ブルックス ブラザーズから、上質なアウターウェアコレクションが登場。数ある新作アウターの中から厳選したイチオシアウターを、メンズファッション業界で活躍するスタイリスト吉野さん、荒木さん、四方さん、池田さんの4名がそれぞれの感性でコーディネートしてもらった。
伝統と革新が交差する最旬のアイテムと着こなしのポイントと合わせて紹介しよう。
stylist _ 01 吉野誠 MAKOTO YOSHINO
1977年生まれ。千葉県出身。メンズファッション誌や広告、ブランドビジュアルで活躍。ドレスやモード、カジュアルを自在にミックスする大人のスタイリングで業界内外から高い評価を受けており、その感性は常に注目を集めている。
「今季のラインナップの中で一番“大人っぽい”と感じたのが、このヘリンボーンのアルスターコート。着丈の長さも絶妙で、ドレスにもカジュアルにも触れられるアイテムですね」と話すスタイリスト吉野さん。
吉野さんがセレクトしたのは、北アイルランドのアルスター地方が起源とされるアルスターコート。ダブルブレストの重厚なフロントと、上衿と下衿が同等のサイズで仕立てられたアルスターカラーが特徴。
アルスターコート¥176,000、セーター(アイボリー)¥37,400、セーター(ベージュ) ¥42,900、シャツ¥31,900、パンツ¥35,200、キャップ¥8,800、シューズ¥61,600(全て税込価格)
生地には、スコットランド・ハリス島とその周辺の限られた地域で、伝統的な手法によって織り上げられたハリスツイードを使用。
ブラック/ホワイトの糸を複雑に織り上げることで表現されたグレーのヘリンボーン柄は奥深い色合いを宿し、時を重ねるごとに味わい深い経年変化を愉しめる。卓越した耐久性と防寒性を備え、永年の着用に耐えうる一着だ。
吉野さんのコーディネートのポイントは、グレーとブラウンを基調に落ち着いたトーンでまとめたこと。抑えた色合いでリッチ感を出すイメージで大人っぽく仕上げた。
stylist _ 02 荒木大輔 DAISUKE ARAKI
1976年生まれ。群馬県出身。1997年に熊谷隆志氏に師事。2001年に独立し、以後メンズファッション誌、ミュージシャン、俳優、ブランドのルックブック等を幅広く手掛ける。米国文化への造詣も深く、その世界観を独自に解釈し発信している。
「いろんなアウターがあるなかで、個人的に去年くらいからずっと気になっていたのがダッフルコート。だから今回のも、気分にぴったりハマった一着なんだよね」とスタイリスト荒木さん。
荒木さんがセレクトしたのは、英国の伝統とクラフトマンシップに現代的な感性を融合させた本格派ダッフルコート。
ブルックス ブラザーズが90年代に販売していた、チンストラップ一体型ダッフルコートのディテールとシルエットを踏襲。
生地には、英国MALLALIEUS社のカットパイルヘリンボーン生地を使用。同社が所有する、世界に数台しか現存しない旧式織機でゆっくりと織られた3層構造の生地は、しっかりとした厚みがありながら軽く柔らかい独特の質感が特徴。
ダッフルコート¥286,000、シャツ¥31,900、Tシャツ¥11,000、スウェットパンツ¥16,500、シューズ¥61,600(全て税込価格)
表面の織糸をカットすることで表現されたヘリンボーン柄は繊細な立体感があり、クラシックスタイルのダッフルコートにふさわしい確かな品格を感じさせる。英国の重衣料専門ファクトリーにて、熟練の職人が伝統的な縫製技術により、一着ずつ丁寧に縫製した。
荒木さんのコーディネートのポイントは、インナーにはあえてストライプのボタンダウンシャツを合わせたこと。ダッフルコートのカジュアルさに、シャツで上品さをプラスしている。







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