目や口と同様に、自身と社会をつなぐコミュニケーションツールとして重要な役割を果たす「耳」。そのケアを定期的に行っているという人はどれくらいいるのだろうか?
大正製薬はこのほど、20~60代の男女1,000名を対象に「耳のケアと聴覚リスク」に関する意識調査を行い、その結果を発表した。
4人に1人が耳に何かしらの違和感を抱えていることが明らかに
「耳の聞こえ方」についての質問では、4人に1人(25%)が「普段と違う」「たまに違和感を覚える」と耳の不調を経験していると回答。具体的な症状としては、「耳が詰まったような感覚」「聞こえにくい/耳が遠い」「耳の中で高い音が聞こえる(キーン、ピー、ぽわんぽわん、電子音など)」が上位に挙がった。
また、耳に違和感や不調があるときに「日常生活で困ったことがある」を選択した人は70%以上に。「聞き返すことが多くなった」などの聴力に関する悩みを感じている人や、「集中力が落ちた」「寝付きにくくなった」と生活への影響を感じている人が多く、耳の不調が日常にさまざまな支障を及ぼしていることがわかった。
6割以上の⼈が、⽿に違和感を感じながらも放置
「耳の聞こえ方」について違和感を持ったことがあると回答した人に、その後の対応について尋ねると、65.6%が「特に何もしなかった」と回答しており、多くの人が耳の違和感を放置している実態が浮き彫りとなった。
対応をしなかった理由としては「いずれ治ると思った」「年齢のせいだと思った」「生活に支障がなかったから」といった声が多く、耳の不調を深刻に受け止めていない様子がうかがえる。
耳は変化を感じづらく、目や歯に比べて定期受診は少数にとどまる
健康診断を除き、年に1回以上定期的にどの医療機関を医療受診しているかを尋ねたところ、「歯科」は43.3%、「眼科」は14.2%の人が回答。一方で、「耳鼻科」を受診している人は8.4%にとどまった。耳は変化がわかりにくく、目につく場所でもないことから、目や歯に比べて定期的な検診は必要ないと考え、ケアが後回しにされる傾向があることがうかがえる。
9割以上が普段から耳のセルフケア未実施。ケア方法を知らず
医療機関の受診以外に、耳や耳周辺のストレッチ、耳に良いとされるサプリの摂取、耳ケア用の市販商品の使用などのセルフケア(※プールや入浴後に耳に入った水分を綿棒で拭う、耳かき・耳掃除は除く)について尋ねたところ、92%の人が「行っていない」と回答した。
また、行っていない理由を聞くと、「特に理由はない」が65.5%、「何をしていいかわからない」が23.3%と、耳に対して無関心な人が多いだけでなく、自覚やケア方法がわかりにくいことも背景にあることが明らかになった。
■調査に対しての医師からのコメント
出典元:大正製薬株式会社
構成/こじへい







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