テレビ画面でもYouTubeコンテンツを快適に楽しめる新機能を順次提供
YouTubeは公式ブログにおいて、米国時間10月29日より、YouTubeのあらゆるコンテンツをテレビ画面でも快適に楽しめる新機能の提供を順次開始することを発表した。
過去1年間で、テレビ画面経由で10万米ドル以上の収益を上げたYouTubeチャンネルの数は45%以上増加したという(1)。この勢いをさらに加速させるために、YouTubeはクリエイターがコンテンツを魅力的に見せると同時に、視聴者がコンテンツを発見して、買い物をしやすくする5つの新しい方法を提供していく。
本稿では同ブログをベースに、その概要をお伝えする。
(1):米ドルでグローバルの 2024年7月~ 2025年6月と前年同期を比較
■サムネイルのファイル容量制限を2MBから50MBに拡大
大画面では第一印象がすべて。まもなくサムネイルのファイル容量制限が従来の2MBから50 MBに拡大され、新しい4K解像度の美しいサムネイルを生成して、表示できるようになる。
また、一部のクリエイターを対象に、より高品質なオリジナル動画をアップロードできるよう、大容量のVODアップロードのテストも開始された。
■AI を活用して動画を自動的に高解像度化する新しい機能も導入
さらに、AIを活用して動画を自動的に高解像度化する新しい機能も導入される。
まずは1080p未満の解像度でアップロードされた動画を対象に、 SDからHDへのアップスケールを開始。今後 4K までの解像度に対応することを目指す。
元のファイルと動画の解像度はそのまま保持され、これらの機能をオプトアウトする明確なオプションもあるため、クリエイターは設定に関する完全なコントロールを維持できる。
また、視聴時は、超解像度を設定で選択できるため、視聴者は引き続き、クリエイターがアップロードした元の解像度で動画を視聴することも可能だ。

■ホームページ上の没入感のあるプレビューで、お気に入りのYouTubeチャンネルを確認できる
個々の動画の品質だけでなく、チャンネル全体での体験も重要になる。視聴者は、ホームページ上の没入感のあるプレビューで、お気に入りのYouTubeチャンネルを確認できるようになり、コンテンツの発見とエンゲージメントが向上する。
また、クリエイターが動画をまとめて、リビングルームで一気見できるようなコレクションに整理できる新デザインも展開される。

■テレビ上のコンテキスト検索が可能に
コンテンツの発見方法も更新され、テレビ上のコンテキスト検索が可能になった。視聴者がクリエイターのチャンネル ページから検索を行なうと、YouTube 全体のコンテンツに埋もれることなく、そのチャンネル内の動画が検索結果の上部に優先的に表示されるようになる。
■ショピング動画内の特定のタイミングで商品を表示
過去12か月間で、視聴者はYouTube上で350億時間のショッピング関連動画を視聴しており、中でもリビングルームでの視聴が特に伸びているという。
まもなく、タグ付けされたショッピング動画では、視聴者がショッピング QR コードをスキャンするだけで、商品ページをスマートフォンで即座に開けるようになる。この体験をさらに強化するため、動画内の特定のタイミングで商品を表示する機能のテストも開始されている。
手間を省き、最も関連性の高いタイミングで視聴者の関心を引くことで、視聴者がインスピレーションを簡単に行動へとつなげられるようにする。これにより、クリエイターはコンバージョンを促進し、家庭内で最も大きな画面からブランドを成長させることができる。
同社では今回の発表に際して次のようにコメントしている。
「YouTube の魅力は、一度撮影してアップロードすれば、どんな画面でも美しくコンテンツを表示できる点にあります。テレビ画面での YouTube 視聴はほかのデバイスと比較して最も急成長しており、YouTube はクリエイターのコンテンツを輝かせる機能の提供に引き続き取り組んでまいります」
関連情報
https://blog.youtube/intl/ja-jp/news-and-events/new-features-to-help-creators/
構成/清水眞希







DIME MAGAZINE












