「旅を楽しくする」をテーマに掲げ、「星のや」「界」「リゾナーレ」「OMO(おも)」「BEB(ベブ)」「LUCY(ルーシー)」の6つのブランドを中心に展開する「星野リゾート」は、2025年10月22日にオンラインプレス発表会「星野リゾート LIVE 2025 秋」を開催。
2026年にかけて続々誕生する新施設を中心に、星野リゾートの新たな取り組みや各サブブランドに関する情報が公開された。

2026年にかけて続々誕生する7施設の新規開業情報を発表
■【リゾナーレ下関】「海峡のデザイナーズホテル」建築の全貌を公開(2025年12月11日開業予定)

「CASBEE建築評価認証」最高Sランクを同時達成したリゾナーレ下関
九州・山口エリアにリゾナーレ初進出となる「リゾナーレ下関」が2025年12月11日に開業する。施設のコンセプトは「海峡のデザイナーズホテル」。
関門海峡の景色や「ふぐ」といったこの地域ならではの要素をスタイリッシュに取り入れた建築に加え、関門海峡を目の前に望む絶好のロケーションを活かしたアクティビティで海峡を楽しみつくす滞在をデザインする施設だ。
開業にあたり、ホテルとして日本で初めて、「ZEB Ready認証」と、「CASBEE建築評価認証」で最高のSランク取得を同時に達成。また、地域の特性を活かしながら、先進的な環境技術を導入することで、CO2の削減と快適な空間の両立を図っていく。
■【OMO5横浜馬車道】360°横浜ベイエリアを一望できる絶景ホテルが2026年1月に開業決定!(2026年1月15日開業予定)

地上154mから横浜ベイエリアを360°見渡す絶景ホテル「OMO5横浜馬車道」は2026年1月15日の開業。馬車道駅直結というロケーションで、空の航海を楽しむような心躍る滞在を提案していく。
そのコンセプトは「360°天空のボヤージュ」。全客室が絶景を独り占めできる設計で、時間と共に移り変わる景色を心ゆくまで楽しめる。2026年春に横浜・関内駅前に開業するOMO7横浜と合わせて、2軒のOMOが横浜に誕生する。
■【OMO7横浜】2026年4月開業決定!コンセプトは「気分上々、ハマイズム」(2026年4月21日開業予定)

「OMO7横浜」は、JR関内駅前の旧横浜市庁舎跡地を活用した開発プロジェクトで建設される「BASEGATE横浜関内(横浜市旧市庁舎街区活用事業)」内の施設だ。日本の近代建築を支えた昭和を代表する建築家、村野藤吾氏が手掛けた旧横浜市庁舎行政棟をレガシーホテルとして活用する。
横浜開港以来受け継がれてきた歴史と文化に、現代の感覚や解釈を掛け合わせることで、新旧が融合した横浜の奥深い魅力に思わずハマってしまうホテルを目指すという。
■【奈良監獄ミュージアム】重要文化財「旧奈良監獄」の保存活用事業として開館(2026年4月27日開館予定)

重要文化財「旧奈良監獄」の保存活用事業として、2026年4月27日に奈良県・奈良市で「奈良監獄ミュージアム」を開館する。
旧奈良監獄は、明治政府によって計画された五大監獄のうち、唯一現存する貴重な建築物だ。 当ミュージアムは、この歴史的建造物の保存を担うとともに、その建築美や歴史的価値を未来へと継承していくための拠点となることを目指す。
コンセプトは「美しき監獄からの問いかけ」。訪れる人が、自らと対話し、生き方をも見つめ直すきっかけを提供する、新たなミュージアムのあり方を構築していく。
■【界 草津】専用トンネルがつなぐ「温泉街の賑わい」と「静謐な温泉宿」。これまでにない温泉旅館が誕生(2026年6月7日開業予定)

群馬県・草津温泉に開業する「界 草津」では、専用トンネルで「温泉街の賑わい」と「静謐な温泉宿」をつなぐ、新たな宿泊体験を提案する。トンネルにより滞在中の選択肢が広がり、特に連泊することで草津の多様な魅力を余すことなく発見できることも特徴の一つ。
大浴場では名湯・万代鉱源泉など2種の酸性泉を堪能できるほか、食事は上州の食文化を味わう会席料理と、界に併設して誕生する「蕎麦割烹 SAI」から選ぶことができる。
■【界 宮島】広島県に初進出の温泉旅館には、全室瀬戸内海ビューのご当地部屋「海霧の間」が誕生、客室の全貌を初公開(2026年夏開業予定)

広島県・宮島エリアでは「界 宮島」が開業。星野リゾートとしては、広島県への初進出となる。
全室瀬戸内海ビューのご当地部屋の名称は「海霧(うみぎり)の間」に決定。客室には、瀬戸内を象徴する幻想的な「海霧」をモチーフにしたデザインが施され、地域の伝統工芸を各所に採用。また、瀬戸内地域に古くから伝わる「石風呂」を現代に再現するなど、地域の文化と歴史を深く感じられる特別な滞在を提供していく。
◎予約開始日:2026年春予定
■【界 蔵王】山形県に初進出!天空のルーフトップテラスから蔵王の絶景を望む温泉旅館を初公開(2026年秋開業予定)

2026年秋、星野リゾートとして山形県への初進出となる「界 蔵王」が山形県・蔵王温泉に開業する。蔵王連峰の自然に囲まれた本施設では、蔵王のシンボル「御釜(おかま)」から着想を得た、360度パノラマのルーフトップテラスを設け、山々の絶景と湯浴みを満喫する滞在を提案していく。
◎予約開始日:未定(詳細は今後発表予定)
2026年に向けた新たな取り組みと最新ニュース
■星野リゾート初の山ホテル、今年度は2週間で完売。「LUCY尾瀬鳩待」2026年度宿泊予約を10月23日開始

心揺さぶる山ホテル「LUCY尾瀬鳩待」が、2025年10月23日より2026年度宿泊の販売を開始した。2025年開業初年度分の宿泊予約は、販売開始からわずか2週間で完売。2026年は4月下旬から10月24日まで、尾瀬の山開きに合わせてオープンを予定している。
コンセプトである「最高の尾瀬ハイクがはじまるホテル」として、山時間が快適で充実したものとなるよう、2026年度はさらなる新サービスやコンテンツの提供が予定されている。
■新たな食のスタイルを提案する、2施設の新ダイニング情報
軽井沢の静かな森に佇むグランメゾン「ブレストンコート ユカワタン」は、新たなコース料理のあり方「ミニマル・ガストロノミースタイル」を提案する。

これはコースを基本7品で構成しつつ、ゲストがその日の気分や体調にあわせて、料理を追加できるようにしたもので、画一的な量の提供から脱却することで、ゲスト一人ひとりが自身の美食体験を追求し、ユカワタンの料理「水のジビエ」の世界を最大限に楽しめる。
現代に合わせて進化し続ける塔の日本旅館「星のや東京」には、カウンター全8席の「鮨 大手門」が誕生した。コンセプトは「日本旅館の江戸前鮨」。

伝統的な江戸前の技法を基軸に、日本各地の鮨文化から着想を得た独創的な握りや、日本料理の技術や知識を活かした酒肴が提供される。玄関で靴を脱ぎ、館内全体を裸足で過ごせる日本旅館だからこそ実現できる、心からリラックスした特別な美食体験だ。
■2025〜26シーズン最新スノー情報
「リゾナーレ八ヶ岳」「トマム」「ネコマ マウンテン」の3施設にて、2025〜26シーズンに、スポーツ科学に基づいた新メソッドで確実な上達が叶う、星野リゾート式スキーレッスン「雪ッズ」が誕生する。
これまで培ってきたノウハウに加え、スポーツ科学を専門とする竹腰誠教授(日本体育大学/スポーツマネジメント学部スポーツマネジメント学科)との共同開発により、スポーツ科学に基づいた新メソッドを導入。子どもがより「楽しく」雪に触れながら、より「確実」にスキーが上達できるレッスンが実施される。

国内最大級のスキー場南北に広がる壮大なフィールドをもつスキー場「ネコマ マウンテン」は、2025年10月9日、スノーボード日本代表の荻原大翔(おぎわら ひろと)選手とのスポンサー契約を締結した。
荻原選手は3歳の頃からネコマ マウンテンで練習を重ねてきたスノーボーダだ。福島を拠点に、世界へ挑戦する同選手を2025年10月から5年間の長期契約でサポートしていく。
同社では今回の契約に際して、「本契約を通じて、世界レベルのスノーパークの魅力を国内外に発信するとともに、選手とファンを繋ぐイベントを開催し、国内のスノーシーンを盛り上げていきます」とコメントしている。

関連情報
https://hoshinoresorts.com/jp/
構成/清水眞希







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