皇族の血を引く作家・竹田恒泰氏もお墓ビジネスに参入!
古墳に入りたいという夢(!?)を叶えてくれるのが、株式会社前方後円墳。明治天皇の玄孫で作家の竹田恒泰氏が創業した会社で、勾玉など三種の神器とともに前方後円墳に眠ることができる。庶民の私が古墳だなんて……と思うあなた、竹田氏によれば「古墳は皇室のためだけのものでなく、大和時代には10万基以上造られています」とのこと。竹田氏の父方は旧皇族のため墓は上円下方墳だが、氏の父は三男のためこの墓に入れなかった。そこで古墳を造る案が浮上し、一般への販売も思いついたという。サイト「古墳の窓口」でも購入可というから新しい。

日本の古墳文化を現代に蘇らせます

株式会社前方後円墳 竹田恒泰さん
お墓の〝引っ越し〟に注力するのはメモリアルアートの大野屋。最近は「もう地元には戻らないからご先祖様や親のお墓を近所で改葬したい」けど「引っ越し先の霊園には古い石碑を持ち込めない」「お墓のサイズが合わない」といったケースが非常に多いそう。そこで同社は、先祖代々のお墓をいったん解体、一部を切り出し、磨き直し、スタイリッシュな新墓へ組み込む「リメイクデザイン墓石」のサービスを実施する。

古墳は区画割されているため伝統的なお墓より安く、合祀墓18万3000円、1人用63万6500円〜。
年2回、永代にわたって神主さんが御霊祭(みたままつり)を斎行してくれる。安藤忠雄氏が設計した「大阪メモリアルパーク」は今年9月プレオープン販売した280区画がすぐに完売した。そのほか、千葉県野田市、香川県高松市にもあり、今後全国に続々増える予定だ。宗旨宗派不問で誰でも入れる。
善行寺の社会還元型納骨堂が美しい
名古屋の善行寺は「社会還元型納骨堂」を開設。契約時に納めるお布施の一部を、都市緑化・森林再生などを行なう自然環境保護団体や動物福祉団体へ寄付する仕組みだ。名古屋は緑被率が低いという地域課題を持っている。自分や家族の志が緑になって地域に返るって、なんかロマンがあっていいじゃありませんか。
亡き人をしのぶ心が環境を守る

文亀元年の1501年に開山した歴史ある寺院で、今年5月に「桜堂」と名付けた新たな納骨堂が完成。寄付の仕組みもスタートした。住職は「亡き方をしのぶ心が、未来のいのちと環境を守る力になります」と語る。
「ミツモア」墓石クリーニング発注は右肩上がり
供養の外注化も進む。ミツモアによれば、墓石クリーニングの見積もり依頼は近年大幅増加中。墓石についた水垢や苔は非常に落ちにくいが、プロが石専用の洗剤を使って手洗いし、苔は専用のへらで墓石を傷つけないよう落とし、最後に文字の部分に白い塗料を入れる「白文字入れ」を実施すれば、お墓はピカピカ。故人も浮かばれること間違いなしだ。
法事の前にお墓をピッカピカに!

クリーニング業者を比較して選べるプラットフォーム「ミツモア」によれば、墓石クリーニングの見積もり依頼はこの3年で約5倍増。「汚れすぎた」「法事・納骨前の準備」といった需要に応える。
「メモリアルアートの大野屋」
先祖の思い出ごと、リメイクしてお引っ越し

元の墓を解体、使用するパーツを切り出し、磨き直し、新しい墓に組み込んで完成。「ご先祖様が築いた墓石とデザインを活かし、思い出ごと引っ越すことができます」(大野屋 経営企画グループ 上原ちひろさん)
結婚の形も事実婚、別居婚など多様性を持つ昨今、「エンディング産業の多様化」も当然の流れといえよう。
取材・文/夏目幸明
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2025年9月30日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。







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