通信費で好きな会社のポイントが稼げる?
■消費者は「自分の好きなブランド」のポイントが獲得しやすくなるかも
「MVNO as a Service」は、これまで通信事業に取り組んでこなかった、別ジャンルの企業であっても、MVNO事業を始めるハードルが低いのが特徴。自社でMVNO基盤を構築するより、収益性は限定的になるが、ライトにMVNO事業を始めたい企業には適している。
ミークモバイルによると、2020年3月期に8.3パーセントだった顧客企業に占める非通信事業者の割合が8.3%だったのに対し、2025年3月機時点では全体の4割弱にまで増えてきているという。MVNO事業を主軸にするのではなく、MVNOサービスをフックとして、自社の主力サービスへと誘導したい顧客が増えているとのことだ。
「MVNO as a Service」を利用する企業としては、小売業に加え、スポーツクラブなどのファンクラブ、ガスや電気といったインフラ系の企業も想定されているとのこと。
消費者にとっては、自分の好きな企業やジャンル、頻繁に利用する企業が「MVNO as a Service」から通信サービスを提供してくれれば、毎月継続的にポイントを獲得できる可能性が出てくる。企業としても、事業が安定していけば、スポットでの売上ではなく、継続的な収益になっていく見込みもある。通信回線を契約していれば、顧客が離れにくくなるというメリットも大きいだろう。
発表会時点では、「MVNO as a Service」からMVNO事業を開始する企業はまだ決まっておらず、いつ頃からサービスが消費者のもとに届き始めるかは不明。ミークモバイルによると、数万以上の会員規模を持っている企業であれば、問題なくサービスを提供していけると考えているとのことだ。
取材・文/佐藤文彦
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