気心のしれた家族や友人とワイワイ楽しむ旅、誰にも縛られず自分のペースで行きたいところに行く一人旅、あなたはどちらが好きだろうか。
交通比較予約プラットフォームOmio(オミオ)は、世界的な調査会社YouGovと共同で、日本を含む世界8カ国の成人10,555名(うち日本人は1,000名が対象)を対象に2025年の旅行に関する調査を実施。
旅行トレンド調査レポート「NowNext ‘25」日本版を発表したので、調査データを深く読み解く9つのインサイトを紹介しよう。
1. 一人旅志向が世界一:日本人男性の30%が一人旅を計画

調査対象国の中で、日本人は、一人旅を予定する割合が最も高く24%(グローバル平均: 17%)という結果になった。特に日本の男性の30%が来年一人旅を計画しており、「忙しい日常から離れたい」という願望が背景にあると考えられる。
一方、女性は一人旅をしたい割合は19%で、女性は33%が家族やパートナーとの時間、27%が友人との旅行を予定しており「つながり重視」の旅行を希望していることが判明。グローバルでも同様に、男女で旅のスタイルに明確な違いが見られた。
2. 世界トップクラスの聖地巡礼文化:ドラマ・映画の影響力が高い
日本の旅行者の特徴として、テレビドラマや映画の影響で旅先を決める割合が世界でもトップクラスという結果が出た(日本平均: 27% / グローバル平均: 23% )。「聖地巡礼」的な旅行スタイルが、日本では幅広い世代に浸透していることがわかる。
3. 食をテーマにした旅が世界平均を大きく上回る
日本の旅行者の45%が「食」を旅のテーマとして重視しており、グローバル平均の33%を10ポイント以上も上回っている。グルメ探訪や地域の食文化体験が、日本人の旅行における重要な要素となっているようだ。
4. 依然として強い国内旅行志向、しかしZ世代は海外へ
日本では、来年79%が国内旅行を予定しており、グローバル平均の68%を11ポイント上回った。ただし、18-24歳のZ世代に限ると、海外、特にヨーロッパへの関心が他世代よりも比較的高く、世代によって志向の違いが明確に。
また、「サステナブルな旅行」への関心も徐々に高まっており、25-34歳では混雑していない場所への興味が高く(35% / 日本平均:24%)、45-54歳では歴史的な場所への関心が強く(27% / 日本平均:21%)、年齢によってサステナブルな旅行の捉え方に違いがあることも明らかになった。
5. 円安でも旅行意欲は健在:Z世代が最も積極的
2024年から続く円安環境にもかかわらず、日本の旅行者は「他の娯楽費を削ってでも旅行にお金を使いたい」(日本平均:32% / グローバル平均:38%)という姿勢を示している。
18-24歳のZ世代の67%が「より頻繁に旅行したい」と回答しており、グローバル平均の74%と比較するとやや控えめだが、若い世代を中心に旅行意欲は依然として高い水準を維持していた。一方で、日本の旅行者の中で、賢く旅行するための工夫も見られる。
・柔軟なプランを立てる(31%)
・早めに、慎重に計画を立てる(22%)
・オフシーズンを狙う(20%)
コストパフォーマンスを重視しながら、きちんと事前に計画を立てる「賢い旅行者」が増加していることが分かった。
6. AIを最安値検索ツールとして期待:29%が活用意欲
日本人の旅行者の29%が「AIを使ってお得な旅を見つけたい」と回答しており、価格重視の傾向が明確に(グローバル平均:35%)。
AIを単なる情報収集ツールではなく、コストパフォーマンスを最大化するための実用的なツールとして捉えている様子が伺える。
7. 様々な移動手段を駆使した旅に期待:知られざる場所への関心
日本の旅行者は「適切な移動手段と乗り換え方法がわかれば、あまり知られていない場所へ旅行する」割合がグローバル平均よりも7ポイント高いという結果が出た。(日本平均:30% / グローバル平均:23%)
これは、鉄道、バス、飛行機、フェリーなど複数の交通手段を組み合わせて最適なルートを提案するOmioのようなサービスへのニーズの高さを示しているのかもしれない。
日本の旅行者の中では、第二の都市(地方都市)への関心は、グローバル平均より8%低いものの(日本平均:24% / グローバル平均:32%)、25-34歳では混雑していない場所への興味が35%と高く、今後の成長が期待される。







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