小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

M5搭載「MacBook Pro」実機レビュー!M4搭載の「MacBook Air」ユーザーが本気で乗り換えを検討した結果…

2025.11.14
Apple公式サイトより

10月22日に新しいMacBook Proが発売された。最新チップ「M5」を搭載しているが、見た目のアップデートはほぼなく、実際にじっくりと試してみないと、なかなか違いが分かりにくい。

アップルが展開するノートPCとしては、上位モデルのMacBook Proに加え、MacBook Airがある。名前の通り軽量モデルかといわれると微妙だが、クリエイター、プロユース向けのProと、(比較的)ライトなユーザー向けのAirと棲み分けられている。

筆者は、2025年3月に発売された、M4チップ搭載のMacBook Airを愛用している。軽さはさておき、コスパに優れたノートPCだと日々実感している。

今回、短い期間ではあるがMacBook Pro(M5)をお借りできたので、MacBook Air(M4)との違いを中心に、実用性を試していく。

ポート数は多いのが正義だが重みと厚みは気になる

早速、「最新モデルならでは」の変化ではないのだが、MacBook Air(M4)ユーザーがMacBook Pro(M5)を試していて強く感じるのは、ポート数が多いと便利だという点だ。

MacBook Air(M4)には、充電用のMagSafeポートのほか、USB-Cポートが左側面に2つと、右側面に3.5mmオーディオジャックのみが搭載されている。一方、MacBook Pro(M5)は、左側面のUSB-Cポート2つに加え、右側面にもUSB-Cポートを搭載。加えて、SDカードスロット、HDMIポートも備える。

これだけのポートを備えていれば、USBハブを別途用意しなくても、モニターに接続する、デジカメで撮影した写真をSDカードから取り込むといった作業ができる。USBハブは、ヘビーに使っているとかなり熱をもち、不安を感じるシーンもそこそこある。筆者はあまりないが、会社でプレゼンをする際にHDMIをそのまま使えたりと、環境によってできることを左右されにくくなるのは、大きなメリットだ。USB-Cポートが左右に搭載されているため、どちらからでも充電ができるのも便利だった。

一方、MacBook Air(M4)と比べると、やはり重さと厚さはそれなりに気になる。スペックを見比べると、質量は0.31kg、厚さは0.42cmの違い。数字的には「その程度の違いか」と思わなくもないが、実際にカバンに入れて持ち運んだり、手に持つと、かなり違いを感じる。最近のMacBook Airは軽くない、薄くないという意見もよく耳にする(個人的にもそう思う)が、MacBook Proを基準とすると、軽くて薄いモデルなんだなと思わされた。

MacBook Air(M4)とMacBook Pro(M5)

M5チップ搭載で使用感はどこまで変わるのか

前モデルからハードウエア的な更新はほぼないこともあり、MacBook Pro(M5)最大のアップデートポイントは、チップセットの更新といえるだろう。前モデルからはLLMプロンプト処理が1.8倍、AIによるビデオ処理が4.3倍、3Dレンダリングが3.9倍と、主にAI処理性能、GPU性能が向上している。

MacBook Air(M4)と使い比べていても、極端にパワーの違いを感じるシーンはほぼないが、これは主に筆者の使い方が原因だろう。原稿の執筆や添付写真の編集が中心となっており、同時に動画や音楽の再生、AIチャットとの簡単なやり取りを行うことがあるが、動画編集やゲームといったヘビーな作業を行わない場合は、体感できるほどの違いはほぼない。「確かにちょっと動きが早いかな?」くらいの違いである。

一方で、チップセットの違いというわけではないが、MacBook Air(M4)にはなくて、MacBook Pro(M5)にあるものとして、内蔵ファンが挙げられる。長時間作業をしていると、ファンレスのMacBook Air(M4)は、画像編集時に少しもたつくといったシーンが見られることがあるが、MacBook Pro(M5)は、排熱がしっかりとなされているためか、安定したパフォーマンスをする。ファンの音が気になることはあるが、ここは安定感とのトレードオフだ。

よく見るとキーボードの上側に排熱用の孔が確認できる

また、排熱性能に加え、M5チップによる省電力性能の向上からか、バッテリー持続時間にははっきりと違いが現れる。MacBook Air(M4)でも、1日の外出であれば余裕でバッテリーが持続するが、連日の外仕事が重なったタイミングで、仮に充電を忘れてしまった場合は、道中での充電が求められる。

その点、MacBook Pro(M5)は、筆者の使い方であれば、充電を忘れても2日間の外出であれば、なんとか持ち堪えられるほどバッテリーが持続するのがありがたかった。

MacBook AirからMacBook Proへの乗り換えはアリなのか

MacBook Air(M4)ユーザーの視点から、MacBook Pro(M5)への乗り換えはアリなのか。個人的な所感にはなるが、処理性能を期待しての乗り換えであれば、急ぐ必要はないだろう。違いが生まれないとはいわないが、M4チップでは処理性能に満足できないのであれば、いずれ出るであろうM5 Pro、M5 Maxチップを待つべきだ。

また、携帯性を重視するのであれば、やはりMacBook Air(M4)の方が使い勝手はいい。毎日ノートPCを持ち歩くようなユーザーにとっては、質量が大きな指標となるはず。たかが0.31kg、されど0.31kgだ。

一方で、バッテリー持続時間の長さは、MacBook Air(M4)と比べた際の、MacBook Pro(M5)の大きなメリットだ。M1チップ搭載以降、ノートPCとしてはバッテリー効率に優れた製品が並び、MacBook Air(M4)でも特別不満は感じていないが、上位モデルの良さが遺憾無く発揮されているポイントではある。

ポート類が豊富なのも、やはり上位モデルの魅力。USBハブを用意する必要がないと、デスクの整理にも繋がり、発熱等の不安も取り除かれる。加えて、今回は試せていないため、深く言及していないが、低反射ディスプレイのNano-textureディスプレイを選択できるのも、MacBook Proならではの特徴だろう。

今回は通常のディスプレイだが、MacBook Pro(M5)の方がやや大きい

内蔵ファンやバッテリー、ディスプレイ仕様といったポイントに魅力を感じ、質量や厚さが気にならないのであれば、MacBook Air(M4)からMacBook Pro(M5)への乗り換えもありだ。要するに、処理性能以外の使い勝手をより向上させるためのアップデートであれば、十分検討の余地がある。

もちろん、M3以前のチップを搭載したMacBook Air、MacBook Proユーザーならば、処理性能の向上もある程度感じられるはず。M5 ProやM5 Maxチップの搭載モデルは、前モデルを見ると、高価になっていくことも予想できるため、コスパ面で見ても、さらなるアップデートを待たずに、MacBook Pro(M5)をチョイスする選択肢もあるだろう。

取材・文/佐藤文彦

「iPhone Air」を1か月使ってみてわかった〝本当の実力〟とは?カメラからサウンド、バッテリーまで徹底検証

9月に発売されたiPhoneシリーズの中でも、一際異彩を放っているのが、iPhone Airだろう。従来はiPhone 16シリーズ、iPhone 15シリーズ…

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2025年11月14日(金) 発売

昭和レトロvs平成レトロ、あなたはどっち派?DIME最新号は、「ヒット商品クロニクル」大特集!あの頃、我々の心を掴んだ人、モノ、コト、懐かしのCM。計300点のロングセラーで学ぶ〝温故知新〟!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。