クロス・マーケティングはこのほど、全国20~79歳の男女3,000名を対象に「住まいに関する調査(2025年)意識編」を行い、その結果を発表した。
今回は、ご近所の「空き家」について、持ち家と賃貸住まいに対する意識、戸建てと集合住宅に対する意識、高齢になった時に住んでいたいところをピックアップし、分析した。
28%が「近所に空き家がある」と回答
近所における空き家の有無を尋ねたところ、「空き家がある」と回答した人は全体で28%と2021年から横ばいが続く。エリア別でみると、2025年は中国・四国(34%)、北海道、中部(31%)が多かった<図1>。
近所にある空き家の問題点・不安な点を尋ねたところ、「害虫が増えたり、伸びた枝が隣家の敷地に入るなど、周囲の家が迷惑を被る」が44%で最多となり、以下「老朽化による倒壊が心配」が35%、「不審者の侵入や放火による火災など、防犯面に不安を感じる」が34%と続き、2021年から大きな変化は見られなかった<図2>。
持ち家のイメージは「老後の住宅費の負担が少ない」、賃貸のイメージは「引っ越しがしやすくてよい」が最多
持ち家についての意識・イメージを調べたところ、「老後の住宅費の負担が少ない」が34%で最多となり、以下「ローンが終わりさえすれば、一つの資産になる」が32%、「簡単に引っ越しができない」が24%と続いた。
年代別でみると、60~70代では「老後の住宅費の負担が少ない」、70代では「リフォームで、間取り変更や設備交換などを自由にできる」の割合が他年代より際立って高かった<図3>。
一方、賃貸の意識・イメージを調べたところ、「引っ越しがしやすくてよい」が33%で最多となった。以下「生涯にわたって家賃を払うため、経済的負担が大きい」が29%、「持ち家のように、自分の資産にはならない」が28%と続いた。年代が上がるほど、経済的負担が大きい、自分の資産にならない、リフォームできないといった項目が高まる傾向にあった<図4>。
戸建てのイメージは「多少大きな音が出ても、隣近所に気遣う必要がない」、集合住宅のイメージは「音のトラブルが多い」が最多
戸建ての意識・イメージは、「多少大きな音が出ても、隣近所に気遣う必要がない」が32%で最多となり、特に70代は47%と多かった。60代では「庭の手入れが面倒」が41%と高くなっていた<図5>。
一方、集合住宅の意識・イメージは「足音や生活音が響きやすい、音のトラブルが多い」が30%で最多となり、以下「共用部の管理を、管理会社や管理人がやってくれてラク」が29%、「管理費や修繕のお金がかかる」が25%と続いた<図6>。
高齢になった時に住んでいたいところは?
自身が高齢となった時に住んでいたいところを尋ねると、各世代で「交通の利便性が良いところ」が1~2位にあがった。年代別でみると、20~50代は「治安のよい場所」「商業施設が充実している場所」が3位内に入った。60~70代は「医療環境が良いところ」が2~3位にあがり、年代差が見られた<図7>。
<調査概要>
調査手法 :インターネットリサーチ
調査地域 :全国47都道府県
調査対象 :20~79歳の男女(2021年:20~69歳の男女)
調査期間 :2025年:9月25日(木)~26日(金)
2023年:9月8日(金)~9日(土)
2021年:9月3日(金)~4日(土)
有効回答数:本調査3,000サンプル(2021年:本調査2,500サンプル)
※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合がある
出典元:株式会社クロス・マーケティング
構成/こじへい







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