ほとんどの学生にとって受験戦争で成果を上げる鍵は、学校外での勉強の質と量だったりする。
そのため、予備校や塾、オンライン学習アプリを利用している学生は多いのではないだろうか?
スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」はこのほど、日本全国の中学生・高校生の男女1030名を対象に「塾・予備校など学校外での学習状況や進路」に関する調査を実施し、その結果を発表した。
学校の授業以外でやっている勉強
中高生に、学校の授業以外の勉強として、今取り組んでいるものを聞いた。
中学生では、「【実際に通う/対面】の塾・予備校」が4割台後半で最も高く、特に男子中学生では5割強と高い結果となった。次いで「通信教育」が1割台半ばで続き、特に女子中学生で2割弱とやや高めとなった。高校生では、「特にやっていない(学校の授業だけ)」が最も高く5割強だった。
一方、今取り組んでいるものとしては、「【実際に通う/対面】の塾・予備校」が約3割で最も高い割合だ。また、「AIを使った学習」「オンライン学習アプリ」は1割強で、女子高校生のほうが男子高校生よりもやや高い傾向がみられた。
学習塾・予備校を利用する理由
学習塾・予備校に通っている中高生に、対面、オンラインすべて含め、学習塾・予備校を利用する理由を聞いた。
中学生では、「苦手科目を克服したいから」「学校の定期試験対策のため」がともに4割台でTOP2。また、男子中学生では「模試やテストを受けられるから」「家族や友だちにすすめられたから」が4割前後で、女子中学生と比べて高くなっていた。
高校生では、「自宅以外の勉強場所として利用できるから」が4割強で1位となり、女子高校生のほうが高い割合となった。2位以降は、「苦手科目を克服したいから」「勉強の習慣・やり方を身につけるため」「受験や進路に関する情報が得られる/相談できるから」が3割台で続く。
オンライン学習アプリを利用している理由
オンライン学習アプリを利用している中高生に、その理由を聞いた。
中高生全体でみると、「自分のペースにあわせて勉強できるから」が4割強で1位。2位以降は「学習時間や達成度がわかるから」「ゲーム感覚で楽しく学べるから」が約3割で続いた。また、中学生のほうがモチベーションアップや先取り、試験・復習面で高い傾向がみられた。
学習塾・予備校にあったら嬉しいサービス
中高生に、対面、オンラインすべて含め、学習塾・予備校を選ぶときに「あったらいいな」と思うサービスを、最大5つまで聞いた。
中学生では、男女ともに1位~4位まで同じ項目が並んだ。1位の「勉強の成果に応じて、ポイントや特典がもらえる」は、男子中学生で3割強、特に女子中学生で4割台半ばの高い割合となった。次いで「食事や軽食が利用できるサービス」「自習室の機能が充実」「ゲーム感覚や仮想空間で楽しく学べる」が3割前後で続く。
高校生では、「自習室の機能が充実」が3割強で、男女ともに1位。2位以降は順位が異なるものの「食事や軽食が利用できるサービス」「勉強の成果に応じて、ポイントや特典がもらえる」「自習室やオンライン自習室の利用」が2割台で続いた。
ランキング外だが「勉強のストレスや不安を相談できる」も女子高校生で2割強とやや高い傾向がみられた。
自分の進路についての情報源
中高生に、自分の進路について情報収集をしているか聞いた。また、しているという人にはその情報源について聞いた。
中学生全体では「情報収集をしていない」が2割台後半で、男子中学生で約3割と高い割合となった。一方、情報収集をしている中学生では、「家族や親せきの話」が男女ともに1位。2位以降は男女で異なった。「家族や親せきの話」「友だちや知り合いの話」は男子中学生よりも女子中学生のほうが高い割合となった。
高校生全体では、「情報収集をしていない」が約2割だった。男女ともに1位は「気になる学校のホームページ」で男子高校生は約3割、女子高校生は4割弱と高い割合となった。
女子高校生のほうが全体的に各項目の割合が高く、特に「気になる学校の入学案内やパンフレット」や「気になる学校の見学・オープンキャンパス」は男子高校生よりも10ポイント以上の差があった。
男子高校生では「学校の先生」が2位にランクインした。
<調査概要>
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の中学生、高校生の男女
実施時期:2025年9月22日~2025年9月24日
有効回収数:1030サンプル
※市場の構成に合わせて割付回収
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合がある
構成/こじへい







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