日本でも超小型マシンでのマイニングが可能に!
日本で小型のマイニングマシンを使う場合、「Web3 Maker」というサービスがある。スマホ充電器より小さいサイズで、消費電力が1W未満であり、PC不要、スマホアプリでWi-Fi設定を行なうだけでマイニングが始められる。
同サービスを運営するしるし社のCEO櫻田氏によれば、「ビットコイン価格の高騰もあって、暗号資産マイニングは、手間の掛からない副業として注目されているわけですが、特に、法人や個人事業主にとっては、10万円未満のマイニングマシン購入は、消耗品費として計上でき、節税効果が期待できます。」(櫻田さん)と解説する。
マイニングマシンでのマイニングのやり方

マイニングマシンは、初期購入コストの他に電気代もかかる。その費用感は、「従来型のマイニングマシンでは、電気代負けしてしまうマシンもありましたが、電気代が月間1円未満でマイニングできるマシンも登場してきています。」(同)
結局どのくらい儲かるのか? 収益性を資産しつつ将来性を考えてみた
ステーキングでは見込みのリターンを表示してくれる場合が多いが、数%~数十%と様々だ。もちろん、対日本円価格がそれ以上に下落する可能性もある。
暗号資産マイニングマシンなどでマイニングした場合は、運任せなところがある。
具体的なリターンを表示しているWeb3 Markerを例に試算してみよう。
現在のマイニング報酬と「実績利回り359%」のカラクリ
まず理解すべきは、Web3 Maker1台で得られる日々のマイニング報酬は、現在のビットコイン価格を1BTC=1,000万円と仮定して、試算すると、月々数百円程度とごくわずかではある。
同公式サイトでは、「2年半で359%」といった高い実績利回りが示されているが、どこから来ているのだろうか。その大部分は、過去2年半に暗号資産そのものの価格上昇(キャピタルゲイン)があったためだと言える。
当時マイニングで得たビットコインの価値が、その後の価格高騰によって大きく膨らんだためにできた実績であり、今後の収益を保証するものではない。
結局、大きなリターンが得られるかどうかは、マイニングで得たビットコインなどの暗号資産が、将来的にどれだけ値上がりするかにかかっている。
例えば、法人が節税効果によって実質約7万円でマシンを取得したとする。マシンが5年間で生み出すビットコインの量の目安が、0.0018 BTC(18,000円相当)だとして、将来ビットコイン価格が5倍の5,000万円に上昇した時点で売却すれば、売却額は90,000円となり、実質取得コストを上回るリターンが5年あれば得られる計算になる。
中長期で暗号資産と向き合いまたテクノロジーへの興味が続かないと難しいかも
ここまで解説した、ハードウェアを使った暗号資産マイニングやステーキングなどは、短期的なハイリターンを狙う投機には向かなさそうだ。
むしろ、未来のテクノロジーに触れる学習機会ととらえ、将来の価格上昇を期待して、毎月のお小遣い稼ぎな感覚で、デジタル資産を長期的にコツコツと積み立てる手段であると考えたい。
新しいテクノロジーに触れながら、コツコツと資産を育てていく。そんな新しい体験価値を生活に取り入れてみたい人にはおすすめできる方法であるともいえる。
文/久我吉史
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