2025年、新たな言葉が誕生しました。
「Ohtanic(オオタニック)」
大谷翔平選手とヒストリック(歴史的)を組み合わせた造語です。歴史的偉業を達成する大谷選手を称える新語はどのように誕生したのでしょうか。
Ohtanicの意味
Ohtanic(オオタニック)の意味は
「これまで誰も成し遂げたことがなく、つい10年前までは不可能だと思われていたことを成し遂げる」
「大谷翔平にしかできないことを大谷翔平がしたときに使う言葉」
のことを指しています。

似たような意味を持つ言葉には「前人未到」や「空前絶後」、「歴史的快挙」などもありますが、投手と打者の二刀流として活躍する大谷翔平選手の偉業は、既存の言葉で称えるには物足りなかったのでしょうか。「大谷翔平(Ohtani Shohei)」+「歴史的(historic)」を組み合わせた新たな言葉を生み出し彼を称賛しているのです。
今後は大谷翔平選手だけでなく「大谷翔平選手のようなことをする人間」を表す形容詞として浸透するかもしれませんね。
Ohtanicの由来
「Ohtanic」は、2025年10月24日、CNNの「Was Shohei Ohtani’s NLCS Game 4 the greatest baseball performance ever? Who wins the World Series? A conversation」の記事の中で使われ、日本でも多くのメディアが報じました。
記事の中では、次のような文脈で紹介されました。
ーーつまり、「史上最高」ではないかもしれないけど、「史上初」ではあるってことだね。「greatest(最高)」ではなく「historic(歴史的)」という言葉がふさわしい。大谷はまさに歴史を作った。唯一無二の存在だ。
ーーまさにその通り。僕が好きな表現に、Substack仲間でありアイビーリーグ卒でもあるダグ・グランヴィルの言葉がある。彼は大谷のようなプレーを“Ohtanic(オオタニック)”と呼んでいる。「これまで誰も成し遂げたことがなく、つい10年前までは不可能だと思われていたことを成し遂げる」特別な現象なんだ。
また、記事の中で紹介されているダグ・グランヴィル氏は2025年6月2日に「Ohtanic」という記事を配信しています。
ーーもしあなたが大谷翔平のキャリアを映画の脚本として企画書にして提出したら、ハリウッドのどのスタジオもおそらく却下するだろう。「非現実的すぎる」と。
こんな冒頭で始まる記事は、大谷翔平選手がこれまで成し遂げてきた記録の数々を、驚きと共に紹介する内容となっています。
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アメリカのメディアで生まれた言葉は、海を渡り日本でも広まりつつあります。
「DIME」の読み
過去にも世の中に大きな影響力を持った人物から新語(造語)が生まれた例は数多あります。
例えば、1996年に新語・流行語大賞のトップテン10入りをした「アムラー」という言葉は安室奈美恵さんにリスペクトを受けたファッションをする人のことを指した言葉です。
ただ、こうした新語はいずれも用途が限定的な場合がほとんど。もし「Ohtanic(オオタニック)」が、新語として定着すれば日常会話でも自然と使われる言葉になりそうですね。
文/峯亮佑







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