シャークニンジャといえば、日本においては掃除機ブランド「Shark(シャーク)」の知名度が高い。一方で昨年からキッチン家電ブランド「Ninja(以下、ニンジャ)」も本格上陸。
水筒として持ち運べる小型ミキサー「Ninja Blast」が日本でもヒットした。
そんなニンジャが、日本初となる卓上調理家電を一気に3モデル発表。なかでも注目を集めたのが、ガラスコンテナに食材を入れて「下ごしらえ→調理→保存→温め直し」まで一台で完結できる「Ninja Crispi(クリスピー) テーブルクッカー(以下、Crispi)」だ。
調理・保存・サーブまで兼ねるガラスコンテナが優秀すぎ!
Crispiは、ガラスコンテナと本体となる「パワーポッド」を組み合わせて使用する調理家電。
パワーポッドには1400Wの強力ヒーターとファンが内蔵されており、運転時にはガラスコンテナ内に向けてパワフルな熱風を循環させる仕組みになっている。構造としては、本体とコンテナが完全に分離したタイプのエアフライヤーと同じものだ。
実際、Crispiには油を使わずに揚げ物のような食感に仕上げる「クリスプ」モードがあり、ノンフライ唐揚げなども調理可能だ。
一般的な分離型エアフライヤーでは、コンテナに大きなハンドルが付いたバスケット型が主流。一方、Crispiはキャセロール皿のようなガラスコンテナを採用しており、ボウルのようにコンテナ内で下ごしらえや調味がしやすい。
下味をつけたら、そのままパワーポッドを載せて加熱に移れるため、調理ボウルと加熱容器を兼ねることが可能。調理時の洗い物を減らせるうえ、調理後はガラスコンテナでそのまま食卓にサーブもできる。
作ったのは「サーモンのレモンハーブグリル」。サーモンとアスパラガスをコンテナに並べ、塩・胡椒・ガーリックパウダーをふり、オリーブオイルとレモンスライスをのせてクリスプモードで約10分加熱するというシンプルなレシピだ。洗い物がほとんど出ないうえに、特別な下ごしらえも不要な一皿だが、見た目にも美しく、完成度の高い仕上がりだった。
料理にあわせて使い分けられる大小ふたつのガラスコンテナ
Crispiのもうひとつの大きな特徴が、LサイズとSサイズ2種類のガラスコンテナが付属する点。
Lサイズは3.8L、Sサイズは1.4Lサイズのコンテナで、調理する量や料理に合わせて使い分けられる。たとえば、メインのおかずや魚・肉料理にはLサイズ、副菜やソースなどにSサイズといった使い方ができるのだ。
しかも、Lサイズは保存用フタ、Sサイズには四隅をロックできる密閉フタが付属。調理後にそのまま冷蔵庫・冷凍庫に保存できる点も他のエアフライヤーにはない特徴といえる。
調理後は別の容器へ移し替える必要がなく、洗い物を増やさずに作り置きが成立する。
さらに、Crispiには冷えた揚げ物などの惣菜をカリッとした食感に温め直す「リクリスプ」モードや、高すぎない温度で料理を温める「保温」モードも搭載。ガラスコンテナに保存した料理を冷蔵庫から出し、パワーポットを乗せるだけで簡単にあたため直しもできる。
「普段使いする道具」の感覚で使えるニンジャの家電
ニンジャは昨年、ミキサー「Ninja Blast」で、「作ったスムージーをそのまま水筒として持ち出せる」という、既存カテゴリーにはなかった使用体験を提示してヒットを生みだした。
今回のCrispiも、調理ボウルや加熱容器、保存容器、食卓に出せる器としても利用できる専用のガラスコンテナを、加熱調理家電としても利用できるようにすることで、道具の役割をシームレスに家電と接続した魅力的な製品だ。
ニンジャは今回、Crispiのほかに炒め物から蒸し物、煮込み、炊飯といった8種類の調理が1台でできる「Ninja エブリデーポッシブルクッカー」、幅約20cmの小型設計の「Ninja ミニエアフライヤー」も発表。いずれも「火を使わず、手間を増やさず、きちんとおいしい料理を実現する」ための製品だ。
いま、日本では片付けや掃除の面倒くささや、火を使うことへの不安といった理由から「コンロキャンセル界隈」と呼ばれる層が生まれているが、今回の新製品3モデルは、そういった生活トレンドに対してもしっかり応えてくれそうだ。
文/倉本春
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