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燃費も抜群!おしゃれなクルマを探している人におすすめのフィアット「FIAT600 HYBRID」

2025.11.07

「FIAT600(セイチェント)」は「FIAT500(チンクエチェント)」の兄貴分として、1955年に初代が発売された。リアエンジンの2ドアハッチバックスタイルのこのモデルは、1969年までイタリアで生産されたが、当初からユーゴスラビア、スペイン、アルゼンチンでも生産され、1982年まで新車が提供され続けていた。

初代の「FIAT600」からインスピレーション

ステランティスはフィアット、アルファロメオ、アバルト、プジョー、シトロエン、ジープのブランドを扱う国際自動車製造企業。「FIAT500」のSUVとして「500X」を生産していたが、フルチェンジを機に「FIAT600」として復活させたモデルは、ジープ「アヴェンジャー」とパーツを共用するコンパクトモデルだ。ボディは5ドアのハッチバックで、全高1595mmのSUVタイプ。スタイリングは初代の「FIAT600」からインスピレーションを得ている。

デビュー当初は3気筒1.2Lのガソリンターボ+6速ATのみのラインアップだったが、2024年10月に100%電気のEV「600e」を追加している。そして2025年5月にフィアットブランド初のハイブリッドモデルを投入した。パワーユニットは3気筒1.2Lガソリンターボ+モーター。モーターは6速デュアルトランスミッションと組み合わされている48Vマイルドハイブリッド。

運転席に座りスタート。ATのシフトはセンターパネルのプッシュボタンP/R/N/D・Mを選択する。D/Mレンジを押してスタートする。メーカーの資料によれば、スタートから電動モーターのアシストで、最大30km/hまでモーターでの走行が可能というが、試乗車は常に充電状態が低く、スタートからのEV走行はほとんど体験することはできなかった。

信号待ちの多い市街地では1時間あたり約50%はエンジンを使用しない走行ができるとも書いてあるが、メーターパネル内のエンジン回転計を見ても0を指している時間は少なかった。むしろ、中速域で走行中に交通状況により、エンジンが停止する場面のほうが多かった。

エンジンは新開発の3気筒DOHCガソリンターボだが、高速道路などでの走行では100km/hの巡行、6速2100回転、5速2800回転で回る。さらに0→100km/hの加速などでは、5500回転まで上昇し、加速を手伝っていた。ちなみに0→100km/hの加速タイムは10秒台なので、このクラスのファミリーカーの標準的な性能だ。新開発の3気筒エンジンは4000回転以上になると、ややエンジン音が大きくなるのだが「FIAT600 HYBRID」のボディは、遮音対策もしっかりしているようで、室内への音の侵入は抑えられており、車両先端のはるか遠くで、音がする、という感じだった。

「500X」時代の4気筒エンジン車は車両重量が1440lgだったが「600」になり3気筒エンジンでは1330kg(上級グレード)と、110kgも軽くなった。当然、この軽さは運動性能にも影響を及ぼしている。スタートからの動きも軽く、加速が向上したのは当然としても、ワインディングでの動きが違った。

常に重めの操舵力は不安な動きもなく、安定志向。コーナーではハンドルを切りこんでいくと、抵抗は強くなる。やや古典的なFF車の動きだ。タイトコーナーに進入して、ハンドルを切り、アクセルを緩めると、フロントがインに入りこむタックインも楽しめそうだ。

乗り心地は、低速域では路面のザラつきは伝わってくるが、車速を高めていくとその動きも弱くなり、高速走行では乗り心地もよく安定した走りが体感できる。運転支援機能はSTOP&GO機能付きのアダプティブクルーズコントロールやレーンポジションアシストなどが標準装備になっている。

室内は車体の全高が1595mmあるので、ヘッドスペースは余裕がある。後席の着座位置は高くないので、若干、閉所感はある。足元はやや狭めだが、前席下にツマ先が入るので、窮屈ではなかった。

後席は背もたれが6対4で分割前倒しできるが、車体後部の荷室とはフラットにならずやや斜めになる。荷室は奥行き730mm、左右幅970~1180mm。床板の下には高さ10cmのサブスペースがあり、さらにその下のボードを開けると、深さ約210mmぐらいのスペアタイヤが収納されていた部分がそのまま空間になっている。ここは内張りもないので、荷室にはならないが、ウエスなどの収納場所としては使えそうだ。

フィアット初のハイブリッドモデルは、ノーマルモデルが365万円、上級グレードの「LaPrima」が419万円だが、ハイブリッドの発売を記念したローンチ特別価格車を600台だけ「LaPrima」の通常価格より20万円ほど安い399万円で用意している。

クラストップレベルの低燃費、23.2km/L(WLTCモード)は、ルノーの「キャプチャーフルハイブリッド」の23.3km/Lよりわずかに低いが、それでも実走燃費は18~20km/Lと好い数値だった。コンパクトサイズで、ちょっとおしゃれで、燃費もよい輸入車を探している人なら、試乗してみることをすすめたい。

■関連情報
https://www.fiat-auto.co.jp/600hybrid/600hybrid

文/石川真禧照 撮影/萩原文博

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