デジタル終活に役立つアプリ・サービス
デジタル終活を進めるうえで重要なのは、自分の情報や思いを適切に整理し、家族や関係者に確実に伝える仕組みを整えることです。
具体的な手段としては、専用アプリを活用した管理や、専門家・団体によるサポートがあります。以下では、それぞれの特徴と活用方法についてご紹介します。
■専用アプリでの管理
デジタル終活では、情報の一元管理や大切なメッセージを残すために専用アプリを活用すると便利です。
例えば、「そなサポ」は資産や継承者情報を登録でき、見守りサービスで家族に安否を通知できます。「ITAKOTO」では、家族に伝えたい思いを動画として残し、URLでの共有が可能です。
また、直接的な終活機能とは異なりますが、生前のセキュリティ対策として「トレンドマイクロ ID プロテクション」のようなサービスも有用です。ID・パスワードを暗号化して保存し、自動入力や生体認証で安全に管理できます。
これらはあくまで代表例であり、Webサイトの検索により他にもさまざまなアプリが見つかるため、自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。
■専門家や相談できる団体
デジタル終活を円滑に進めるには、専門家や相談団体の支援を活用することも検討してみましょう。
エンディングノートの作成や保管、セキュリティ対策などは、アドバイザリーサービスを通じて専門的なサポートを受けられます。例えば「日本デジタル終活協会」や「デジタル終活推進協議会」などの団体がありますが、これはあくまで一例です。
自身の状況や目的に合ったサービスを選ぶことが重要です。また、弁護士など法律の専門家に相談することで、相続や遺言に関する法的対応も安心して進められるでしょう。
小さな一歩から始めるデジタル終活

デジタル社会の進展に伴い、スマートフォンやパソコンに残されたデータは、大切な家族への思いやりとともに予期せぬトラブルの種にもなりえます。写真や動画、オンライン口座、サブスク契約など、整理すべき情報は思いのほか多いものです。
しかし、一度に完璧を目指す必要はありません。まずは身の回りのアカウントを確認・整理することから始め、少しずつ記録を残していくことが大切です。ご自身とご家族の安心のために、できることから一歩ずつデジタル終活を進めていきましょう。
構成/岡本 清







DIME MAGAZINE











