インバウンドが大きく取り上げられがちなここ数年のレジャー事情。
国内旅行者の動向を見ると2025年注目されたものからは2つのキーワードが。旅行アナリストの鳥海高太朗氏と分析する。
今のレジャーの傾向に ハマった大阪・関西万博
コロナ以降、レジャーは家にこもって趣味を楽しむというスタイルが主流となりました。今の余暇の過ごし方データで、読書やウオーキングなどが上位に入るのは、コロナを機に一人で楽しむことに目覚めた方が多いからでしょう。読書は各地に図書館が増えている影響もありそうです。
旅行のスタイルもコロナを機に変化。学校や職場の5、6人ではなく、趣味(推し)仲間と一緒に出かける二人旅や、自分のペースで一人旅を楽しむ方も増えました。
そんな流れとうまく同調したのが大阪・関西万博だと思います。通期パスの販売やスタンプラリー開催によるリピーターの取り込み、ミャクミャクという推せるキャラ、アクセスのいい大阪での開催。国内旅行を少人数で楽しみたい人が行きたくなる要素が多かったですね。


航空・旅行アナリスト
鳥海高太朗さん
1978年生まれ。航空関係を中心に旅行業界の今を見つめる専門家。『ひるおび』などのテレビの情報番組で旅行系の話題の解説を担当することも。
ついに閉幕!
大阪・関西万博はリピーターに支えられて大成功を収めた!!
入場者数の推移と万博に関わるニュースに見える相関とは?
会場内の食べ物が高すぎ、未完成のパビリオンがある、といった話題が出て、入場者が10万人を割る日が多かったが、8月に入ると入場者が増加。9月からは20万人を超える日も増えた。リピーターがSNSで情報発信、楽しみ方が見えてきたことも入場者増加の要因だろう。

万博入場者数の推移

LINEヤフー発
全体の17.2%(※2)を占めるリピーターの内訳は?


会場内のパビリオンにはオリジナルスタンプや期間限定のスタンプを設置。人気パビリオンの予約が取れなくてもスタンプラリーで楽しめる仕掛けを作った。検索ワードからもその人気がうかがえる。

LINEヤフー発
「パビリオン」を含む検索キーワードランキング(※3)


公式ホームページに掲載されているパビリオンの数は110(管理施設を含む)。検索数の上位には、予約がなくても入場できるパビリオン、予約なしでも楽しめるゾーンのあるパビリオンが多く入った。
取材・文/渡辺雅史 編集/寺田剛治
※1 グラフはクルーズライン国際協定(CLIA)「クルーズ産業の現状2023」および「年次報告書」より作成
※2 2025年4月13〜5月31日までの期間において、万博に「非リピーター:1回だけ来場している人」と「リピーター:2回以上来場している人」2つのセグメントで作成。
※3 対象キーワード:「パビリオン」部分一致、除外キーワード」「予約」「人気」「万博」「とは」「おすすめ」、期間:基準日2025年6月29日から直近1年間。検索ボリュームはYahoo! JAPANのビッグデータをもとに、全国のインターネット人口に当てはめた推計値。©Expo 2025
4社に1社が「期待以上だった」と回答した大阪・関西万博の経済効果、企業が下した評価は?
2025年4月13日から10月13日まで大阪府大阪市此花区夢洲で開催された2025年日本国際博覧会、略称「大阪・関西万博」。2025年4月13日から10月13日…







DIME MAGAZINE












