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スマホを使っているとよく言われるのが発熱。では実際にどのくらい上がるのか? iPhone 14、15、16で比較してみました。
放射温度計により計測。室温はエアコンで20℃に設定しています。
また、テストにはベンチマークアプリの「Geekbench 6」を活用して、どれくらいの変化があるかを確認しました。
iPhoneそれぞれを計測前に電源をオフにして、室温に近い状態にならしてから計測しています。
まずはロック状態でディスプレイ側の測定
テスト台(木の台の上に厚紙を敷いています)に、画像向かって左から、iPhone 14、iPhone 15、iPhone 16、iPhone 17を並べて電源をオン。ロック状態のディスプレイの温度を計測します。
iPhone 17のみスリープ状態になっています。

iPhone 14のディスプレイの表面温度は19.8℃です。

続いてiPhone 15の測定をします。こちらも19.8℃でした。
写真には写っていませんが、iPhoneそれぞれの表面温度を計測した後、一度温度計を壁に向きを外して計測して、連続計測での誤動作が起きないように配慮しました。

iPhone 16も19.8℃となりました。

iPhone 17も19.8℃です。
「Geekbench 6」で温度を測定

ホーム画面に切り替えます。画面の明るさはそれぞれ目盛りの最大値に設定、ロックしない状態で固定しています。

「Geekbench 6」アプリを立ち上げます。

CPU Benchmarkを実施します。

途中経過です。iPhone 14は21℃になりました。

iPhone 15は21.1℃。

iPhone 16は22.4℃。

iPhone 17は22.2℃です。

処理速度の差とアプリのスタートをiPhone 17から16、15、14と行ったためか、iPhone 17のアプリが先に動作終了しました。

iPhone 16、15と順にアプリが終了。
今回の発熱テストとは関係ないですが、スコアが各世代で違うのもわかります。

続いてGPU Benchmarkを実施します。

途中経過です。
iPhone 14は29.1℃です。

iPhone 15は29.3℃。

iPhone 16は30.0℃。

iPhone 17は29.4℃です。

アプリ計測が終了。裏返して背面の温度を計測しました。iPhone 14は32.1℃。

iPhone 15は32.4℃。

iPhone 16は30.6℃。

iPhone 17は30.4℃でした。
ディスプレイ側と背面の温度をチェックしてみた
最後に、ディスプレイ側と背面ではどちらが熱をもつのか、比較してみました。

「Geekbench 6」を起動します。

途中の様子です。

アプリ終了後にボディを反転。iPhone 17の背面は34.1℃でした。

iPhone 16の背面は34.1℃。

iPhone 15の背面は34.8℃。

iPhone 14の背面は35.0℃でした。

背面測定後、ディプレイを表に反転して再び温度を測定しました。
iPhone 14のディスプレイは33.5℃でした。

iPhone 15のディスプレイは33.1℃。

iPhone 16のディスプレイは33.1℃。

iPhone 17のディスプレイは31.0℃となりました。
結果まとめ
iPhone 14、15、16、17の発熱テストを行いました。
確かにアプリの起動で負荷をかけるとiPhoneの温度は上がり、今回の計測での最大値は35℃と体温程度までは上がりました。
処理速度はiPhone 17が一番早く、またiPhone 14が一番遅かったです。そのためか、若干ですがアプリ起動中は、iPhone 17の温度が他のモデルよりも上がる時がありました。
しかし、アプリ終了時の温度に大きな差はなかったため、結果的には、iPhon 14、15、16、17各モデルでの発熱量の差はあまりないようです。
そして、ディスプレイ側と背面側では、背面の方が若干発熱があるようです。推測ですが、背面側でより熱を逃がしている(放熱している)可能性があります
あくまで参考比較だけれど……
今回の計測にあたり、室内はエアコンで温度をなるべく一定にし、温度計測も同じiPhoneで2回以上計測して誤差がなるべくでないように配慮しました。
しかし、放射温度計であり、また同時に計測しているのではなく、完全に一定の条件ではないことをご了承ください。
みなさんの参考になればうれしいです。
取材・文/中馬幹弘
ガジェット・MONO・マネー編集/ライター。慶應義塾大学卒業後、野村證券にて勤務。アメリカンカルチャー誌編集長、モノ情報誌編集を歴任。iPhone、iPad登場時よりスマホ実務に携わる







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