより、セルレベルでのエネルギー密度300Wh/kg(体積密度740Wh/l)、高い充電性能、そして長寿命という優れた特性の組み合わせを実現している。

このCONCEPT AMG GT XXは、パフォーマンスに新たな基準を打ち立てるだけでなく内外装にも数多くの革新的技術を搭載することで、スポーツカーの未来を切り拓いている。エクステリアには、ヘッドライト内蔵スピーカーやMBUXフルイドライトパネル、MBUXフルイドライトペイントを採用。

インテリアには、バイオテクノロジー由来の革新的な 素材や、人間工学に基づく3Dシートパッドが採用されている。

関連情報:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/technology/concept-amg-gt-xx-amg-ea.html

構成/土屋嘉久

「CanCam」「Oggi」「Domani」などのファッション誌やサイトの編集に長年にわたり携わりながら、編集プロダクション「ADVOX株式会社」を設立。同時に、広告のクリエイティブディレクター&ライターとしても活動。近年は、DIMEをはじめとする情報誌やサイト、ラジオ番組などで、クルマや家電、美容、健康、グルメ、ファッション情報を発信。さらに現在では、クルマ好きが高じてWワークで超高級スーパーカーブランドにて車両移動する業務に携わり、毎日、フェラーリやランボルギーニ、ポルシェ、マクラーレン、アストンマーチン、マセラティ、ロータス、ベントレー、ロールスロイスなど、様々なクルマの運転を満喫中。

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