ラックスマン「L-100 CENTENNIAL」
創業100周年記念のラックスマンは、新世代の純A級プリメインアンプ「L-100 CENTENNIAL」を展示。伝統の回路技術を継承しながら、最新の音質チューニングで“しなやかな力強さ”を実現。滑らかで厚みのあるサウンドは、まさにラックスマンの美学そのものである。
「L-100 CENTENNIAL」は同社独自の基幹回路LIFESの最新版を搭載して、8Ω負荷で20W+20Wの出力を確保。音量調整にはアンプ回路一体型の電子制御アッテネータ新LECUAを採用。85万8000円
大型のアナログメーターを配置したレトロなデザイン。アナログレコード再生のためのMM/MC対応フォノアンプ搭載、トーンコントロール、ラウドネス、左右バランス調整など、現代は省かれがちな機能もフル装備している
トライオード「JUNONE 845SE」
真空管アンプの名門トライオードは、新フラッグシップ「JUNONE 845SE」を発表。プリメインアンプ構成でプリアンプ部に12AU7を使い、ドライブ段にPSVANEの300Bを採用し、出力段の845を動作させている。845シングル構成ながら、濃密な中域と力強い駆動力を両立する。クラシックからジャズまで、音楽の深層にある“温度”を描き出す。真空管アンプの魅力を現代に蘇らせた一台である。
「JUNONE 845SE」は148万5000円。入力切り替え付きのプリメインアンプで、電子ボリュームを採用してリモコン操作にも対応する。固定バイアス方式を採用し、バイアスメーターを搭載する
オール三極管構成で存在感のある真空管のヒーターが赤く灯る様子が印象的だった。回路内部には1000Vの高電圧がかかっている
MSB「SENTINEL DAC」
AXISのブースでは、アメリカMSB Technologyの最新DAC「SENTINEL DAC」が参考展示され、来場者の注目を集めた。MSBは超高精度クロックとモジュラー構造による圧倒的な静寂感が特徴。
「SENTINEL DAC」は約6500万円という桁違いのハイエンドDACで、従来は薄型だったMSBの筐体とは異なり、パワーアンプ並みの厚みがある左右独立のモノDACと、薄型のデジタルディレクター、独立電源の3筐体で構成されている
サイドのヒートシンクを外すと、隙間なく重ねられたチャンネル当たり16基の32 Hybrid DAC MkIIモジュールが姿を現した
写真・文/ゴン川野