健康に気を付けている人にとって、日々の生活で摂取する食品やその栄養成分は気になるポイントだろう。インターネット調査やAI分析サービスなどを展開するマイボイスコムは、8回目となる『健康によい成分』に関するインターネット調査を実施して、栄養成分を摂取している状況や意向などについての結果を公開した。それによれば健康のために摂取している成分がある人は6割強で、約半数が「サプリメント、プロテイン、健康食品など」から摂取していることがわかった。
健康のために摂取している成分がある人は6割強
健康のために摂取を心掛けている成分について複数回答で質問すると、「たんぱく質」が26.0%でトップだった。それに「カルシウム」と「ビタミンC」と「乳酸菌」がそれぞれ2割強で続く結果になった。「乳酸菌」は高年代層で高く、「カルシウム」と「たんぱく質」と「コラーゲン」は女性の高年代層で高かった。女性の10代から40代では「鉄」の比率が高く、「たんぱく質」に次いで2位だった。
健康のために摂取している成分がある人に期待する効果を複数回答で質問すると、「健康維持」(61.7%)、「免疫力・抵抗力向上」(48.0%)などが挙がった。それ以外では、「筋肉をつける・筋肉維持」は女性60代から70代や男性若年層でやや高く、女性の60代から70代は「骨を丈夫にする」も高かった。「美肌効果」については女性の30代から50代で高く、「体調不良の改善、病気の改善・悪化防止」と「貧血予防・改善」は女性の10代から40代でやや高い傾向がみられた。
成分の摂取方法のトップは食べ物や飲み物
健康のために摂取している成分があると回答した人の摂取方法では、「食べ物、飲み物」が73.7%でトップだった。女性の60代から70代でやや高いが、女性の10代と20代では低く、男性の30代から50代でもやや低い結果が出た。一方で半数以上は「サプリメント、プロテイン、健康食品など」から摂取していた。
飲食物から成分を摂取している人に、食材や食べ物・飲み物について複数回答で質問すると、「乳製品」、「大豆加工品」、「野菜、きのこ類」が6割前後で人気だが、「魚介類、水産加工品、海藻類」からも半数の人が摂取していた。女性は、「大豆加工品」、「農産乾物」、「乳製品」、「食酢」、「豆乳」で比率が高く、いずれも女性高年代層が高い傾向だった。
健康のために摂取したい成分の1位はカルシウム
健康のために摂取したい成分を複数回答で質問すると、上位10項目は「カルシウム」、「たんぱく質」、「ビタミンC」、「乳酸菌」、「鉄」、「DHA」、「亜鉛」、「ビタミンB」、「ビタミンD」、「ビタミンE」という結果になった。「鉄」は全体では中位だが、女性の10代から40代で比率が高く1位だった。「亜鉛」も現在摂取している成分の順位より上位という結果だった。
回答者の栄養成分で気になっていることでは、次のようなコメントが挙がった。
「ルテイン以上に目に効くものがあると聞いた気がして気になっています」(男性37歳)
「栄養成分の摂り方で数値分が摂取できないとか聞きますと、摂り方が分からなくなります」(男性44歳)
「完全栄養食はどのくらい体に良く、また食品として安全なのかが気になる」(女性28歳)
「サプリメントを複数摂取すると、何かの種類の成分が重なってしまうが、過剰摂取とはどの位のことなのかが分かりにくい」(女性45歳)
今回の調査では、男女で摂取したい栄養成分の違いが浮き彫りになった。摂取する手段では、食べ物や飲み物がトップだったが、サプリメントやプロテインなども一定数の支持を集めていることもわかった。回答者のコメントでは、栄養成分の摂取方法などが気になっている人もいたが、健康に生活するためには正しい知識を身に付ける必要がありそうだ。
「健康によい成分に関する調査」概要
調査対象:マイボイスコムのアンケートモニター
調査時期:2025年9月1日~2025年9月7日
回答者数:1万1431名
調査方法:インターネット調査(ネットリサーチ)
出典:マイボイスコム調べ
構成/KUMU
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