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ブレイクの兆し!いま注目の新スイーツ「バブカ」って何?

2025.11.20

新市長が誕生し、世界中から注目されているアメリカ・ニューヨーク。かの地で以前から地元民に愛されているスイーツがある。

チョコレートを練りこんだリッチなスイーツ「バブカ」だ。この秋、京都に専門店が誕生し、日本でも大ブームの兆しとなっている。

愛好家続出!「バブカ」とは?

「バブカ(BABKA)」とは、東欧諸国で19世紀初頭に生まれたパン菓子だといわれている。イースターのお祝いなどに食されていたそうだが、当時、カカオはまだ高級で、フルーツやハチミツなどを練りこんでいたようだ。

19世紀後半以降、アメリカに多くの移民が渡ったが、第二次世界大戦後、ハンガリーから移住した女性がニューヨークでバブカを作り始めたとか。

その後、1991年に『Green’s Bakery』がオープンし、大量にバブカを生産。ニューヨークでは欠かせない人気商品となっていった。

バブカはバターと卵、そしてチョコレートをふんだんに使うリッチなスイーツで、祝日など特別な日に食べられていた。

日本にも数年前からバブカを作るベーカリーが何店舗か現れ、一部の愛好家から高評価を得ていたが、今年10月に京都でバブカ専門店『バブカカタブラ』がオープン。にわかにバブカが注目され始めている。

実は、あのNYブラウニーショップと同じ運営!

さっそく京都の北大路にある『バブカカタブラ』へ。ユニークな暖簾がかかった京都らしい店舗だ。

隣には真っ赤な外観のブラウニー専門店『ファットウィッチニューヨーク 下鴨』がある。ブラウニーもチョコレートを使った濃厚なスイーツだ。

「じつはこの2店とも弊社の運営です」と話すのは、リボン食品株式会社・開発部新規事業営業課の島田麻衣さん。

同社は明治時代に日本で初めてマーガリンを製造、販売したパイオニア的な食品企業。2015年、ニューヨークで話題のスイーツブランド「Fat Witch Bakery」とパートナーシップを組み、日本でのブラウニーの製造販売を開始。

翌2016年に直営店舗を京都下鴨に開店。その後、「Fat Witch Bakery」の創業者パットさんにニューヨークで人気のバブカを紹介され、長年にわたり研究、開発。今回、バブカの専門店を開業するに至った。

「専門店をやるからには、日本のどこにもないバブカを作ろうということになり、ブラウニー生地を練り込みました。生地の発酵具合を調整し、パンのようでもあり、ケーキのようでもあるスイーツ感たっぷりのバブカに仕上げました。見た目にもこだわり、チョコレート生地の網目模様がどこから見てもきれいに見えるよう、生地の編み方を研究しました。構想から発売まで8年の歳月をかけています」(島田さん)

力の入れ方が半端ないバブカは、基本のオリジナルバブカからレモンバブカ、抹茶あずきバブカなど全6種。いずれも1本2500円とリッチなスイーツで、ギフトにもよく利用されるようだ。手ごろなハーブサイズ(1300円)もある。

バブカ実食!ずっしりとした重厚感がそのまま多幸感に繋がる

さっそく定番のオリジナルバブカを試食。まずチョコレートの濃厚な香り、口にすると濃密なもっちりとした食感で、噛むほどに濃厚な味わいが充満していくかのよう。

確かにこれは味も超リッチ。京都らしい抹茶あずきバブカも、ぎゅっと風味が詰まった濃密な味わい。いずれも手にすると、ずっしり重量感もあり、確かにギフトでも喜ばれそう。

「10月の開業初日には、あいにくの雨にも関わらず大行列ができました。京都はパンの激戦区でもありますから、これからも認知拡大に努めていきます。また、羽田空港第1ターミナルに来年1月7日まで期間限定で出店しております。出張などで羽田空港をご利用される際に、ぜひお立ち寄りください」(島田さん)

バブカの断面。マーブル状にチョコレート生地が練り込まれているのが分かる。
コーヒーの風味で大人の味わいのジャバチップバブカ。羽田空港で人気。

●店舗情報
BABKA cadabra(バブカカタブラ)
京都市左京区下鴨東半木町67-6 電話番号:075-275-2436
営業時間:10:00~18:00 定休日:月曜日(祝日の場合、営業)
https://www.fatwitch.co.jp/f/babkacadabra/shoplist

関東でも食べられるお店アリ!

京都の『バブカカタブラ』に先んじて、数年前から東京や鎌倉でもバブカは販売されている。評判のよい2軒のバブカもチェック。

まず、東京・表参道と天王洲にある『breadworks』。

こちらのバブカは、食べやすい大きさにカットされて1ピースずつ420円で販売されている。在庫の有無を確認しようと表参道店に電話すると、「はい、今でしたら在庫はございます。お取り置きすることもできます」とのこと。

やはり人気で売り切れることもあるようだ。2ピースを購入して持ち帰り、自宅で試食。バブカはそのまま食べても美味しいが、温めると香りや食感もよくなり、違った味わいになるというので食べ比べだ。

自宅に持ち帰って試食した『breadworks』のバブカ。シナモンの風味が豊か。

こちらのバブカは、クランブルの食感が効いていて、シナモンの香りが豊か。温めるとシナモンの香りがぷんぷん漂ってくる。チョコレートも少し溶け気味になり、やわらかな食感でもっちりさが強調される。

これは私見だが、バブカを温める際は“クロワッサン方式”がいいかもしれない。

以前、東京のクロワッサン専門店に教えてもらったやり方だが、トースターを空で5分ほどしっかり加熱し、電源オフにしてから余熱で3分ほど温めるというもの。

バブカはチョコレートを使っているので、そのままトースターで加熱すると焦げる可能性もあるので、この方法はぴったりだった。

●店舗情報
breadworks OMOTESANDO (ブレッドワークス表参道店)
東京都港区南青山5-7-28 営業時間:8:00~20:00
電話番号:03-6434-1244 定休日:無休
https://www.tysons.jp/breadworks/

つぎに神奈川・鎌倉の『CHOCOLATE BANK』。

その名の通り、チョコレートを使ったスイーツを揃えるお店。こちらのバブカは、チョコレートを挟んだクロワッサン生地を編み込み、和三盆とチョコレートを入れて焼き上げたもの。

『CHOCOLATE BANK』の定番ミニバブカ。1個594円。

チョコレートクロワッサンをアレンジしたような感じで、外側はザクザク。さすがチョコレート専門店なのでチョコのクオリティも高い。朝に焼きたてが並び、昼過ぎにもう一度焼きたてが並ぶが、いつも夕方には売り切れてしまうほどの人気だとか。

ちなみに朝はモーニングメニューとして、「焼きたてミニバブカセット」(1100円)があり、できたてのバブカも味わえる。

●店舗情報
CHOCOLATE BANK Shop • Cafe
神奈川県鎌倉市御成町11-8 (東日本銀行鎌倉支店跡地) 電話番号:0467-50-0172
営業時間:8:00~18:00 定休日:月曜 (祝日の場合は翌日)

以前は一部コンビニエンスストアでもバブカが販売されていたというが、専門店の登場で、今後バブカに新規参入してくるメーカーも増えそうだ。今までにティラミスやタピオカ、カヌレなど数年ごとに大ブームとなるスイーツを生み出しているスイーツ大国日本。2026年のスイーツトレンドは、バブカだといっておこう。

取材・文/インディ藤田

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京都市生まれ。慶應義塾大学文学部美学美術史学専攻卒業。小学館で長年、編集者として勤務。各種ライフスタイル誌の編集部に在籍し、2011年から6年間編集長を務める。料理、AI、自然科学、健康、啓発など多ジャンルの単行本、新書、写真集を20冊以上編集。最後の7年は広告部門も兼任し、地方創生プロジェクトの一環でイベントも企画運営。定年退職後、出身地の京都を拠点に活動。京都府・京都市「まるっと京都」アンバサダー。辻調理師専門学校「料理検定」1級。

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