2010年代以降から日本でブームになっている「腸活」。
新しい腸活でインナーケアを!ウェルビーイングな生活に必要な「発酵性食物繊維」の取り入れ方
健康な状態でいることは、自分のやりたいことをする上で最も重要な要素だ。自身のウェルビーイングを向上させるには、基盤となる身体を整える必要がある。日々の食事で手軽…
簡単に言ってしまえば健康に生活するために腸内環境を整えることだが、それを実現するために役立つ、“見て美しい”“食べて美味しい”ランチメニュー『日本一美しい腸活御膳』(3200円)の提供が、銀座の創作和食店「SHARI THE TOKYO SUSHI BAR(シャリ ザ トーキョー スシバー)」で、2025年12月30日までの期間限定で始まっている。
腸内環境に大きな影響を与えているのが「腸内細菌」
腸内環境を左右するのが「腸内細菌」。その数は約1000種で100兆個にも及ぶといわれている。
その内訳は「善玉菌」が約2割、「悪玉菌」が約1割、残り7割が善玉菌にも、悪玉菌にもなり得る「日和見(ひよりみ)菌」が占めている。
中でも日和見菌は種類が多く、善玉菌が優勢であれば体に良い働きをし、悪玉菌が増えるとこちらに加担して、さまざまな悪影響を及ぼして体調不良の原因を作り出す。
「日本一美しい腸活御膳」は、その腸内細菌の多様性とバランスを良好な状態に整える食材を使ったメニューになっている。
1食に36種類もの食材を使った8品目の料理
腸活御膳に採用されている品目は以下。
・ロール寿司8種
・有機野菜のサラダ 桃のやすみじかんの香り
・銀鮭のおなかのための甘糀みそ焼き
・牛ハラミのカツレツ おなかのための糀ソルト添え
・ししとう
・出し巻き卵
・紫蘇わかめ
・蓮根と梅肉 おなかのための糀が入ったお醤油和え
・みそ汁
36種類もの食材を使ったランチは十分な、いや、かなりのボリューム。外での昼食は、どうしても単品メニューになってしまいがちだが、1品口に運ぶたびに口腔内にさまざまな味と香りを感じられ、味覚の世界が広がっていく。飽き来ないと同時に、食欲がさらに刺激される。
【ロール寿司8種】
主役のロール寿司はシャリに、「おなかのための甕(かめ)仕込みにごり酢」と「おなかのためのごはんに足すだけオーツ麦」を使用。生きた酢酸菌を含むにごり酢は、善玉菌の活動を助けるので、便通の改善や免疫力アップをサポートする。チキンにおかか、スモークサーモンや稲荷…、と8種類の異なった味が口の中に広がるのを存分に楽しんで食べられる。
【有機野菜のサラダ】
“飲む点滴”と言われる伝統的な発酵飲料、甘酒の「桃のやすみじかん」を使ったドレッシングを考案して使用している。口に運ぶと爽やかな桃の香りが鼻に抜けて食を進めてくれる感じ。何度も噛んでいると野菜自体の旨みも広がって感じられて、野菜の食物繊維で腸内細菌を育てているような感覚に。正直言って、このサラダだけでごはんが食べられそうな感じだった。
【銀鮭のおなかのための甘糀みそ焼き】
銀鮭のおなかのための甘糀みそ焼きは、大豆に対して米糀を1.2倍使った味噌で味付け。米糀に含まれる消化酵素が炭水化物やたんぱく質、脂質の分解を助け、腸への負担を軽減。もっと大きな切り身で食べたいほどの美味しさ。
【牛ハラミのカツレツおなかのための糀ソルト添え】
牛ハラミのカツレツおなかのための糀ソルト添えには30種類以上の酵素が生きた状態で入っているソルトを使用。程よく塩味の効いたカリッとした焼き目と、ふんわりとしてジューシーな肉質の食感が、食欲をいっそう引き上げてくれた。
【蓮根と梅肉 おなかのための糀が入ったお醤油和え】
通常1回の発行過程を2回繰り返し、米糀がそのまま残った醤油と梅肉で味付けた蓮根。蓮根のシャキシャキした歯応えと梅肉の酸味に醤油がマッチして、旨味が引き出されている。メインとなるロール寿司の合間に食べると、素晴らしい口直しになった。
このほかにも、海鮮茶碗蒸しや味噌汁、デザートのパンナコッタに至るまで、一品一品が丁寧に味付けされていて、あっという間に完食してしまうランチメニューになっている。
よく“健康のため”とか“腸に良い”といわれる食材や食事は、「味や食感は少々…」ということがある。それにそのほとんどは、男性が好むような味が濃くて量の多い、いわゆる“ガッツリ系”でもない。
しかし、この腸活御膳はそんなことは全く感じさせない。見た目こそ女性受けしそうな“映える”料理で構成されているが、一品ずつがしっかりした味で、その変化で食事を楽しむことができた。それに一食として、十分に満足できる量だ。このランチだけを目的に足を運んでもいいかもしれない。
創作和食店「SHARI THE TOKYO SUSHI BAR(シャリ ザ トーキョー スシバー)」
東京都中央区銀座2-4-18 アルボーレ銀座ビル8階
*「日本一美しい腸活御膳」の提供はランチタイムのみ
*「日本一美しい腸活御膳」3200円の提供は2025年12月30日まで
取材・文・撮影/松尾直俊







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