 
						受験の成否を分けるのは、単に地頭の良さだけではない。自己管理能力・やり抜く力などの非認知能力もカギになる。
イー・ラーニング研究所はこのほど、子どもがいる親世代444人を対象に「受験期における“非認知能力”の重要性に関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。
AO入試・推薦入試など人物重視の入試形態に「挑戦させたい」と回答した親が約半数
子どもがいる親世代に「AO入試・推薦入試など人物重視の入試形態が注目されていますが、子どもに挑戦させたいと思いますか?<SA>」と尋ねたところ、「はい」(226)と回答した親は約半数にのぼった。
一方で、「わからない」という回答も約4割を超えた。また、「子どもの受験を考える際、どのような能力を重視しますか?<MA>」という問いでは、「コミュニケーション力」(328)が7割強で最多となり、次いで「集中力」(238)、「計画性」(238)が続く結果となった。
さらに、「受験において、学力以外で合否を左右する可能性が高い要素は何だと思いますか?<MA>」という問いでは、「協調性」(300)が約7割で最も多く、「面接での受け答え」(273)が続いた。この結果から、単に学力だけでなく、「コミュニケーション力」や「協調性」などの、他者と関わり様々な状況に対応できる“非認知能力”も受験において非常に重要だと認識されていることがわかる。
非認知能力は学力向上に効果的!約6割の親が学力向上に強く影響すると回答
「子どもの非認知能力(自己管理能力・やり抜く力)は、学力向上に影響していると思いますか?<SA>」という問いに対し、「強く影響していると思う」(256)と回答した親は約6割となり、「ある程度影響していると思う」(162)と回答した人と合わせると、9割以上の親が影響を認めていることが明らかになった。
学校での非認知能力を高めるために家庭で最も意識しているのは「家庭内でのコミュニケーション」
「子どもの非認知能力を高めるために、家庭で意識していることはありますか?<MA>」と尋ねたところ「家庭内でのコミュニケーション」(281)が最も多く挙がり、親子の対話を中心とした日々の関わりを重視する傾向が見られた。
また、「過去に、子どもが努力や粘り強さによって成績や活動の成果を上げた経験はありますか?<SA>」という問いに対し、「はい」(276)と回答した親は約6割となった。これらのことから、努力や粘り強さといった“非認知能力”が子どもの成果に影響を与えていることが明らかになり、重要性が示唆された。
約9割の親が非認知能力は受験で有用だとし、受験だけでなく社会で生きていくうえでも役立つと期待!
「非認知能力が高まることは、受験においても良い影響をもたらすと思いますか?<SA>」と尋ねたところ、「そう思う」(315)と「どちらかといえばそう思う」(117)を合わせ9割以上の親が肯定的な見方を示した。
また、「受験を通じて身につけた非認知能力は、進学後や社会生活においても役立つと思いますか?<SA>」という問いに対し、「はい」(402)と回答した親は約9割となった。これらの結果から、非認知能力が受験期における一時的な力ではなく、進学後や社会生活においても子どもの成長を支える根幹的な力として、非常に高く評価されていることが明らかになった。
<調査概要>
調査方法:紙回答
調査期間:2025年9月3日(水)~9月27日(土)
調査対象:子どもを持つ親、親族に子どもがいる方計444人
出典元:イー・ラーニング研究所調べ
構成/こじへい
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