一時期のタピオカのような社会現象的大ブームはなかった感がある2025年。ではどんなグルメの検索数が多かったのか? LINEヤフーのビッグデータが導き出した答えは?
テレビ番組に映画……。グルメヒットの裏にエンタメあり
今回、LINEヤフーのシニアデータアナリスト・池宮伸次さんが「DS.INSIGHT」のデータをもとに、今年を象徴するグルメとして挙げてくれたのが以下3アイテムだ。
「商品にアレンジ性があると、検索数は伸びやすい傾向にあります。例えば『麻辣湯』は、新たな専門店の登場やレシピ、『ドバイチョコレート』は新たにクッキーやケーキなどの派生商品が登場して検索数が伸長。近年のトレンドは韓国の影響力が強く、韓国で流行っているものも検索されやすい傾向です」
だが今回、『ボンタンアメ』はその法則に当てはまらなかった。
「レトロブームにうまくハマった面もあると思いますが、コンテンツが絡んで偶発的にヒットするのは、予測が非常に難しいんです」
ただいずれも共通するのは「エンタメ」性。多彩な具材を選べる麻辣湯、目新しさや食感が楽しいドバイチョコ、エンタメコンテンツの豊作を象徴するレトロ菓子。
検索欲を刺激する話題性はグルメジャンルでも不可欠と言えそうだ。

LINEヤフー
シニアデータアナリスト
池宮伸次さん
ビッグデータレポートチームの立ち上げメンバーとしてデータ分析に従事。現在はLINEヤフーのビッグデータを分析する「LINEヤフービッグデータレポート」編集長を務める。
DS.INSIGHTとは
Yahoo! JAPANの月間約5600万人※1のユーザーのデータを統計化。5年間の合算検索キーワード1.7億件※2をもとに、人々の興味関心分析や流行の予測ができる。

検索の波がトリプル襲来!絶対的ヒットはまだまだ続く
麻辣湯(マーラータン)
もとは中国・四川の屋台料理。2007年に『七宝麻辣湯』が東京・渋谷にオープンしたことがきっかけで、日本でも認知が広がり、その後、2024年に『マツコの知らない世界』(TBS系)で麻辣湯が取り上げられたことで検索数が急上昇。放送終了後も勢いが衰えず、伸び続けている。
「通常だと時間の経過で検索数は下がりますが、麻辣湯は一旦少し下がってから今年に入ってさらに上昇し、本格的なムーブメントへ成長。マツコさんの影響力に加え、具材をカスタマイズできるアレンジ性や春雨メインのヘルシー志向が、女性を中心にうまくハマったのでは」(池宮さん)

写真提供:七宝麻辣湯
『麻辣湯』の検索人数推移

テレビ番組等で取り上げられたことで一時的に検索数が急上昇することはよくあるが、時間が経過しても勢いが衰えないのは珍しいパターン。
検索者の性別・年代別構成割合

男性よりも女性、若い世代よりも40~50代がコア層に。麻辣湯の店舗だけではなく、レシピなども多く検索された。
麻辣湯とは
中国・四川発祥のスープ料理で、舌が痺れるような麻味の花椒スパイスと、辣の唐辛子スパイスが特徴。春雨がメインで、バリエーション豊富な具材も人気だ。

カルディコーヒーファーム『麻辣燙』289円
人気は家庭用商品にも波及。こちらは中国・四川省郫県(ピーシェン)の豆板醬を使用したオリジナル商品。濃縮タイプで、2~3人分が楽しめる。
データ出典:ヤフー・データソリューション DS.INSIGHT
※1 2023年12月末時点 ※2 年別で分析できるユニーククエリの合算値(2019年〜2024年)







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