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コーヒーを飲まない人でもグイグイいける!?セブンカフェの新メニュー「セブンカフェ 水素焙煎コーヒー」のお味は?

2025.11.01

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

セブンカフェ」は、一杯ごとのペーパードリップにて挽きたて、淹れたてのコーヒーとして2013年より発売を開始し、2025年4月には発売以来累計販売数90億杯を突破した人気メニュー。

セブンカフェに新メニューとして、おいしさとサステナブルを両立させた、セブン‐イレブンとUCC 上島珈琲の共同開発の「セブンカフェ 水素焙煎コーヒー」(160.92円)を10月28日より全国のセブン‐イレブンで順次発売を開始した。

水素焙煎コーヒーはUCC上島珈琲が世界で初めて量産化。その技術を取り入れた、これまでにない新しいセブンカフェが誕生したことを記念して、「セブンカフェ 水素焙煎コーヒー ~未来をつくるコーヒー~ 新商品発表会」が開催された。

CO2排出ゼロの水素火炎を熱源としたサステナブルな水素焙煎

UCC上島珈琲はCO2をまったく排出しない水素火炎を熱源とする焙煎に着目し、2021年から研究開発を開始。今年4 月に世界初の大型水素焙煎機による水素焙煎コーヒーの量産化に成功させた。

「気候変動が進むとコーヒーの主要品種であるアラビカ種の栽培適地が半減する可能性があるとされています。UCCグループは気候変動への対応を重要な経営課題と位置づけ、工場レベルで電化が難しい焙煎工程におけるCO2排出削減すべく、水素焙煎の取り組みを始めました。

焙煎は生豆に熱を加えて風味と味わいを形成する工程であり、コーヒー品質の核心です。水素焙煎は幅広い温度域での焙煎を可能にし、緻密なプロファイルコントロール技術と組み合わせることで既存熱源よりも多彩な味覚形成を実現しました。

水素焙煎はCO2 排出がゼロですので、1日に2杯、1年間、水素焙煎コーヒーを飲んでいただくと、植林一本分のCO2の削減効果が得られます。習慣的に飲むセブンカフェのメニューでの展開により、消費者の方も無理なくサステナブルな取り組みができると考えています。

新しいおいしさと環境配慮を両立し、セブンカフェユーザーはもちろん、普段コーヒーを飲まない方でも楽しめる味わいを目指します」(UCC上島珈琲株式会社 代表取締役社長 芝谷博司氏)

UCC上島珈琲は1990年代より国内外の様々なカテゴリーでセブン‐イレブンと共同開発を行い、セブンカフェではブルーマウンテンブレンドなどの製品を開発してきた。国内に約21,700店舗を展開し、多くの顧客にリーチできるプラットフォームでもあるセブン‐イレブンは、2013年のセブンカフェ発売以降、コーヒー業界に新たなムーブメントを創出している。

「水素焙煎コーヒーには、しっかりとした商品価値であるおいしさに加えて、環境に配慮した付加価値がある『未来を創るコーヒー』です。モノ消費、コト商品続き、現代はイミ消費の時代と言われ、水素焙煎コーヒーはその価値観にも合致するカウンター商材の中核を担う存在になると確信しています。

セブン‐イレブンにとってセブンカフェはチャレンジの歴史そのもの。私たちは創業時から店頭でコーヒーの販売を行っていましたが、定着するまでには幾度となく壁があり、挫折も繰り返してきました。しかし、多くのお取引先様のご協力を得ながら試行策を重ねることで、創業から40年経った2013年にセブンカフェを販売し、挽きたて、淹れたてのコーヒーを手軽に楽しめる環境をご提供しました。

近年、働く女性の増加、食の外部化、物価高など生活者を取り巻く環境は大きく、驚くべきスピードで変化しています。このような環境下において、店頭でできたて商材を提供できるライブ感のあるカウンター商材は、まだまだ大きなニーズがあると考えています」(セブン‐イレブン・ジャパン 代表取締役社長 阿久津知洋氏)

UCC コーヒーアカデミー東京校 専任講師 バリスタの土井克朗氏によると、水素焙煎コーヒーは高温~低温のレンジが既存のガス焙煎より広く、かつ細やかに調整できるのが特徴で、焦がさず、澄んだ状態で原料のポテンシャルを引き出す焙煎が実現するという。

香りはより華やかで明確、甘みをより感じやすく、雑味やひっかかりが少ない飲みやすさ。従来のセブンカフェの定番ブラックと比較すると、定番ブラックはアーモンドのような香ばしさ、ハイカカオのような甘さがあり、水素焙煎は完熟したフルーティーさ、キャラメルを想起させる甘さを感じるという。

「セブンカフェの定番ブラックは特徴的なバランスの取れたコクのある味わいで、多くのお客様から支持を得ています。水素焙煎はコクを保ちながら、まろやかで澄んだ透明感のある味わいで、今までのセブンカフェにはない新しい領域です。既存のお客様にも新規のコーヒーファンにも受け入れられる可能性が高い商品だと思います。

コーヒー単体だけでなく、スイーツや食事にも相性が良いと感じています。セブン‐イレブンで販売している焼き菓子とのペアリングでは、セブンプレミアムゴールド『金のしっとりバウムクーヘン』『フィナンシェ』と合わせると、水素焙煎のフルーティーさが同調して、発酵バターのような風味が心地よく広がります。

『発酵バターと洋酒香るレーズンサンド』は、澄んだクリアなコーヒー味わいがレーズンをよりフレッシュな果実の印象へ導き、心地よい余韻が広がります。

ペアリング第1位は『アーモンドボール』ですね。フルーティーな印象が、口中でホロホロほどけるアーモンドボールに重なり、最後にアーモンドの心地よい余韻が広がるギャップが魅力です

食事でしたら『ジューシーハムサンドからしマヨネーズ入り』、『ソースが決め手の焼きそばパン』、『3種チーズのミートソースドリア』とのペアリングがおすすめです」(土井氏)

水素焙煎コーヒーの最大のコンセプトは「澄んだ飲みごたえ」だが、阿久津社長によると、試飲の際、役員の間では反対の意見が大勢を占めたという。

「累計100億杯に向けての新しいセブンカフェに、環境に配慮したブラックコーヒーを提案したところ、セブンカフェでやる意義や、水素焙煎というネーミングに関しても役員の間では議論を呼びました。

コーヒーにはすっきり、まろやか、飲みごたえ、ボディ感、甘みなど、さまざまな味わいがあります。当初はすっきりの部分が少し強すぎて、飲みごたえを感じるにはどうしたらよいのか、UCCさんを中心にお取引先の方々と開発を重ねてきました。

私自身も開発チームも含めて納得のいくお客様に喜んでいただける商品が出来あがり、大阪・関西万博でテスト販売を行ったところ、お客様から高評価をいただきました。万博の結果を受けて、ネーミングも含めて『水素焙煎コーヒー』でいきたいと再度提案して商品化に至りました」(セブンカフェ開発担当 セブン‐イレブン・ジャパン商品本部FF・冷凍食品部FFマーチャンダイザー 石橋利彦氏)

石橋氏と共に開発を進めてきた土井氏も当時の様子をこう振り返る。

「ガスの焙煎技術でできなかったコーヒーのポテンシャルをより引き出せる点が水素焙煎コーヒーの魅力なので、その良さを引き出すために、1g単位でコーヒー豆のブレンドの配合を修正、1時間単位で焙煎時間を修正、抽出の方法など、みなさんで議論を尽くし、試作を重ねました」(土井氏)

【AJの読み】コーヒーをあまり飲まない人、ブラックコーヒーが苦手という人でも飲みやすい

朝食は食べないがコーヒーは絶対欠かせない筆者が、出張や旅行先のホテルで重宝しているのがセブンカフェ。ホテル近くのセブン‐イレブンをチェックして朝必ずLサイズを買いに行く。

新しいメニューとなる水素焙煎コーヒーを試飲してみたが、一言でいうと「すっきり」した味。苦味、酸味、コクのバランスが良い従来のセブンカフェのコーヒーと比べると、個人的には物足りなさが否めない。

水素焙煎コーヒーは香りよく、苦みよりも甘みも感じるすっきりとした味わいのためブラックで飲むのがおすすめ。コーヒーをあまり飲まない人、ブラックが苦手という人でもすっと入ってくる飲みやすさがある。また、土井氏が勧めていた食事やデザートと合わせて飲むにも適しているという印象だ。

阿久津社長は「朝に飲むならいつものセブンカフェ、お昼にホッと一息つきたいときに水素焙煎を飲むとおいしさの違いがわかる」と話していたが、時間帯、シーンによって飲み分けてみるのもいいかもしれない。

取材・文/阿部純子

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