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レモン緑茶にはちみつ入り緑茶!?緑茶の世界にフレーバーの新風が吹いている!

2025.11.08

近年、市販の緑茶が進化しており、ぞくぞくと新しい緑茶が登場している。今、どのようなトレンドの傾向があるのだろうか。リプトン、伊藤園、ボトリングティーブランドを手掛けるカネス製茶、3社それぞれの緑茶の特徴に迫る。

フレーバーグリーンティー

リプトンは近年、フレーバーグリーンティーの商品を発売している。2024年12月には「リプトングリーンティー」として、遊び心のある「ピーチグリーンティー」、「フレッシュグリーンティー」、「甘いはちみつグリーンティー」の3種を発売した。

当初はリプトン公式オンラインショップ限定販売だったが好評を博したため、2025年9月から全国販売となった経緯がある。

「リプトングリーンティー」シリーズ 各340円(税込)

●フレーバーティーのトレンド

リプトン・ティーアンドインフュージョン・ジャパン・サービス株式会社のブランドマネージャー 久田見光太郎氏は、フレーバーティーのトレンドについて次のように話す。

「近年の飲料市場では、香りや味わいに個性を持たせた商品が注目されており、特にお茶や水のカテゴリーでは、フルーツなどのフレーバーを活かした製品が増加しています。消費者の間では、日常の中での気分転換やリフレッシュを求める傾向が強まり、香りによる『体験価値』がより重視されるようになっています。

こうした流れの中で、リプトンではアップルやピーチ、ベリーなど、様々なフルーツの香りを中心としたフレーバーティーを展開しています。紅茶を『飲む』だけでなく、香りを楽しみながら気分を高めるひとときとして捉えるニーズに応えるものです。近年では『はちみつ紅茶』も人気を集めており、甘くやさしい香りを好む層も増えています」

●はちみつ×グリーンティー

今回発売された3種のうち、緑茶でありながら「甘い」というちょっと変わった味わいのある「リプトン グリーンティー ハニー」はどのようなお茶なのか。

「はちみつの香りが漂う甘いグリーンティーです。はちみつ粉末を合わせたことで、口の中に至福の甘い香りと味わいが広がり、贅沢なリラックスタイムに誘う、甘い味わいが特徴です。従来のグリーンティーが食事やお茶菓子とともに楽しむものであるのに対し、単独でも満足感を味わうことができます」

新たな緑茶のフレーバーは、楽しみ方にもバリエーションを与えてくれる。

海外も意識した新しい発想のお茶

「お~いお茶」でおなじみの伊藤園は、お茶の伝統を引き継ぎつつグローバルで日本の茶文化を伝播させるべく、新たに「お~いお茶 PURE」シリーズを2025年3月に発売した。

ラインアップは「お~いお茶 PURE GREEN」と「お~いお茶 LEMON GREEN」2種。どちらも若者向けで、PURE GREENは若葉のようなお茶の香りとすっきりごくごく飲める爽やかな風味、LEMON GREENはレモンの爽やかな香りとお茶のまろやかなあまみが特長という。

「お~いお茶 PURE GREEN」2Lペットボトル 464円(税込)/600mlペットボトル194円(税込)
「お~いお茶 LEMON GREEN」600mlペットボトル194円(税込)

同社のマーケティング本部のブランドマネジャー吉田達也氏に新シリーズについて話を聞いた。

●従来の「お~いお茶」との違い

同シリーズは従来の「お~いお茶」とどのような違いがあるのだろうか?

「海外のお客様にも日本のお茶を知っていただけるよう、従来製品と比べて、海外の嗜好に沿った『後味のすっきりさ』や『爽やかな香り』を楽しめる味わいの、新しい日本茶の楽しみ方を提案しながら『お~いお茶』のファンを世界規模で拡大させていくことを目指しています」

海外からはすでに反響が得られているそうだ。

「海外のお客様からは、特に『お~いお茶 LEMON GREEN』の反響がありました。現状、米国で発売後の反応は確認できていませんが、2025年7月に『MLBオールスターゲーム2025』が開催されたアトランタ・ブレーブスの本拠地であるトゥルーイスト・パークで、先行試飲とインタビューを実施したところ、9割が『また飲みたい』と回答し、好評をいただきました」

同社が目指すのは『お客様がワクワクしながら日本茶に夢中になれる世界』。日本の若者も巻き込みながら、今後も新たなお茶文化が生まれていきそうだ。

ボトリングティー「IBUKI bottled tea」

まるでワインや焼酎のような見た目の緑茶がある。いわゆる「ボトリングティー」と呼ばれるジャンルだ。そのブランドの一つに「IBUKI bottled tea」がある。

ボトルの中に静かにおさまっているのは高級茶。特別な製法で茶葉のポテンシャルを最大限に引き出されている。茶葉は茶のトッププロフェッショナルが育成・選定した日本茶葉だという。

「IBUKI」750ml 24,840円(税込)、180ml 10,800円(税込)

ブランド名を冠している「IBUKI」は、20年以上かけ研究茶園で開発された茶葉「金谷いぶき」を使用。日本茶のイメージを覆す濃厚なうまみ、心地よい余韻を楽しめる。

同ブランドを手掛けるのは、静岡県島田市の株式会社カネス製茶だ。取締役の小松元気氏がインタビューに答えてくれた。

●ボトリングすることによる付加価値

日本茶をあえて瓶にボトリングすることの付加価値とは?

「ボトリングティーは、急須で淹れる際の『技術』や『時間』、『場所』という制約を超え、誰でも最高の状態で本物の日本茶を楽しめる革新的な価値を生み出します。私たちは0.1℃レベルの温度管理と非加熱殺菌による独自製法で、農林水産大臣賞を受賞した貴重な茶葉のポテンシャルを最大限に引き出し、水と茶葉だけで完成度の高い味わいを実現しました。さらにワインのようなペアリングや、レストランでの高級ノンアルコール飲料としての提供など、日本茶の新しい愉しみ方と市場を創出しています。伝統文化を現代のライフスタイルで次世代へ継承する、それが最大の付加価値です」

●外国人からの反響の声と今後の展望

外国人からはすでに多くの反響の声があるという。

「海外のお客様からは『日本茶にこれほどの奥深さがあることに驚いた』『ワインのように楽しめる体験が新鮮』といった声を多くいただいています。特に茶葉の品種による味わいの違いやテロワール表現は、ワイン文化圏の方々にも高く評価されています。今後は海外市場への本格展開を見据え、各国の食文化に合わせたペアリング提案を強化していきます」

日本人にとっても新鮮なボトリングティーは新たな体験価値を提供してくれそうだ。

新しい緑茶、日本茶のトレンドを紹介した。いずれも日本人にとっては意外に感じるが、グローバルな目で改めてその価値を発見したいものだ。

取材・文/石原亜香利

Web業界からライターに転身し独立。メディアのコラム記事執筆や、Webの知識を活かしたSEOライティングを通じ、IT、ビジネスからライフスタイル、グルメまでわかりやすく面白く役立つ情報を読者視点で伝えることを心がけている。

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