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EV・PHEVユーザーに潜む「思い込み節約」の実態

2025.11.07

新車を購入する時に、車のコストを意識するとガソリン車と電気自動車のどちらを選ぶかは悩みどころだろう。

EV/PHEV向けの充電サービス「ENEOS Charge Plus」を提供するENEOSは、電気自動車(EV/PHEV)ユーザーとガソリン車ユーザーを対象に「EV/PHEVユーザーVSガソリン車ユーザー コスト意識・実態調査」を実施して、その結果を公開した。

それによれば、車に関してEVユーザーの約8割、PHEVユーザーの約7割が「節約できている」と回答しており、ガソリン車ユーザーの約5割を大きく上回る自己評価をしていることがわかった。

選択理由はEV/PHEVがコストでガソリン車は車両価格+感性

車選びで重視したポイントは、EVユーザーは『ランニングコスト』(34.3%)、『補助金・減税』(30.7%)、『車両価格』(30.7%)が上位で、PHEVユーザーも『ランニングコスト』(26.7%)、『車両価格』(29.2%)を挙げている。両者ともにコスト意識が強いようだ。

「車両価格」はガソリン車ユーザーでは58.5%ともっとも高かったが、これに加えて『外観・内装デザイン』(30.8%)がEV/PHEVユーザーと比較してスコアが高く、カッコよさやデザイン性を選択理由にしている傾向もあった。

経済性を追求するEV/PHEVユーザーに対して、車両価格と感性のバランスを重視するガソリン車ユーザーの価値観の違いが浮き彫りになった形だ。

日常の車のコスト把握度はガソリン車が優勢

燃料費・充電代の把握度の比較では、ガソリン車ユーザーは74.3%が「把握している」がもっとも高く、EVユーザーも65.7%と高い数字になった。だがPHEVユーザーは38.3%で突出して低い結果だった。

コスト面を重視して選ぶ人が多いEV/PHEVだが、集計結果ではガソリン車ユーザーの方が日常的なコスト管理が高いという“意識の逆転現象”が見られた。特にPHEVユーザーは“コスト無関心型”と呼べるだろう。

EV/PHEVユーザーの節約の実感は思い込み⁉

自動車に関するコストや支出を節約できているか自己評価を質問すると、EVユーザーの80.3%、PHEVユーザーの66.7%が「節約できている」と回答。これはガソリン車ユーザーの54.3%を大きく上回る数字だ。

経済性を理由に選ばれることが多いEV/PHEVは、燃料費や充電代の把握度ではガソリン車ユーザーに劣っているのに、「節約できている」と評価している数字は優っている。

これは実態以上に「節約できている気分」=“思い込み節約”の可能性も高そうだ。

EV/PHEVユーザーの約1割は「プラン見直し」を検討せず⁉

「プラン見直し」などの節約意識の具体的な取り組みでは、EVユーザーは「遠出前に充電計画を立てる」(26.1%)や「割安な時間帯に充電する」(22.5%)、「エコドライブを心がけて運転している」(30.7%)など一定の工夫が上位に挙がった。一方で「定期的に料金プランを見直している」と答えた人は11.8%だった。

特にPHEVユーザーは「エコドライブを心がけて運転している」(25.0%)などの取り組みはしているが「定期的に料金プランを見直している」はわずか5.8%とさらに低い数字だった。加えて「特に意識していない」が41.7%と突出しており、節約に対する関心が意外と薄い印象だ。

ガソリン車ユーザーの取り組みでは、「エコドライブを心がけて運転している」(27.5%)、「割引クーポンやポイントを活用する」(27.5%)、「スタンドやブランドを比較する」(27.0%)、「給油タイミングを調整する」(22.3%)といった日常的に実行可能で効果の出やすい節約行動を複数取り入れて、着実にコストを抑えようとする姿勢が見える回答になった。

EV/PHEVユーザーは「料金プランの見直し」といった根本的な対策が節約意識に含まれにくく、特にPHEVは“節約そのものを意識しない”傾向が見える結果になった。

料金プランは6割が“放置”、活用不足が鮮明に

電気自動車の充電プランなどの料金プランの見直し頻度では、EVユーザーの約6割が「定期的な見直しをしていない」と回答しており、PHEVユーザーは約7割超が定期的な見直しをしていないという結果になった。

EVユーザー以上にPHEVユーザーのプラン活用への関心の低さが目立つが、経済性をフル活用できるはずの料金プランが見直されずに放置されている実態があり、EV/PHEVユーザーは節約できていると思っているが、節約機会を逃している現状が見えてきた。

せっかくランニングコストなどの理由でEV/PHEVを選んだなら、きちんと料金プランなどを再考して賢く乗りたいものだ。

「EV/PHEVユーザー VS ガソリン車ユーザー コスト意識・実態調査」概要

調査地域:全国
調査実施期間:2025年8月27日~2025年8月29日
有効回答数:800名
調査方法:インターネット調査
回答形式:単一回答および複数回答形

https://www.eneos.co.jp/chargeplus

構成/KUMU

30年以上暮らした東京から実家に戻った地方在住フリーライター。得意分野は、ゲーム、アニメ、マンガやIT&デジタル関連など。自宅でリモート取材や自宅作業が増えたので、20年以上ぶりにフル自作PCを作成して活用中。最近の取り組みは、実家で発掘したセガマークⅢ以降の昭和から平成のゲーム機が動くか点検すること。

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