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子育て中のパパ・ママ300人に聞いた実家に帰る頻度、「2~3か月に1回程度」が最多

2025.11.02

共働き世帯の増加や地方の過疎化を背景に、子育て世代が日常的に実家に頼ることが難しいケースが増えている。

育児や家事のサポート、急な体調不良時の対応、精神的な安心感など、実家の存在は子育て世帯にとって大きな支えとなるが、その恩恵は距離によって大きく左右される。

エムフロが運営するクラウディアアシスタントはこのほど、子育て中のパパ・ママ300人を対象に「実家との距離感が暮らしに与える影響」に関するアンケートを実施し、そのデータを集計・考察した結果を発表した。

実家との距離:近距離と遠距離が二極化している

「実家との距離はどのくらいか」と尋ねたところ、「隣接自治体(30分~1時間以内)」と「片道2時間以上」がほぼ同率で約24%を占め、実家との距離は二極化していることがわかった。

以下、「片道1~2時間程度」(21%)や「同一市区町村内」(16%)が続き、徒歩圏内に実家がある人は約13%にとどまった。全体として、実家が「気軽に行ける距離」にある家庭と、「気軽に行けない距離」にある家庭とで大きく分かれていることが見えてきた。

帰省頻度:2~3か月に1回が最多だが頻度は大きくばらつく

「実家に帰る頻度はどれくらいか」と尋ねたところ、最も多かったのは2~3か月に1回程度で23.7%となった。以下、月に2回以上が20.7%、半年に1回程度が17.0%、月に1回程度が15.7%と続いた。

一方で年に1回未満や年に1回程度と回答した人も約2割を占め、実家との距離や生活環境によって帰省頻度に大きな差があることがわかる。

また、実家がない、あるいは行けない事情があると答えた人も3.3%存在しており、家庭環境によって実家との関わり方が制限されているケースも見受けられた。

子育てへの影響:8割以上が「影響がある」と回答

「実家との距離は子育てのしやすさに影響を与えると思うか」と尋ねたところ、8割以上が「影響がある」と回答した。特に「非常に影響があると思う」が40.7%、「ある程度影響があると思う」が43.3%を占め、子育て世代にとって実家の存在がいかに大きな意味を持つかが浮き彫りになっている。

一方で「あまり影響はない」「まったく影響はない」と答えた人は合わせて13.3%にとどまり、距離の影響を感じない層は少数派にとどまった。また「どちらともいえない」とした回答も一部見られ、家庭ごとの事情によって感じ方に差があることも示されている。

近くて助かること:子どもの預け先や安心感が大きな支援要素

「実家が近ければ特に助かると感じることは何か」と尋ねたところ、「子どもの預け先(保育代わり)」で44.0%と半数近くを占めた。以下「精神的な安心感(気軽に会えること)」が17.7%、「自分の通院・体調不良時のサポート」が16.3%と続いた。

また「学校・保育園の送迎のサポート」や「家事の手伝い」も一定数の回答があり、子育てや家事の負担軽減において実家のサポートが大きな役割を果たしていることがわかる。

さらに「金銭的支援(交通費含む)」を挙げた人も2.3%存在しており、精神面や家事・育児の助けだけでなく、経済的な後押しとして実家の支援を期待する声も確認できた。

遠くて困ったこと:体調不良時や出産時に頼れない不安が多い

「実家が遠くて困った経験として最も印象に残っていること」について尋ねたところ、「自分や家族の体調不良時に頼れなかった」で23.7%となった。以下、「出産・育児でサポートが受けられず大変だった」(14.3%)、「孫と祖父母の交流機会が少なく申し訳なかった」(13.3%)と続いた。

また「帰省時の費用負担が大きい」(10.3%)や「両親の急病・介護にすぐ駆けつけられなかった」(9.3%)など、経済的・時間的な制約の問題も浮き彫りになった。一方で「その他/特にない」と答えた人も24.0%存在した。

これは、実家が徒歩圏内や同一市区町村内など近距離にあるため、そもそも困った経験を感じにくい層が含まれていることが要因と考えられる。

実際に遠距離の回答者に限定すると、多くが体調不良時や育児サポート不足、帰省費用など具体的な不便を挙げており、実家との距離が日常生活や子育ての安心感に直結していることが改めて確認できる。

理想の距離:同一市区町村内や徒歩圏内が理想とされる

「実家との理想的な距離はどのくらいだと思うか」と尋ねたところ、「同一市区町村内(徒歩圏外)」で34.7%となった。次いで「徒歩圏内(~15分)」と「隣接自治体(30分~1時間以内)」がともに27.0%と高い割合を占めている。

一方で「片道1~2時間程度」は6.3%、「片道2時間以上」は3.7%と少数派にとどまった。また「実家/同居したい」や「海外」といった回答もわずかながら見られた。

これらの結果から、子育て世代が理想とするのは「すぐに駆けつけられる安心感」と「生活の独立性」を両立できる距離であることがうかがえる。徒歩圏内や同一市区町村内といった“近すぎず遠すぎない”距離感が、最も現実的で望ましいと考えられていることがわかった。

<調査概要>
調査対象:実家と離れて子育てしている方
調査期間:2025年8月15日~18日
調査機関:株式会社エムフロによる調査
調査方法:インターネット調査
有効回答数:300人(女性221人/男性76人/その他1人/回答しない2人)
回答者の年代:20代 13.0%/30代 47.3%/40代 30.0%/50代以上 9.7%
調査目的:実家の距離が子育てや生活に与える影響を明らかにし、現代の子育て世代が抱える課題や理想の距離感を探るため

出典元:株式会社エムフロ

構成/こじへい

Author
1986年、神奈川県生まれ。ライター歴は15年目で、現在は主にPR、芸能、YouTube関連の記事を執筆しています。

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