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BMWのスポーツセダン「M235 XDrive グランクーペ」があえて貫くスポーティーな味付け

2025.11.08

BMWのプレミアム・スモール・コンパクトカーとして、2019年にデビューした「2シリーズ グランクーペ」は、全幅が1.8m以内に収まっている輸入車として人気を集めた。

4ドア+リアゲート付きのボディーは、サッシュレスウインドのドアと、クーペ的なスタイリングも好評だった。

2代目は2025年3月に登場した。ボディサイズは全長と全高がわずかに大きくなったが、全幅は1800mmをキープしている。

スタイリングも基本的なフォルムは変わらないが、フロントマスクは現状のシグネチャーを2回繰り返すツインサーキュラーを進化させたアダプティブLEDヘッドライトを採用。

BMW特有のキドニーグリルは「M235」は2本の横バーだが「220d」は斜めのバーを取り入れた新デザインになった。

外装にも内装にも細かな進化が!

リアは水平方向のキャラクターライトと立体的なLEDコンビネーションライト、さらにスポーティさを印象付けるリアディフューザーが特徴。

細かい所では、テールゲートに付いている「235」のモデルバッチは「2」の文字を大きくし、「2シリーズ」であることを主張するデザインになった。

新型になり、内装も変わった。メーターパネルとコントロールパネルは一体化し、大型で湾曲した1枚のカーブドスクリーンが、運転席のほうにわずかに向けられている。

「M235 XDrive」のATは7速だが、そのシフトも、シフトレバーを廃止し、小さなツマミ型のシフトになった。ドライビングポジションは、R/N/D・SとPだけだ。シフトレバーのなくなった前席の中央部分は、ミッション操作系だけに集約された。

センターコンソールはスマートフォンを置くことで充電もできるスペースだ。さらに「MY MODE」スイッチもあり「パーソナル」「スポーツ」のモードが選べる画面がコントロールディスプレイに現れ、選択できる。

パワーユニットは「M235 XDrive」が直列4気筒2.0Lガソリンターボ、300PS、400Nm。このほかに「220d」と「220」がある。

ディーゼルターボとガソリンターボで、直4、2.0Lだが、48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせ、快適性を重視したチューニングを施されている。

「M235」は、BMWモータースポーツ社を表わす「M」を名乗るだけに、スポーティな味付けとなっている。内外装のチェックがおわったところで試乗だ。

「M235グランクーペ」の前席は低めの着座位置。運転席のハンドルもチルトの位置が低いので必然的にドライビングポジションは低い着座になってしまう。後席の着座位置はやや高め。

4ドアクーペのボディ形状なのでヘッドスペースは狭めだ。さらに着座位置が高めなので、身長170cmクラスの人は狭く感じるだろう。

サッシュレスのドアウインドは、全開にしても約半分は残ってしまうのは、ちょっと開放感に欠ける。背もたれは2/1/2の3分割前倒し。中央部のアームレスト部分だけが前倒できるのは、長尺物をトランクから収納しても、左右に1名ずつ座れるのが便利だ。

ラゲージスペースの左右幅は1m以上。奥行きは94cm、高さ41cmなので狭くはない。さらに床下には深さ16cm、幅82cmのサブスペースがあり、これも使える広さだ。直4、2.0Lガソリンターボは、先代からのキャリーオーバー。Mモデルは48Vマイルドハイブリッドは装着されていない。

やや重めの操舵力、硬めのスポーティな乗り心地

Dレンジ、パーソナルモードで走り出す。Mチューンのパワーユニットは2500回転を境に、エキゾースト音とトルクが増すセッティング。

スポーツモードでは2000回転以下にはならないセッティングで、常にトルクフルなATドライビングができる。

ちなみに100km/hの巡航は、Dレンジ7速が2000回転、6速2500、5速3100回転なので、トルク特性とマッチしている。

5000回転まで回してみると1速40、2速65、3速90、4速110、5速155km/hに達する。2~4速をキープしてのワインディング走行は、このクルマの醍醐味といえる。

ハンドリングと乗り心地に関してだが、Mモデルに限らず、最新のBMWは、スポーティな傾向が強いように感じる。具体的には、常にやや重めの操舵力や硬めの乗り心地。さらにブレーキの効き方も、低速でのサーボアシストの強さなどだ。

BMW=スポーティというイメージで乗る人には問題ないが、上級車志向で乗る人には、スポーツ色が強すぎると感じるかもしれない。とくに乗り心地に関しては、細かい上下動やゴツゴツ感が気になった。

とはいえ、近年、輸入車、国産車を問わずボディが大型化している中で、1800mmを保っている設計思想は日本のユーザー、とくに立体駐車場を利用することの多いユーザーにとってはありがたい。

「M235 XDrive」ではオーバークオリティというユーザーには2.0Lディーゼルターボの「220d」や、直3、1.5Lガソリンターボの「220」も用意されている。選択のレンジの幅広いのも「2シリーズ」の魅力といえる。

■関連情報
https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/m-series/m235-xdrive-gran-coupe/bmw-m235-xdrive-gran-coupe.html

文/石川真禧照 撮影/萩原文博

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